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コミュニティ企画書のつくり方(コンセプト編)
読んでくださりありがとうございます。
外資系医療メーカーで働きながら、複業でコミュニティ運営をサポートをしています。今までの経験をまとめて、コミュニティをつくりたい人の参考になるように、「『ひとり1コミュニティ』の未来をつくる」と題してコミュニティの始め方について投稿しています。
今回から「第2章:コミュニティをゼロから創る」に入ります。今回から2回にわたりコミュニティ企画書の作り方について触れていきたいと思います。
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コミュニティ企画書をつくるメリット
コミュニティを成功させるためには、事前計画を立てることが重要です。コミュニティ企画書を作成することで、以下の3つのメリットがあります。
企画書メリット1: 目的が明確なる
目的を言語化しておくことはとても大切です。
仲間とコミュニティを一緒に立ち上げるケースは「こんなコミュニティをつくりたい」というイメージを十分話し合って立ち上げることになると思います。しかし、実際に言語化してみると、意外とお互いの目指している世界が違っていたりします。だからこそ、多少めんどうでもしっかりと言語化して合意していくことが大切です。
また、ひとりで立ち上げる際にも目的を言語化しておくことをオススメします。コミュニティの立ち上げは試行錯誤の繰り返しです。いきなり人が集まり、コミュニティが順調に立ち上げるケースはほぼありません。上手くいかなかった時こそ、目的が悪いのか、コンセプトが悪いのか、伝え方が悪いのかを検討して再びチャレンジする必要があります。そのためにも、言語化をしておくことをオススメしています。
企画書メリット2: 周りからの協力を得やすくなる
企画書をつくることで、周りから協力を得やすくなります。企画書自体を他人に見せなくても、企画書に書かれている「コンセプト(=キーメッセージ)」は常にコミュニティの内外に伝え続けていくことが大切です。
どんなに素晴らしコンセプトでも一度伝えただけでは誰の耳にも残りません。だからこそ、なぜこのコミュニティを始めたのか、どんな人に参加して欲しいのか、コミュニティが社会にどのように貢献するのかを伝え続けなければなりません。
私はコミュニティ立ち上げの際の説明会や告知のSNSはもとより、実際にコミュニティが始まってからも定例会で毎回コンセプトを話します。話すことで参加しているメンバーからも共感が得られ、コミュニティがより強くなります。
効率的な運営ができるようになる
仲間と一緒にコミュニティを立ち上げる際には、最初に立ち上げに向けての役割りとタイムラインを合意しておくことをオススメします。
役割りを決めることで、お互いが責任をもって役割りを果たして動いやすくなります。
また、コミュニティの立ち上げ時期だけでなく、立ち上げ後の運営にどんなタスクがあるのかも確認しておくと良いと思います。
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コミュニティ企画書(コンセプト編)
それでは、ここからは実際にコミュニティ企画書に入れる項目を見ていきたいと思います。私がサポートしている手帳コミュニティ「Hx夢プラン」の企画書を参考に紹介していきます。
1. コミュニティをつくる背景・課題
ここでは、コミュニティを立ち上げる背景を書きます。注目している社会課題は何か、その課題はなぜ起こったのかを書きます。
Hx夢プランの背景・課題
しあわせ360°手帳はスケジュール管理するだけでなく、夢や目標の進捗を把握できる素晴らしいツールですが、手帳を有効に活用できる人は非常に少ない。
同じように「自分の夢や目標を達成するために、手帳を活用したい」と思って手帳を購入しても、買った時と同じ気持ちで使い続けるのは大変です。(課題)
なぜ手帳を使いきれないのか?
・夢や目標に何を書けば良いのかわからない
・忙しくて手帳を見返す習慣がない
・手帳を持ち歩くだけのメリットがない
2. めざすもの(ビジョン・ミッション)
ここではコミュニティのビジョン・ミッションを記載します。
大切なのは、主催者や参加者の価値ではなく、そのコミュニティが社会にとってどんな価値を創り出すのかまでを考えおくことです。自分たちの利益だけではなく、社会にとって価値ある活動をしていることが、コミュニティの視座を上げていきます。
さらに、具体的に参加者にどんな変化をもたらすのかを書くと良いと思います。
Hx夢プランの目指すもの
「手帳を通して自分の夢や目標を明確にし、達成に向けて確実に前に進む人を増やしたい」
コミュニティの力を通して、夢や目標への後押しをする
① 夢や目標の見つけ方を一緒に学ぶことができる
② 定期的に自分の夢や目標の進捗を振り返ることが出来る
③ 夢や目標を人に伝えることで、達成度が高まる
3. コンセプト(キーメッセージ)
2で考えたビジョン・ミッションをもとに、実際にメンバー候補やメンバーに伝えるコンセプト(キーメッセージ)を言語化します。一言でどんなコミュニティなのかわかるのが理想です。さらに、それを読んだときに「わくわくするコミュニティか?」も大切だと思っています。
Hx夢プランのコンセプト
手帳で夢をかなえるコミュニティ
Hx夢プランの場合なら、ただ単に「手帳のコミュニティをやっています」だと聞いた人は色々なケースを想像すると思います。
そうではなく、「手帳で夢をかなえるコミュニティをやっています」ということで、参加者は何かの目標に向けて取り組んでいることが分かると思います。
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4. 対象者(ペルソナ)
最後にこれから作るコミュニティのターゲットを考えます。
ターゲットが何に困っているのか、言語化します。また、その人たちのニーズを改めて考えてみると良いと思います。
Hx夢プランの対象者
・仕事、家庭だけの毎日に疑問がある人
・毎年目標を立てるけど達成できない人
・自分のやりたいことがわからない人
ターゲットのニーズ
・目標の立て方を知りたい
・手帳を見直す時間が欲しい
次回はコミュニティ企画書(コンテンツ編)を書きたいと思います。
今日の質問
コミュニティを始めるとしたら、どんな準備をしますか?