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統合失調症の私が就労移行支援施設に通ったおはなし



はじめに

私は2年ほど前に就労移行支援施設を利用しました。
実はその数年前にも複数の施設を見学したのですが、そのときはやはりまだ体力に自信がなく通所に至りませんでした。
2年ほど前も通所が決定したあとに少し体調を崩して、一カ月あとから本格的に通所を開始しました。

就職のためのさまざまな授業

私は週3回午前か午後だけの通所から始めました。
授業はPC、コミュニケーション、SST、軽作業など様々あり、時間割が組まれていました。
利用者のみなさんとても真剣に積極的に取り組んでいて、こちらも背筋が伸びる思いでした。みなさんの努力されている姿がとても美しいと思いました。
私は施設に通所する前はずっと自宅療養だったので、あまり知らない方々と授業で話すことが新鮮で面白かったです。授業中には就職の参考になる意見も多く聞けました。グループワークでは意見がまとまらず困ったこともありましたが、これも訓練!と思い頑張りました。
ストレスについて学んだり、自分の体調や気分の変化の波グラフを書いて可視化したのも面白かったです。
通所するまで長い間、家族友人以外と話したり大勢の前で話すことなんてなかったのに、授業に積極的に加わり手を挙げている自分がいて、意外と臆することなくできるもんだなぁと思ったりもしました。今思うとまるで小学校一年生のように授業を楽しんでいたのかもしれません。

担当者さんと面談

必要に応じて担当者さんと面談がありました。
体調や精神的な状態、どのような仕事、働き方がしたいかなどを話しました。自分で口に出して言葉にして表現して、それを受け取ってもらいまたパスをもらって答える。この細やかな面談は非常によかったと思います。
ときにはちょっと力を抜いた会話も挟んでくれる担当者さんで、リラックスして話すことができました。

利用者同士の関係

私の通った就労移行支援施設は利用者同士のコミュニケーションはできれば控えめに、自己責任でといった感じでした。
授業中の雰囲気は活発でしたが、休み時間の雰囲気はそれぞれが干渉し合わず静かな感じでした。一言二言話す方たちはいても、だいたい静かでした。
帰り道にお話をする方が数名いましたが、ある方とは一緒に無理せず頑張りましょうねと話しながら帰ったりしました。ある方からは職員さんへの愚痴を聞かされたり私の就職が決まった際に妬みのような言葉を言われました。
しかし概ねみなさんよい方でした。今頃みなさんそれぞれの就職先で頑張っていることでしょう。
個人的に私が通所し始めたときに軽作業の物品の場所や直し方などを優しく丁寧に教えてくださった方、コミュニケーションの授業で二人組でカップラーメンを布団にぶちまけた話をした方、このお二方の印象が強く残っており、お二方は私より先にご卒業されましたが今も頑張っているのかなとふと考えたりします。正直、お友達になれたら嬉しかったなと思っています。お友達になれていたら就職後の仕事の話や悩みを共有できたのかなと思いました。

就職への道のり

就職への道のりもサポートしていただける就労移行支援施設。
私は何か月かゆっくり通おうと思っていたのですが、ある日職員さんから私におすすめの求人がありますと見せられた求人票の職場に、私は就職することになります。
就職までかなり手厚くサポートしていただきました。
これについてはまた別の記事にて書きます。

卒業

そして就職が決まり施設を卒業することになりました。
事前に寄せ書きを受け取るか受け取らないか選べまして、私は受け取るを希望し寄せ書きをいただきました。
ほんの数カ月でしたがそれぞれ違う境遇の方たちと、それぞれの目標に向かって切磋琢磨できたことは素晴らしい体験だったと思っています。
いただいた寄せ書きは私の宝物です。

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