”場”から生まれるコミュニティの成功要因
コミュニティが好きで運営のサポートや自身でもコミュニティを主催しています。お世話になった知人が新しく始めたコワーキングスペースのオープニングイベントに参加させて頂き、”場”から生まれるコミュニティの可能性を強く感じることができました。
”場”から生まれるというのは、最初に場所を作ることによってコミュニティが作られていることを表しています。今日は私なりに”場”から生まれるコミュニティの可能性について考えてみます。
今回オープニングイベントに参加させて頂いた知人のコワーキングスペースはコチラです。
”場”から生まれるコミュニティの例は?
一番最初に思いついたのは、湯河原にある「ゆがわらっこ多世代の居場所」です。湯河原町による「未病に取り組む多世代共創コミュニティの形成と有効性検証」(代表:渡辺賢治)プロジェクトがきっかけでスタートし、プロジェクトが終わったいまでも有志の力で運営が続いています。
こちらは多世代共創を生み出す【手段】として、”場”を作っています。私も見学に行きましたが、学校が終わった子供や近所のシニアが気軽に遊びに来ていて、とても素敵な場所でした。
その他にも、シニア向けの認知症カフェなどの取り組みもあります。”場”を作ることで、認知症と診断された人やその家族が集まることを期待しています。2022年のデータでは、全国に7,767か所も設置されていますがその約4割の運営母体が地域包括支援センターであることを考えると、補助金事業であることが伺えます。
どちらも、”場”をつくることでコミュニティが生まれてくる良い例だと思います。
”場”から生まれるコミュニティに何が必要か?
ここからは、”場”から生まれるコミュニティを成功させる要因について考えてみました。
主催者の想い
どんな形でも、コミュニティで最も大切なのは【主催者の想い】だと思っています。主催者がなぜそのコミュニティをつくったのか、コミュニティの存在理由をわかりやすく説明できること、説明し続けることが必要です。
コミュニティが大きくなるとサポートする運営チームができますが、この運営チームは同じ温度感でコミュニティの存在理由を説明できる必要があります。
参考にそのスキルであるパブリックナラティブについてのnoteを貼っておきます。
誰を対象にするのか?
誰に向けてコミュニティをつくるかも大切です。残念ながら誰にでも満足できるコミュニティはありません。コミュニティが誰のどんな課題を解決できるのか、言語化しておくと良いと思います。
横でつながる仕組み
”場”をつくるだけでもコミュニティは生まれますが、参加してくれるメンバーを横でつなげる仕組みがあれば、さらにコミュニティが活性化していきます。
メンバーの背景を知る仕組み(SNSグループ)や感想を共有できる仕組みなどをつくると自然に横のつながりが生まれていきます。
私は勉強会でセットでの会食が良いと思っています。「同じ釜の飯を食う」という行為は、人に親近感を与えます。簡単なもので良いので、勉強会の後に懇親会もセットにすると、お互いを知る良いきっかけになると思っています。
マネタイズできているか?
もっとも忘れていけないのは、継続するためにしっかりと収益を上げることができているかという点です。助成金や他の事業の収益を使うのではなく、そのコミュニティだけで収益がプラスになることが理想です。
独立してプラスにならないなら、やり方を変えていく必要があると思っています。
プロシニアの活動にどのように活かせるのか?
”場”を作ることは、ある程度の投資を伴うため簡単なことではありません。ただ、今回コワーキングスペースにお邪魔して、あらためて”場”の持つ力を感じることが出来ました。自分で所有することは出来ませんが、平日だけ活用される施設を土日だけ使わえてもらうなど、スペースの有効活用の形で取り組んでみたいと思います。
まずは来年中にコミュニティの拠点となる場所を見つけて、定期的にイベントを開催してみます。