SDX1200 VS CAMEO4 トンボ機能比較 -ハンドメイド実践日記14
前回、話した「ScanNCut Link」が届きました。
ではSDX1200 と CAMEO4を詳しく比較していきます。
1.まず本体金額
SDX1200 = 約10万円
CAMEO = 約3万2千円
ここが一番大きいですね。
2.使える用紙
色々な種類があるので簡単に書きますが概ね同じサイズです。
別売りの大きい12ich×24ichマット(それぞれ3,000円程度)を買えば、A3サイズのカットも可能です。
付属の通常サイズが12ich×12ichで約30cm×30cmとなります。
A4サイズは約20cm×30cmなのでこれを使います。
ここまではどちらの機種も共通です。
大事なのはCAMEO4のPLUSやPRO(9万円程度?)を買わなくても一番安い3万円のCAMEO4でA3サイズまでカットできます。
カットできる厚みは確か3mmまでだったかな?
3mmなら何でも良いというわけでなく、SDX1200の場合、プラバンで0.03mmが限界だと思っておけば間違いないです。
0.04mmも切れるけど、ガリガリ音がして機械が壊れそうで怖い。
また、オートブレードの刃が、ほぼダメになります。
ではどうしたらいいか?
刃は消耗品なので、段々と切れなくなってきます。
それを捨てずにプラバン用に取っておきます。
プラバンなど硬いものを切る時だけ、古い刃に交換します。
あとはプラバンが動かないように養生テープなどでしっかりと固定するように。
CAMEO4はプラ板で試してないです。
3.動作音
SDX1200はかなり静かだと思います。
CAMEO4は、かなりウルサイです。
4.カット速度
これについては、それぞれ速度、カット圧など細かい設定が出来るので、どちらとは言えない。
体感的には同程度?あまり気にならない。
5.接続方法
これは結構気になりました。
SDX1200はWifi、USBメモリも使えるけど基本USB(有線)で接続しています。
これは特に問題なく快適。
問題がCAMEO4のほう。
Bluetoothを大々的に宣伝しているが、当環境では使用できず。
環境によっては使えない場合がありますとマニュアルにもサラッと書いてある。
一応、数件調べてみたけど、使用できなかったのでUSBで使っている。というのは大半だった。なのでBluetoothは無いものと思っていたほうがよいだろう。
もう一点、USBケーブルはハブを挟むと不安定だった。
カット中に5分の1くらいカットするとデータが消失しました?のようなエラーが出て止まってしまう。
最初、まったく原因がわからず、ひょっとして?と直接接続したらエラーが出なくなった。
SDX1200とCAMEO4をそれぞれUSBハブを使って接続していた。
SDX1200は問題なし。
6.トンボプラグインの使い勝手、正確さ
これは、それぞれillustrator用のトンボプラグインを使用してのものです。
まず金額はどちらも6,000円程度。
illustratorのverに対する安定さはSDX1200が上。
上というよりCAMEO4のほうが制限が多く感じた。
illustratorから転送するときにCAMEO4のほうはエラーが良く出る。
環境というよりillustratorを再起動すると改善される。
これは今後改善されたり使い方に問題があるのかもしれない。
また片方だけ使うと、ありがちな内容のため気にならないかも。
比較したから気になっている。
トンボマークの位置、サイズ、などCAMEO4のほうは細かい設定が出来る。
SDX1200はボタン1つで自動で作成される。今のところ調整は必要ないので便利。
トンボマークを作成するための余白などの条件は全く同じみたい。
そのため1つのデータに対して両方のトンボを設定することが出来る。
両方作って片方非表示で大丈夫。
下側の3つのSCがCAMEO4のトンボレイヤー。
使いまわしが出来るので何気に便利!
正確さは、どちらも問題なし。
感動すら覚える。
今までの苦労は何だったんだろう。
例えばこの商品。
今までSDX1200でズレながら作ってた商品。
といっても色々考えて多少ズレても気にならないようにはデータ調整している。
非常にわかりずらいけど
これは以前のトンボ機能がないもの。
ゴールド?の部分がズレてる証拠。
こっちはトンボ機能あり。
データの問題もあるけどズレていない。
いや、例えがのデータが悪かったかも・・・
このズレに関してはどちらの機械も大満足です。
実は今回の比較とは別にCAMEO4で問題が起きています。
仕事としてまともに使用した初日、結構な枚数をカットしました。
A4サイズで50枚以上。
表面にUVラミネート加工あり。
そのため少し厚みがあります。
初日は速度、カット圧なども割と早く見つけることができ、それ以外も特に大きな問題なく、快適でした。
2日目。
今までのステッカーのデータをトンボ用に作り直し、サンプル、在庫作成をしていく。
最初の2枚くらいは特に気にならず、それ以降、段々と切れなくなってきた。
例え、1日しか使ってないと言っても、刃は消耗品のため仕方ないし、多分、刃が消耗してるのが原因だろう。
当たり前なので問題なし。
ただ、切れなくなるのが早すぎるな。
ちなみに自動調整してくれるオートブレードの話し。
ここで問題なのが切れなくなってくると圧を強くしたり速度調整していく。
そうすることによって強引に切ってしまう。
切り口がガタガタになったり、圧を上げても切れなくなったら交換。
CAMEO4の場合、最初に見つけた設定(設定圧力/最高圧力)が「8/10」
もう1つ別の圧力設定が「17/33」
数字を見てもらったらわかるように、あまり余裕のない強めの圧力でないと切れない。
なのでこれで切れなくなってくると最悪、交換が必要。
実際に2日目の時点で「10/10」、「27/33」でも所々、カットしきれていない部分が必ず出た。
調整したけど10連続ぐらい失敗。
ちなみに予備のオートブレードも買ってたけど、まだ交換していない。
固定のブレードで試したけど設定項目に段ボール、フェルトなど特殊なものばかりだった。
色々試してみたけど左半分は貫通して右は切れなかったりとか。
使い方が違うのかも。
何かしらの原因が知りたくサポートに電話したけど、29日の時点で休みに入っていました。
次は5月8日以降だったかな?
それに比べてSDX1200は2年半使い込んできて、数値がある程度、頭に入っている。
SDX1200はカット圧が-10から+10までの20段階。
それ以外の速度などはある程度、固定で問題なし。
マットと刃が新品でカット圧+2ぐらい。
カッティングシートがAuto、少し切れないと+1か+2。
ゴールド、シルバーはそれに+1を加える。
CAMEO4で作っていたサンプルの続きをプリントしなおして今はSDX1200のカット圧+3で1時間前に+4に切り替えた。
それで問題なくハーフカットできている。
いつもは最終的に8ぐらいまでいくとカットラインがガタガタになってきて+10にする前に交換する。
要するに+3から+8ぐらいまで、かなりの余裕がある。
紙質や厚み、刃、マットの状態をみてある程度、自分で的確な調整ができる。
といった感じです。
今の時点でCAMEO4が完全に要らない子になってしまった・・・
使い込んだらCAMEO4もそれなりに使いこなせるようになってくるんだろうけど、SDX1200があれば良いし。
ちょっと複雑な心境です。