シンガポールで演奏される「さくらさくら」
シンガポールの合唱団の演奏会へ
こんにちは。日本ではようやく秋らしい気温になってきましたね。日本に本帰国する前に、シンガポールの合唱団の演奏会に行くことができました。
室内合唱団、女声合唱団、男性合唱団からなるVOX CAMERATAという合唱団の演奏会です。
シンガポールの合唱団の演奏会チケットは、どこも電子化済み。今回はPeatixというアプリのチケットでした。おもしろいことに、このPeatixというアプリは、日本でもシンガポールでも共用。都市を選んでそのエリアのイベントを調べられるようになっています。便利!
会場は、白を基調としたホール。焦茶色のパイプオルガンの前に飴色の譜面台並び、シックです。これからどんな演奏が始まるんだろうと期待が高まります。
1年に一度の定期演奏会で、今年は「Musica Intimae: Postcards from around the world」というタイトルで、Zechariah Goh, Syafiqah 'Adha Sallehin の2人のシンガポールの作曲家の曲と、Hildegard von Bingen, Stefani, Syafiqah 'Adha Sallehin, Reena Esmail の中世から現代までの4人の女性作曲家の曲を中心に演奏されました。
プログラムはこちら。
古典から現代曲まで、どれも難易度が高そうな曲を、男声・女声合わせて30名程度のそう多くはない人数で、美しく演奏していました。私も歌ってみたい!
日本の「さくらさくら」の演奏もありました。編曲はDwight Okamura。子音を使って風が吹き抜けるような効果音から曲がはじまり、主旋はいろんなパートを行ったり来たり。パート分けも多そうで複雑な曲ですが、美しい演奏でした。途中で日本語で俳句の語りが入るのですが、その発音がきれいで、単語の区切りもイントネーションも自然。合唱とのバランスもよく、すばらしかったです!少ない言葉と行間に膨大な情景や感情を含む俳句は、理解するのも表現するのも難しいと思うので、本当にすばらしいなぁと思いました。同時に、私が日本語話者でない演奏者にその句の意味を説明するとして、果たしてうまく説明できるかなぁとも。日本語や日本文化への理解と英語力、磨いておこうと思いました。この演奏会のものではありませんが、YouTubeでこの曲の演奏動画を見つけましたので、よかったらご覧ください。
会場はVictoria Concert Hall
今回の会場は、中心地にあるVictoria Concert Hall。
白い柱や天井、美しいバルコニーが印象的なホールで、響きもすばらしいです。
外観はこちら。イギリス統治時代に作られた建物です。
このホールを本拠地にしているシンガポール交響楽団(SSO)の幕が下がっています。SSOの演奏、一度聴きたかった!
ホワイエには、シンガポール交響児童合唱団のオーディション参加募集の広告が。シンガポールでは、児童合唱も盛んです。この団とは別の児童合唱団ですが、児童合唱団のロゴが入ったポロシャツを着たお子さんが、保護者に付き添われて電車に乗っているのを週末によく見かけました。練習の送り迎えなのかな。
パイプオルガンの説明もありました。東京23区とほぼ同じ大きさのシンガポールのなかに、10個のパイプオルガンがあるんですね。
Victoria Concert Hallについては、シンガポール日本人会に詳しい取材記事が載っていました。よかったらご覧ください。
シンガポール日本人会 | ホール探訪シリーズ Vol.1 「〜ヴィクトリアシアター&コンサートホール〜」 (jas.org.sg)
ではまた!
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