2040年には「人口の半分が独身者」になる
読んでくださりありがとうございます。
外資系医療メーカーで働きながら、複業でコミュニティ運営をサポートをしています。今までの経験をまとめて、コミュニティをつくりたい人の参考になるように、「『ひとり1コミュニティ』の未来をつくる」と題してコミュニティの始め方について投稿しています。
今回は「序章:自分の居場所を選ぶ時代とは?」として、新しいコミュニティの必要性を考えるために、社会の変化について触れたいと思います。
超高齢化社会とは
令和6年版高齢社会白書によると、令和5年の日本総人口は1億2,435万人。そのうち65歳以上の高齢者は3,623万人で高齢者率は29.1%です。2070年には総人口8,700万人の38.7%が65歳以上になります。
さらに深刻なことは、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によれば2070年の死亡者数は140万人となり人口の19%が毎年亡くなる時代になります。
特に地方での人口構成の変化は深刻で、行政サービスも行き届かない「限界集落」はすでに増えてきています。
2040年には人口の半分が独身者になる
この長高齢化社会以上に深刻なのが、長いあいだ社会基盤として存在した家族構成の変化です。
従来の「親+子」の世帯は1970年代の45%以上から2020年には25%にまで激減しています。そして2040年には単身世帯が人口の半分を占めるとも言われています。
今まで社会の基盤として期待されていた家族の基本的な機能のうち、具体的にどのようなものが失われるのでしょうか?
どれも大切な機能を家族は担っていると思いますが、私は特に3番目の人格形成の場としての機能と安心安全な場としての機能が失われることが不安です。
社会の姿が大きく変わる
サザエさんに描かれた「おじいちゃん、子供、孫」が一緒に暮らす世帯が周りから激減したように、これからは「親+子」という世帯も過去の遺物になりそうです。
自分は…もしくは自分の子供は一生独身で過ごすことを前提に、いままで一般的な家族が担っていた機能を補完する仕組みがこれから求められてくると考えています。
AIの進化はその補完の一部になると思います。AIでつくられた仮想人格が家族の代わりになり、自分が望む心地よい関係性を常に作ってくれる可能性は高いと思います。
しかし、「幸せな人生をおくる」という視点で考えたときに、AIとしか関係性が築けない人が増える社会は非常に怖く感じます。
これからどのような社会を目指していくのか、私たちは岐路に立っています。
そして、近い未来において社会におけるコミュニティの役割りは、今まで以上に大切になってくると思っています。