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迷路ホテル-ロンドン

ロンドンでは、観光ではなく旅がしたい、という
旅人チックなの斜め思想を持っているのに、
簡単にチェコ人や韓国人と友達になれてしまう謎に多国籍な安宿に泊まったことにより
結局、世界遺産のオーパーツまで足を運んでしまう。。



●迷路ホテル

ロンドンにつきました。
いっつもこの到着の時はなかなか寝れないで、記憶が二日分になってします。

NYで、チャイナタウンから地下鉄をつかっての空港への道のりは、本当に大変だった。本当は2時間くらいでつくのに、3回くらい道を間違えて、結局4時間くらいかかったし、地下鉄にはすごい変態がいて、
そいつはズボンの中に手を入れて陰部をまさぐり、
その姿を車内の人に見せるっていう独自な遊びをずっとやってたので見てあげた。

 飛行機は今度は蕁麻疹は大丈夫で、着いたホテルは、中が曲がりくねっていて、迷路みたいになっていて薄暗い。
私がへやを出るときはちょうど、マレーシアとポートランドの人たちがでるところで、すぐに一人になっちゃったけどそのあとベトナムとかチェコの人がきておはなしした。

10人の、女子部屋。臭いしぼろいけど、楽しそう。

あしたはチェコの人たちと1日観光です。

06/07/●


チェコの姉妹

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〈地図まかせきり!!〉


●ロンドンは寒いし、人はいいけど、お金はかかる。
チェコの姉妹とコリアンのグループと観光をしたけど、別に観光なんてどうでもよくなってきた。 

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〈コリアンの人たちとミイラの博物館に行った〉

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〈わーおとずっと言っていた〉

 
観光よりも美味しい物が食べたいだけ。新しいものをみたいだけ。いろんな話を聞きたいだけ。

コリアンのトニーくんは私に、朝鮮の兵隊さんになる時の訓練のこととか教えてくれた。
地雷を埋める練習をしたという。
金正日はおかしいっていってたし、日本やコリアンの教育制度は間違ってるって。
彼の夢はヨーロッパの女の人と結婚して子供つくることらしい。
そしたら、いい教育をただでうけさせてやれるからって。

 日本やコリアンの教育制度が間違っているかどうかは別にして、
世の中にずばり異を唱えるトニくんはかっこいい。

昨日はそんなわけでもう観光に興味がなくなったのでコリアンちゃんたちのさそいを断ってしまった。
どうしてロンドンにいるのに観光しないのって顔をされたけど、
ほっておいてくれ。。 

今日は、やっとスタバでネット環境を得た。
スタバでもお金を払わないとネットがつかえないなんてロンドンはけちだな。
お金稼ごうと公園でフルート吹いてみたら、
フルート若干こわれている上、5年ぶりでど下手という。
撮影され話しかけられたけど
ただのみせもの、1ペンスも投げられなかった。 

でも、ロンドンはサックスふきやチェロ野郎がいつもブンブンやっている。
私も路上でかせぎたいな。

06/12/●



●10人女子部屋の、雰囲気がちょっと悪い。
なにが悪いってことないんだけど、一緒にきた2人組とか3人組とかでおはなししてしまっているから、
私みたいなのがちょっと寂しく見えるのが嫌です。

しかもみんな分かんない言葉でべらべらしゃべっていて、
今日は朝、いじめられる夢をみてから起きました。

昨日の朝は火災報知機が急に鳴って、みんな朝から怒ってましたが、今日は鳴らなかったから
朝8時くらいまで寝ちゃってた。

 昨日からストーンヘンジが気になって調べているんだけど。
てゆうのもトニくんが、ストーンヘンジはイギリスにあるけどむちゃ遠いんだっていってて、
そんとき話したときはそうなんだーいけたらいいのにねいつかーみたいな空気だったんだけど。

なんかよく考えたら。いつか行けたらって。この国にいてそれはないだろって感じがしてきて。

世界遺産一回くらい見たいって気分になったので
ツアーを今さがしたらありました。
片道で4千円余裕の交通費なのに・・

往復で4千しないってなんだろう・・・・
説明日本語つきで! わお!

