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ケーキを食べる
「今日は1個全部食べてみよ!」
「全部食べられた!あぁ~美味しかった~!!」
ハロウィン翌日、実家に両親の様子を見に行く際、久々に1人1つずつのケーキを持っていった。
二人合わせて165歳(アラナイ&アラエイ)の組み合わせ。
旅館の料理は2人で1人前でお腹がはちきれるぐらい満腹状態。お弁当も半分ずつ分け合うことが多くなって久しい。
なので、私もお菓子を持っていく時は、個別包装の小さな焼き菓子や、好きな量を切って食べられるものを無意識のうちに選ぶことが多くなっていた。
2人が、残すのがイヤ(現にイヤ)、無理して食べて後で胃もたれするのがイヤだろうと思う娘心。
ただ今回は、私が「モンブラン食べたい!」熱が勝ち、『まっ、残したら、全部私が引き受ければ良いや』と何となく思い、久々のセレクト。だから、私の好きなケーキだらけ。
で、ケーキの箱を開いた時に、突然、2人から出た「1個全部食べたい宣言」→完食。
満足気な顔を眺めて、先回りして全部整えることはないんだな…とフト思った。
老いは確実にやってくる。それは、今、老いと真っ向直面している親世代だけなく、私自身もそう。
年齢を重ねると、楽々できて当たり前だったことができなくなることは山ほどある。ケーキを1つ食べきることも、以前なら検討事項にもならなかった。それが今は違う。
失敗は堪える。できない自分に会うことも堪える。
でもそんな自分に出会うのが怖くて、人に出会わすのが怖くて、タイミングばかりうかがうのも違うなとも思う。
『正解』や『正しさ』だけで人を縛り、判断するのも違う気がする。
「もう、心穏やかに日々を暮らせたら、何でもいいよ」とすら思う。
ということを、ボンヤリ考えながら娘がケーキを食べていたことも知らず、
2人は「こんだけ食べたら、昼ごはん入るかな?ソース味だといける?野菜だらけの焼きそばにしようか?」と相談してました。
まだまだ食べられるじゃん…(笑)。
<オマケ>
せっかくなので完食記念写真↓ 一口のトレードもございませんでした。