スピード超過

時速40キロ、アクセルを踏む、時速50キロ、アクセルを踏む、時速60キロ、アクセルを踏む、時速70キロ、アクセルを踏む、ああ、このまま止まらなかったら、わたしは前の車と衝突するのだろうな、そんなことを考えながら、ブレーキを踏む、

時速40キロ、アクセルを踏む、時速50キロ、アクセルを踏む、時速60キロ、アクセルを踏む、時速70キロ、アクセルを踏む、わたしは遠いところへ、時速80キロ、アクセルを踏む、時速90キロ、アクセルを踏む、もっと、時速100キロ、アクセルを踏む、時速110キロへとメーターの針がふれた時わたしはハッと我に帰った、もう遅かった、

スピード超過、これは一種の自己破壊願望であり、消滅、自殺願望である。決して他者を傷つけたり、車を壊したりしたいのではないのだからタチが悪い、

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