プレゼンはWHO-WHAT-HOWで準備する
『ライフデザインとプロシニア』講演のつくり方
ソニー株式会社 R&Dセンター 福馬 洋平さんのご厚意で、ソニーの社員コミュニティBridge Terminalでプロシニアについて話す機会を頂きました💪。『60歳からの40年間、社会とどのように関わりたいか?』をテーマに、サードプレイスのはじめ方について私の経験を話しました。
今回の講演ではプレゼンの構成、スライドについて評価頂くコメントが多かったので、参考にどのような準備をしたのかを中心にnoteで共有したいと思います。なお、講演はアーカイブもありますので参考にどうぞ👇
WHO:参加される人はだれか?をイメージする
何か伝えたいメッセージがある時は、常にWHO(誰に)-WHAT(どんなメッセージを)-HOW(どのように)の順番で考えます。
そのため事前打ち合わせで一番気を付けたのは、講演を聴いて下さる視聴者をイメージすることでした。20-40代中心で男女は半々、転職経験者は30%ぐらいとのことでした。普段お話しするよりも、対象が若く転職経験者も少ない印象です。
話す内容は同じでも、相手に合わせてどのように伝えると関心をもってもらえるのかを時間をかけて考えました。
そして、実際に登壇するコミュニティーのイベントに参加して、どのような雰囲気か掴むようにしました。コメントは多くないものの、拍手などリアクションが活発でフランクな雰囲気であることがわかりました。
WHAT:イベント案内の前にストーリーを固める
WHO(誰に)が決まったら、次にWHAT(何をつたえるか)を考えます。
この時注意したのは、イベント前にストーリーを固めることです。
私が過去に参加したイベントでも、案内と講演内容が違うことが何度かありました。多分事務局と講演者のコミュニケーションミスだろうなと思うのですが、聞きたいとと思った内容が聞けないのはがっかりです。
これは、主催者の講演依頼の方法が悪いのか、ふわっとした合意だけでイベントまで進んでいるのはないかと思います。
せっかくイベント案内で関心をもっても内容が違うとがっかりするので、イベント案内を始める前にロジックツリーでストーリーだけ固めました。
上記がイベント主催者に3週間前に送ったストーリーです。課題が左上にあり、それを解決するために今回の講演で伝えたいキーメッセージ『プロシニア=変化を楽しむオトナを増やす』が書かれています。
そのメッセージを伝えるために3章の構成にして、それぞれ3つのキーメッセージを書いています。
このロジックツリーを主催者に見せて、事前に内容が対象者に関心ある内容かをアドバイスをもらいました。その結果、イベント案内文は以下のようになりました。
いかがでしょうか?イベント案内とロジックツリーの差異がないことがご理解頂けると思います。
HOW:どうやったら伝わるかを考える
ここで初めてどのように伝えるのかを考えます。今回は伝える手段(チャネル)は講演で60分と最初から決まっていました。そこで、講演の方法を考えます。
まず考えたのは、60分を一方的に話したらだれも集中力が持ちません。ただ口頭でコメントを求められないことが事前にわかっていたので、まずリアクションボタンで反応を見てからチャット欄でコメントをもらう機会を増やすことにしました。
そして大事なのは時間配分です。各章が20分ずつなるよう、1分=スライド1枚でスライドの枠組みだけ作ります。ココで大切なのは、最初は白地に文字だけ入れてスライドを作りこまないことです。
スライドを最初から順番に作ってしまうと、どうしても時間がある第1章のスライドが多くなってしまいます。そうではなく、一番伝えたい第3章のスライドが多くなるように調整します。
事前のレビューをもらう
最後にスライドが80%ぐらい出来たら、一度誰かにプレゼンをして感想を聞きます。自分の言いたいことが伝わるのか、わかりにくいところはどこかを聞くと、自分の思いもしない感想を聞きます。
今回も事前に友達に見てもらったところ、第1章の自己紹介の中で入れていた「プロシニアの活動は、やりたいことを探したのではなく、やりたいことを決めたのが始まりだった」というメッセージが一番印象に残ったと言われました。そのため一番伝わるこのメッセージは3章にもっていくことにしました。
その他、自分は当たりまえだと思っている言葉がわかりにくいことも多いので、その言葉を言い換えるだけでプレゼン全体がわかりやすくなります。
参加者の感想
シニアの話しをどれくらいの人が聞いてくれるか不安💦でしたが、リアルとアーカイブで600名の方に視聴頂き満足度も平均4.63(n=112)とうれしい評価を頂きました🤗。聞いていただいた方、コメント下さった方、本当にありがとうございました✨。最後にアンケートのコメントを抜粋します。
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