見出し画像

荘厳な佇まい 安房国一之宮 安房神社


初めて踏み入れたそこは、
荘厳、偉大、厳粛と呼ぶに相応しい
威風堂々たる格式高い場所

千葉の館山にある安房神社

澄み切った鳥居をくぐり
右手に上の宮、本社御祭神が祀られる。

日本産業総祖神
 天太玉命(あめのふとたまのみこと)
相殿•后神
 天比理刀咩命(あめのひりとめのみこと)


また、こちらにも麻賀多神社奥宮と同様、琴平社あり。
繋がりに思い馳せながら参拝させて頂く。


下の宮、摂社御祭神の天富命(あめのとみのみこと)が肥沃な土地を求めて阿波徳島の忌部一族を率いて黒潮に乗り房総南端のこの地に到着。上総、下総に進み麻(ヘンプ)や穀を播殖し産業地域を広めていった。

天富命は、開拓を無事成し遂げられたのは祖先の御加護によるものと考え、祖父の天太玉命をお祀りして祖先の恵みに感謝されたとある。

天太玉命は占師として天岩戸にお隠れになった天照大神の出御のために活躍した神。

置炭、粥占などの天候や豊凶などの占定神事が今もなお執り行われてるのも納得。

また、天太玉命の子孫にはものを作る技術に長けた神が多くいることから産業の総祖神の御神徳として、関東近郊より信仰を集め、人々が願いを込めこの地を訪れる。


御神木は槇
県木でもあるマキは庭先や公園など散見されるが、ここまで大きなものは初めて見た。
因みに上総一之宮の御神木も槇。次回ご紹介。


麻(ヘンプ)

房総開拓神が播殖を成し遂げたヘンプはいま、
このご時世で、マスクの素材や、免疫力を高める食材としても注目を浴びはじめている。
もともと吸湿・発散性に優れ、抗菌・消臭効果の高いヘンプはマスク素材として。
また麻の実にのみ含まれる成分が、抗体の免疫生成を助け、体内に細菌•ウイルスなどの病原体の侵入を防ぐ効果があるなど食材としても。
古代より日本人に欠かせなかったヘンプ麻。他の素材にはない素晴らしい麻がもっとくらしの身近になるよう、生業である服を通して、天富命様の神意を広めていきたい。



最後まで読んで頂きありがとうございます。
皆様の心のやすらぎと弥栄を祈って。

いいなと思ったら応援しよう!