鎌倉とは私の憧れのかたまり その3
私の鎌倉愛は絶えることなく続いていたが、しょっちゅう来るには少し距離があった。
一年に一度の小旅行が精いっぱいだ。
だが、そんな私も大学に入り、行動範囲が少し広がった。
交友関係も広がり、なんと茅ヶ崎に住んでいる友達と出会うことができた。
あの、かの有名な茅ヶ崎?すごーい。
海じゃなくて山の方だよ、と謙遜する奥ゆかしい友だ。
鎌倉とは同じ神奈川県、私の大の鎌倉好きを知って、よく鎌倉を案内してくれた。
その一つが、小町通りに今もある、喫茶『くるみ』だ。
鎌倉で人気の甘味庵 あんみつ くるみ | 小町通りの和風喫茶 (kamakura-kurumi.jp)
甘味処での鉄板と言えばあんみつだが、どうも私ははみつまめと寒天が苦手。
なので、甘味処に行くと、大体小倉白玉を食べる。
その記念すべき小倉白玉デビューのお店がここ『くるみ』だ。
あんこと白玉、絶妙なハーモニー!
大好きだ。
何回通ったかな。
友に、またくるみ?と言われながらも、毎回行きたい!と熱望して付き合ってもらった。
もう一店彼女に連れて行ってもらって今でもあるお店がある。
小町通からちょっと入ったところにある『ミルクホール』だ。
ミルクホール (milkhall.co.jp)
大正時代の雰囲気漂うノスタルジックな内装、アンティークな家具のおしゃれなお店だ。
ここで大好きなハヤシライスを食べた。
この頃も外食恐怖症で、気の張らないお店かどうかを事前に友に確認した。
素敵だった。格式張ってはいなかったので、安心して食べられた。
今では大好きな、洋風(フレンチとかイタリアンとか洋食屋さんとか)のお店に入るとふわっとするかぐわしいバターなどの洋風のお料理の香りと、カトラリーのカチャカチャ音が、当時は恐怖でしかなくて、そこでもう気持ち悪さがこみあげてしまっていた。
お寿司屋さんの酢の香りとか、和食屋さんのだしの香りのほうがまだましだった。
それもダメな時もあったけど。
ミルクホールに入ったときは、そういう反応が出ることもなく、おいしくハヤシライスをいただきました。
30年ほど前なので、味を覚えていないのが残念。
年月は経ち、結婚した。
義理の両親は旅行好きだった。
それも家族みんなで行く旅行。
色々あったので、喜んで行くとまではいかなかったが、あらゆるところにお供した。
中でも鎌倉は大のお気に入りで、宿をとって泊りがけで毎年のように行った。
その場合、私は子供もいるのもそうだけど、義理の両親との旅行なので、好きなところはもちろん行けず、お供するのみだ。
そんな時は食べることだけが楽しみ。
家族旅行でよく言った喫茶がこちらも小町通りの『竹よし』だった。
鎌倉市/鎌倉お店紹介-甘味 竹よし (city.kamakura.kanagawa.jp)
ここでは抹茶アイスののった小倉白玉をよく食べた。
やっぱり小倉白玉。これは外せない。
あと、よく三色そばを食べた『一茶庵』。
ここも小町通りからちょっと行ったところ、鶴岡八幡宮の近く。
今回書くために調べたら、結構前に閉店していた。
残念。
子どもは今では蕎麦蕎麦言っているが、小さい頃はお蕎麦屋さんでも、うどん!絶対うどんがいい!みたいに騒いでいた。
迷惑な客だ。ごめんなさい。
義理の両親と旅行に行くとどこへ行ってもランチはほぼ蕎麦。
私はお蕎麦も大好きなので、それはありがたかった。
(たまには違うものも食べたかったけど)
最近もほぼ一年に一度くらいのペースで鎌倉へお邪魔している。
最近行った素敵なレストランについてはまた今度。