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熱狂する素人をめざせ「笑える革命」

小国士郎著 「笑える革命」を読んで

講演をお聞きした時にすぐに大ファンになり、その後勝手に社会活動家として【師匠】と呼んでいる小国士郎さん。NHKデレクターとして『プロフェッショナル仕事の流儀』などドキュメントを手掛けたあと、「注文を間違えるレストラン」や「deleteC」など、とてもステキな手法で社会課題を解決していく小国さん。その新刊「笑える革命」を拝読しました。

ソーシャルビジネスをやりたい人は絶対読んで欲しい本。特に「自分は正しいことやっているのに、なぜか支援の輪が広がらない人」へ読んで欲しい。

自分のやりたいことがどんなに正しくても、それが社会に届かなければ意味がない。絶対に届けなきゃいけない。そんな気持ちにさせてくれる本でした。

半歩だけはみ出すことのススメ

「はみだし」のススメ
 「よっしゃ、やめてやるぜ!退路を断つのがかっこいいんだぜ!」というのも勇ましくて嫌いじゃないですが、いきなり準備もなく飛び出すのは本当にリスクが高いので、やめた方が良い。
 それよりも、軸足を自分の組織(会社でも学校でもいいと思います)にしっかり残しておいて、半歩だけ「はみだす」くらいがちょうどいいんだと思いました。

小国士郎著 「笑える革命」より引用

もう共感しかないです。私の周りにもイチかゼロかの思考の人が多い気がします。そして「一度はじめたことは途中で投げ出しちゃいけない」病の人も。私も半歩で良いから自分の理想に近づくことが良いと思っています。やってみると見える世界が違ってくることってあると思います。

私のプロシニアの活動も最初は現状を理解してその気づきをSNSで伝えるところからはじめました。コミュニティをやりたいとか講演したいとかってことは考えてもいませんでした。でも、SNSで発信したら共感してくれる人がいて、セミナーやってみたら聞いてくれる人がいて…。そうやって少しずつ進めていきました。

社会課題に明るく取り組む

太陽的アプローチ
 北風的なアプローチは、まだ誰もその課題を知らない段階での「情報伝達」には非常に役に立つけど、その先の「課題解決」を目指そうとすると、なかなか難しいことになるぞと思ったわけです。
 課題から目を背けさせるわけでなく、むしろ目が離せないような状態を作りだすアプローチ。暗くて重い社会課題とはちょっと似つかわしくない、にこにこ、へらへら、わっはっはっと笑いながら、思わず行動を起こしたくなるような、太陽アプローチ。
 それが、自分自身の過去を振り返って、大切にしたいと思った表現でした。

小国士郎著 「笑える革命」より抜粋

この太陽アプローチはやりたいけど中々できません。「シニアの孤独は解決すべき!」とまじめに話すことはできるけど、それだけじゃダメなんですよね。重い話題を真剣な顔して話すから、だれもやりたいと思わない。私も小国さんのように、みんなが笑いながら取り組みアプローチをとりたいと改めて思っています。

熱狂する素人>中途半端なプロ

「中途半端な素人」より、「熱狂する素人」
 中途半端なプロの脳内には「こういう場合はこうすべき」といった思考のフォーマットや「これをやったらあの人が怒りだす」といった超高度すぎるセンサーがあったりします。
 「守破離」という考え方があるように、ある程度のその業界を身につけておくことが必要ですが、そこに囚われてしまってはいけないと思います。

小国士郎著 「笑える革命」より抜粋

この熱狂する素人>中途半端なプロという考えは、社会活動を始めたいと思ったときに本当に勇気をもらった言葉でした。自分はシニアに関わる仕事をしているわけでもないし、大学で学問として学んだわけじゃない。そんな普通のサラリーマンが「シニアの孤独・孤立を解消したい」と言う勇気がありませんでした。

でも小国さんの講演を拝聴する機会があり、熱狂する素人>中途半端なプロという考えを聞いて、自分もやっていいんだと思うことができました。そして半歩ずつ進めたら、昔では見えない世界が見えてきました。

もし何か社会課題に向き合いたいと思っている人がいて、「でも自分なんかにできない」と感じている人がいれば、ぜひこの「笑える革命」を読んで頂きたいと思います。

今日の質問
あなたは熱狂する素人になりたくないですか?


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