私は結構ウマイ話に出会う確率が高いけど
でも信じてしまうのである意味で騙されてもわからない。。

でも3千7百円でダマされるならいいだろう。
しかも今探して今予約できたんだからいいだろう。
世界遺産だからいいだろう。。。

今日は時間無駄にしないで洗濯とか済まして動きたい。
あと暇があったらちゃんとストーンヘンジ調べてから行こう。

高校のころ友だちとオーパーツにハマってストーンヘンジすげーとかいってたあの日が
急に明日になることなんてあるのか。

ツアーは明日の朝だ。
06/13/●


●これが世界の謎かい

昨日は家族とスカイプをすると私はまるで高い電信柱にのぼっちゃった子供みたいにあしらわれていたので旅の楽しさを30分あまり熱論するハメになってしまった。
そのあとホテルに帰ってコリアンちゃんたちにさよならを言った。
トニくんが最後に私の手の甲に照れ臭そうにキスをしてくれた。
昨日ちょろっとフランスの女の子とおはなししたけど、パリが嫌いだとか言っていた。あそこには悪いやつがいっぱいいるから行くなら南に行きなさいとのこと。
なんだか複雑な気持ちだ。 そんな風に母国をいわないでくれ。
夜は下のベットで寝てる人のおはなしがうるさくて寝れなかったけど、英語だったのでなんとなく聞いていたら、本当にいろんなとこを旅行している人みたいですごいおもしろそうだった。
でもその人はここにいながら仕事をさがしているらしい。
気づいていたけど、このホテルはあまりにも安いために仕事を探したい人が1ヶ月とか長期にわたって使っていることが多い。
仕事をさがしている人たちにとって、私たちみたいにただ観光とかしている人たちって、どう映るんだろうか。●


●今日はストーンヘンジになんなくいけた。。
ツアーとはなんてインスタントでおいしいんだろう。
バスで爆睡だったけど、ストーンヘンジは、でも見てみると、たしかに神秘的で、いったいなんでこんなトコロにこんなモノがあるんだといった感じだった。
というのも周りは本当に見渡すかぎりの高原で、そんな中最長6メートルもの巨大石がそびえ立っている訳で、それが何千年もまえからここにあったんだというから変な話だ。
なんか説明がやたらくどかったりしたけど、ただの石を観るのに1時間はあっという間に終わった。なんとなくメビウスの帯を見ている時の感覚ににていた。
話によると、少し前まではなにも価値のわからない人たちが土木工事の用具にしたり石を削って誰かへのおみやげとかにしちゃってたんだって。
なのに今ではその石から何メートルも離れたところからでしか見ることができないくらい重宝されているなんて、人間は気まぐれだって石も思っているに違いない。
そこにそれがある理由は、暦を知るためとか、宇宙との更新だとか、魔女の仕業だとかって説があるみたい。
でもそんなにたくさん憶測されていても実際わかんないし、もしかしたら、その時代の人々の気分でなんとなくつくってみたかったから作ってみたなんてことだったらどうすんだろ。
よくわからない物をよくそうも大事にしているなと思って。
若干冷めた観光者になってしまった。

 世界があの石に恋をしているんだな。
なぞめいたものは魅力的だもの。

 そういえば今日はチャイニーズ色の濃い近所のお店でかったおにぎり一個により
久しぶりのこめつぶ摂取を成し遂げた。
コメのおいしさはストーンヘンジの神秘に比例する価値のあるものだ。おわる。 06/14/●

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〈おれたち、ストーンヘンジ!!〉

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〈・・・こんな遠い〉


沈没宿

ロンドンの迷路みたいなホテルは、とても印象的だった。
中を歩くと、自分がどこにいて、どこに向かうべきかわからなくなってしまうほど。
キシキシいう床をリズムよく歩けば、必ず別の部屋から出て来た
同じような迷い人から、話かけられる。
毎日が曇り空で薄暗くて、寒い外から部屋の中にむかって朝から昼までひっきりなしに鳴く山鳩がいるのに、
窓をあけても、いつもその姿はなかった。。
その宿と部屋のすべてのリズムを、その鳩の鳴き声が
操っているかのように、毎日の時間が優しく流れていた。

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〈キッチンがあるっておトク!〉

10人の女子だけのドミトリーは、
世界の女子とは、と考えるに十分な材料があった。

朝、それぞれに目的や価値観の違う女の子たちが、
部屋に一つだけあるこれまたボロボロの鏡のまえで
代わりばんこに髪にクシをいれて、化粧をし、1日を始めようとするのを、
私は二段ベッドの上からずっと見下ろしていた。

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〈旅、おもしろいかも!!〉


Hyde Park Hostel 

一泊千円ほど

2-6 Inverness Terrace, bayswater ロンドン
6/5~6/15


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