【中編】原因不明で、たらい回しにされた結果、歯から異物が刺さってた副鼻腔炎の話。
前編はこちら↓
さて、地元の歯科に紹介された某歯科大学へ予約を取った。
割とこれはすんなり取れた。
2023年2月のこと。
ただ、これは序の序の口で、最初は総合外来みたいなところで診てもらい、次に専門の科にかかるらしい。
そしてなんとそこの科に行くまで何か月かかかるというような注意点があった。
そして私ももれなく、新規受付の先生に詳細な事情を話し、レントゲンを撮り診てもらった上で、
「では〇〇さんは●●科となりますが、あいにく半年くらいはお待ちいただくと思います。それでもいいですか?」
(いいも悪いも、そのためにわざわざ来たんだからもちろん待ちますよ)
「受診できるようになったら、ハガキが届きますのでお待ちください」
(さすがは有名歯科大学)
と、感心してしまったが、誰に話しても、なにそれ~と驚かれた。
そして本当にきっかり半年後にハガキが届いた。
ようやく、2023年8月、専門外来(温存治療の科だった)の受診にかこつけた。
前回来たときは寒い冬だったのに、真夏になっていた。
この科を受診したのは、その刺さっている器具を、歯を残したままで器具だけ除くことができるかどうかという相談だった。
近所の歯科の先生は温存主義。
それはとてもありがたい。
だから今回も器具だけを取り除いてもらうことができるか、大学病院で相談してきてとのことだった。
難しい処置なので、その先生のところではできないそうだ。
温存科の担当は、若めのちょっと苦手な感じの先生だった。
(私が苦手と感じるのは具体的には説明しづらいが、醸し出す雰囲気が苦手なタイプだった。なんだろう、強いて言うなら少し高圧的な感じ?)
またレントゲンを撮り、事情を話し、診察しても
「うーん」
と非常に難しそうな感じ。
CT撮って確認してみるとのことで、また後日CTを撮る日と、診察の日の予約を取る。別の日だ。
また一か月くらいかかる。
(大病院は大変だ~)
そしてCTだけを撮りに行き。また別の日に診察に行った。
すると、
「うーん、検討したけど、無理ですね」
「抜かないで器具だけ取るのは不可能なので、この器具を取り除くには抜歯するしかありません」
「抜歯するとなると、ここではできないので、口腔外科へ紹介になります」
「院内の紹介だと枠が少ししかなくて、今からだと12月になりますね。もう一度地元の歯医者さんから紹介してもらうと、枠がたくさんあるのでいくらか早くなるとは思う」とのこと。
この時8月の終わりか9月の初めだったと思う。
もう一度地元の歯医者さん(ここも大変な人気で、予約がなかなか取れない)からスタートもしんどいので、少しの差ならと院内紹介を依頼し、12月に予約を入れてもらった。
その間に、地元の歯医者さんの診察があったので、歯科大学での出来事をくまなく報告。
先生より、今度行ったときに、本当にその器具が上顎洞に刺さっているか聞いてきて、という質問をいただいた。
そして、また季節は再び冬。
ようやく、口腔外科の診察日が来た。
口腔外科では、初めに偉そうな(もとい偉い)先生が、大体の症状を聞き担当の先生に割り振る。
その偉い先生が、こりゃー大変な症例だね。10年位前まではこういうの骨削ってがばっと開けて手術してたんだけどね。今はあんまりやらないね。
と軽く恐怖に陥れられた。
詳しくは担当の先生に聞いて、と。
その時に、この器具本当に上顎洞に刺さってますか?と、地元の歯医者さんから質問してきてと言われたことを聞いた。
すると
「ばっちり刺さってるよー」とのこと。
やはりレントゲンでは、よく見えないのか。
先生、残念。。。
「じゃあ、次担当の先生から声がかかるからね、廊下で待ってて」
と言われた。
先生が患者さんたちを窓口まで迎えに来て名前を呼ぶのだが、この声の感じ、名前の呼び方で、自分に合う合わないがわかる。
これもまた私の感覚だが、担当の先生は重要だ。
ドキドキしながら待つ。
そして私の名前が呼ばれた。
「〇〇さん、●番にどうぞ」
あ、この感じは好き。
実際にお会いしたら、線の細い真面目そうな先生。
これは当たり!!
話してみたら穏やかで優しい口調。
ああ、よかった。
器具が刺さっているので、普通の抜歯ではなく難しい処置になるだろうことは、温存治療の科でも言われていたので、そんな処置を合わなそうな先生にやられるのは嫌だ。
だから、口腔外科の先生は重要だった。
とりあえず第一関門はクリアした。
口腔外科の先生も「これは難しいですね。」
「全身麻酔でやるか部分麻酔でやるか、うーん」
と、お悩みの様子。
すると、またレントゲンとCTの指示が出た。
大病院あるあるだと思うが、レントゲンはその日に撮れてもCTは予約しないと撮れない。
そしてその日に診察もしてもらえない。
なので、CTのオーダーが出るときは、CTを撮る日・診察の日と二日間の予約を撮る。
なかなか不便な仕組みだ。
一応フルタイムで仕事をしているので、休みのやりくりが結構大変だった。
そして、CTも撮り診察の日が来た。
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