ラバーシートでのTシャツ加工デザイン作成。自分にしか出来ないこと。 -ハンドメイド実践日記277
前回、書いたSくんから紹介のTシャツ加工の件です。
最初の時点で、胸に店名と背中に15cm程度のQRコードを入れたい。
というところから見積もりを出しました。
シャツは用意してもらい加工代として5枚で1万円。
胸の文字は全く同じものを作ろうということで
illustratorを使いトレースしました。
背中のQRコードもイチからデータを作り直し読み込み確認も完了。
ここまで30分程度の作業で、中々と美味しい仕事になりそう。
今回は店名や店舗の場所が出てくるので
サイトなどで画像を使っても良いという了承はもらいました。
なのでガンガン画像を使えます^^
こういった使い方をするとは言ってないけどね。。。
まず最初の時点で課題となったのが黒シャツに黒文字を使いたい。
普通だと別な色のシートを使って重ね貼りをするのでしょうが
剥がれるリスクが高いです。
ラバーシートというのはボリエステル、綿素材などにアイロンプリントします。
印刷と違い、ノリで貼り付けてるイメージなので時間が経ったり
洗濯を繰り返すと剥がれてきます。
使い方にもよりますが頻繁に洗濯する場合は半年程度。
普通に使うと1~3年という感じかな。
これは自分が加工した場合の個人的な感想です。
本当にたまたまだけど
今、記事を書いていて気付いた。
自分が履いている半パン。
この夏にスポーツ用品店で5,000円で買いました。
履きやすくて非常に気に入っています。
まだ買って2か月くらいだよ?
いつも履いてるけど洗濯はそれほどしてないはず。
見事に剥がれて来ています。
天下のプーマでこの仕事か。。。
そう考えると非常に気が楽になりました。
でも実際、この程度の強度なのかな。
逆に考えれば自分で好きに加工すればイイや!
そうなると楽しくなってきました^^
このラバーシートというのはビニールとかでなく、非常に薄いゴム?
なので素材にではなく、このシート同士を重ねて貼る場合、
ゴムの上に貼り付けるので剥がれやすい?
何となく、そのように認識しています。
で、今回考えたのは
これだと文字部分が生地の色になり、黒を再現できます。
いらないシャツがあったので試しに加工してみました。
依頼者が明るいグレーが良いという事で
手元にあったシルバーを使ってみましたが目立たないな。。。
最終的には黄色を使うことに。
表面はスムーズに決まりました。
ちなみに今回は加工代のみで1万円ということで
デザイン作成、データ作成代などはもらってません。
まぁもらうことのほうが少ないですが。。。
次に背中のQRコード。
これもデータはすぐに出来ました。
やり方としてはグリーンの網の目ラインを引いておいて黒を入れていく。
手間は掛かりますが、この方法が確実だと思います。
これを実際に作ってみた。
作ってる途中で思ったけど、背中にQRコードが入った場合、
生地がヨレて読み込めないんじゃない???
テーブルに置くと問題なく読み込めます。
ハンガーに掛けると
これは極端ですが、見えない部分が出てくるので物理的に読み込めません。
デザイン重視だと思っていたので問題ないかな?と思って確認したところ、実際に読み込めるようにしたいということなのでボツ!!!
デザイン的にも嫌いなので一安心^^;
この後もお店のホームページを確認して
次の案をいくつか提案しました。
提案するということは、ある程度、データも作り込んで見てもらわないといけない。
大体、2種類でも作っておけば、それで決定することがほとんどです。
なので、コストや手間はあまり考えずに行います。
これはホームページを元にアレンジしたもの。
わたしとしては無難かな?
と思っていたけど、お気に召さないみたい。。。
すると依頼者から地図を入れたらどうだろう?
え?地図?
ダメでしょ?
印刷ならまだしも、単色のシートを使って、どうやって作るの?
しかも、それを背中面に加工する?
わたしからしたら有り得ない。
試してもないけど、ダメってのがわかるからデータを作る気もない。
それ用にデザインも時間を掛けて考えながら作らないといけない。
かなり大変な作業になるのは目に見えてます。
大変な割にボツ確定。
時間の無駄です。
それにデータまで作ってみたとして場合によっては高価な材料を使って現物のサンプルまで作る必要も出てくるかも。
もちろん報酬が発生する仕事だと当たり前にやりますが、今回は完全無償です。
この時点で完全にストレスです。
ここ最近、何度か記事にしてますが、依頼者との温度差ってやつ。
作業の大変さがわからないので、簡単に頼んでくる。
もちろん、お金が発生するとは、これっぽっちも思ってないでしょう。
この地図で確定する可能性が高いと思えるなら、問題ないのですが
無駄とわかってるものに労力を使いたくない。
これがボツると次のデザインも考えないといけない。
ちなみに、ここ2時間くらいでデータ作成までした3つのデザインがボツってます。
地図というのはこれ。
これをシンプルに作り直してもらえませんか?って。
いや、無理です。。。
背中に地図とか有り得ないので、諦めさせるつもりで強引にサンプルを作りました。
ちゃんと専用の用紙を使って背中に地図をプリントしてます。
ただし、やる気ないので、かなり雑な仕事です。。。
流石に、これを見せれば諦めてくれるだろう。
そしたらね。
あ、イイじゃない!!!
え?これが良いの???
