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【コラム】しばらく中国行ってない人々に感謝された件

 昨日、月例で参加している中国茶セミナーに行くと、比較的高齢の方に話しかけられました。以前から何度もこの会でお会いはしていますが、殆ど話をしたことは無かった方です。

「来月中国に行く事になったんですよ。」

少し話すと、1980年代に旦那さんの帯同で中国に住まれていた方。なるほど、どうりで中国の話になるといつも細かい事に詳しい。

「当時の知り合いが主人と会いたいと言っているのだけど、このまま待っていると、ほら、もう会えなくなりそうだから、思い切って行く事にしたの。」

私は聞かれた中国の交通とか支払い方法とかについて知っている限りをお答えしました。すると、彼女はこう呟いたのです。

「いいわね、先生がいると。」

・・・

せ、先生?はあ、先生か…
その言葉は、私の心に、静かな波紋を広げました。私は、中国の文化や歴史に精通しているわけでもない。ただ、中国に1人で出張するような機会が多くあった縁で、旅行者として過ごす方法を体得しただけです。

 実は私、日本人男性と結婚していて日本に長く住んでいる複数の中国人女性にも、中国のSIMカードやQRコード決済、高速鉄道チケットの買い方等について教えたことがあるのです。長く日本に住まれていると最近の事が判らないというのはまあ当然かも知れませんがちょっと驚きでした。日本に順応しようと長年頑張って来た彼女たちにとって祖国の発展は嬉しい様でもあり、遠い国の事でもあるようでした。
どうぞ、私でお役に立てれば聞いて下さい!
その代わり是非、中国の素晴らしい知恵をまた教えて下さいね!
日本人はそうやって太古から中国の叡智を学んで国を作って来たのですから。

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明明東京@中国を鉄道で旅する日本人
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