ビックリです^^;
どこかで言わないといけないと思っていましたが
この地図を見せても気に入ったということなので、地図で確定か。。。
まぁ、これで決まるならデザイン料の件なのは言わずにおこう。
次にこの画像が送ってきました。
これなら単色のシートでも何とかなりそう。
これを元にデータを作ってみることに。
1時間くらい苦戦しながらも、サンプル地図が出来ました。
ここから作り込んでいけば何とかなるかな^^
そしたらね、これを送った1時間後に。
最初に送って、即ボツったサンプル。
これをアレンジしたものの画像が手書きで送ってきて。
こんな感じでサンプルを作ってみてくれませんか?
はあ???
です。。。
流石に腹が立って、その日は返信をストップしました。
その後も何度かメッセージが送られてきたけど
既読にならないように確認したところ
今日は遅いので明日にでもサンプルを作って送ってくださいって。
本当に断ろうかと思いましたよ。
念のため、確認したところ1万円が既に振り込まれてるよ。。。
わたしのやりかたとしては
知人関連の場合はラインでデザイン調整のやり取りをします。
ラインはスマホと同じアカウントをパソコンに設定してあるので
illustratorで作ったり検索した画像を即座にラインで送信できます。
文字の色を変えて。もう少し大きく。もっと右へ。
とか、即座に反映させて再度送信。
その繰り返しで調整してくと、イメージと違った!
ってことは、全くといって無いですね。
非常に細かい打ち合わせや調整も簡単です。
これお勧めです^^
何だったっけ?
そうそう、キレた話^^;
その日はそのまま返信せず寝てしまい
夜中の3時ころ目が覚めました。
そしたら、やっぱり地図で行きましょう!
の一言が。
その一言で続行することにしました。
このサンプルもある程度依頼者の希望を反映させたものです。
この時点の課題としては
・パーキングが邪魔。
・店舗が赤だと非常に見ずらい。
・フォントは後で調整。
といったところです。
でも調整次第では上手くまとまりそう!
そのまま夜中に作業しました^^
最終版です。
これでようやく確定もらいました^^v
これならデザイン的にもまとまっていてバランスも良し?
まだシャツが届かないのでシートのカットは試してませんが
多分、問題ないでしょう。
もし5枚を10枚に変更したらいくらになりますか?
シャツの素材、サイズが変わると金額も変わりますか?
今後も同じ金額で作ってもらえますか?
といったような連絡が入りました。
現物はまだ出来てませんが、一つ言えるのが
現時点での合格点はもらえたのでしょう^^
最初のQR現物作成から地図デザイン確定まで数時間です。
改めて考えると激速ですね^^
これ以降のシャツ加工作業は誰がやっても大差ないです。
最初のデザイン案をもらって、最終地図のデザイン確定までは
わたしにしか出来なかった仕事です。
凄いでしょ!
って話しでなくて
わたしのセンスと感覚で出来た内容です。
他の人やプロが作れば、もっと良いものが出来るでしょうが
今回のデザインと全く同じものは出来ないはずです。
わたしの個性?^^
自分にしか出来ない仕事と考えることが出来れば、
これって凄く楽しくてやりがいがある仕事なんですよね。
今回の依頼者Tさんは
Sくんの紹介ですが昨日だったか初めて紹介されました。
ライン交換だけして電話で少し話しましたが
会ったことはないです。
ただマッサージのプロで拘りもあるのだと思います。
わたしが加工したSくんのシャツを見て、わたしに声が掛かったようです。
なのでデザイン作成は納得するまで付き合いますし
店の看板的なものになるので妥協はして欲しくないです。
ただ今回は初めての相手で性格もわかってないし
お互いが思い付きで行動する同士だった?^^;
のかもしれない。
わたしも全て真に受けて作業してしまったので
次回があれば次からは少し受け流しながら付き合えるかも^^
やっぱり自分をキチンと持ってる人と係るのが楽しいですね。
途中、イラっとすることはあったけど
全体を振り返ると、受けて良かったと思えます。
まだ作業は全然終わってないけどね。
という訳で記事にしました。
今回、作業してる途中で思いついたのですが
最近、通常のミシンを使ってフェルト加工の練習?ばかりやってます。
このフェルト使ってシャツに貼り付け加工って出来ないの???
こういうのって普通にある加工なんでしょうね。
メリットとしてはコストが安く作れる。
ただ細かいカットが大変。(レーザー彫刻機必須!!!)
裏面に糸が出て肌に当たりそうだけどフェルトを縫い付けれれば剥がれない!
そうやって考えていくと、またまた楽しくなってきました!
ここのところ刺しゅうミシンも通常モードでしか使ってません^^
一旦、記事を公開したあとになって閃いた!!!
実はほどんど忘れてましたがいつものお弁当屋さんから
カープの秋山のシャツを作ってくれって頼まれてました。
うん、お盆前にね。。。
でも、これだけは作ってました^^
これのみ。。。
忘れてたのもあるけど、どうやって作ろう?
でストップしてたのもあります。
毎回の課題ですが
この胸のロゴ。
40cmくらいになりますが、ラバーシートを使うと材料だけで1,500円分くらい掛かります。
胸のカープのロゴだけでね。
しかもベタで味気が無い。
前回、刺しゅうで試したけど40センチだとパーツ分けしないとダメだったし
思ったほどのものが出来ませんでした。
確か10枚近く注文受けて1週間以上、ほぼ徹夜のような状態。
刺繍は非常に時間が掛かります。
これってフェルトで作ったらどう???
ざっと計算してみたところ
2mmフェルトの金額で1枚あたり300円くらい?
何せカットさえ出来たら加工時間はほとんど掛からない。
材料もちょうどあるし、これは試してみるしかないね!