「しあわせ」にはコミュニティがオススメ
読んでくださりありがとうございます。
外資系医療メーカーで働きながら、複業でコミュニティ運営をサポートをしています。今までの経験をまとめて、コミュニティをつくりたい人の参考になるように、「『ひとり1コミュニティ』の未来をつくる」と題してコミュニティの始め方について投稿しています。
今回は「序章:自分の居場所を選ぶ時代とは?」として、コミュニティの必要性を考えるために、コミュニティが個人に与える影響について考えたいと思います。
日本の幸福度は低い
世論調査会社イプソス社の調査で2011年から継続して調査対象となっている20カ国のうち、日本の幸福度の高さが何位になっているのかを示しています。
世界第4位の経済大国である日本の幸福度が低いことは何度もニュースになっていますが、こうやって順位を見ると改めて衝撃です。特に若者の自己肯定感の低さが顕著です。
多くの原因が考えられますが、そのひとつは日本の「場の空気を読む」ことを強いられる文化的背景だと思っています。子供のころから自分の感情や希望を言うことよりも、「いかに先生の希望をくみ取る回答が書けるのか?」を繰り返し求められた結果だと思っています。
さらに核家族化や地域社会のつながりの希薄化が進むことで、自分の感情や希望を表現できる場所がさらに減っていることも理由だと思っています。
しあわせになる鍵は、すでに科学的に答えが出ていた
幸福度を考える時に、2023年に幸福度に関する面白い本が出版されました。
これはハーバード大学による世界最長の成人発達研究「ハーバード成人発達研究」に基づくもので、幸福な人生の鍵を明らかにしています。この研究は、1938年にスタートし、724人の青年を追跡調査しています。参加者はハーバード大学の学生と、ボストンの貧困家庭の若者で構成され、その後の数十年にわたり、職業、家庭環境、健康状態、人間関係などが詳細に記録されており、今でも研究が続いているそうです。
そしてこの研究により、何が幸福にもっとも寄与するかが科学的に説明されています。
経済的に成功したり社会的地位が高ければ幸せでないということは理解しやすいと思いますが、特に強調したいのは無我夢中で働くことも幸せには寄与しないということです。
家族や友人、パートナーなどの深い絆が、人生への満足感を高め、長寿や健康をもたらす要因であると説明しています。逆に、孤独や関係の悪化は、ストレスを高め、心身の健康を損なうリスクを増大させるそうです。
第3のコミュニティが個人に与える影響は何か?
空気を読むことを強いられる社会的背景と、そもそも「しあわせとは何が寄与するのか?」というバーバード大学の研究をふまえて、コミュニティの役割りにについてまとめていきます。
自分の環境を変えることができる
私自身もコミュニティに出会うまでは仕事が1日のほどんどを占めていました。そのため、仕事に好不調により人生全体が左右されていたように思います。
しかし、仕事でも家庭でもない、第3のコミュニティを持つことにより、仕事や家庭といった責任やプレッシャーから解放された場所で心理的な安定感を得ることができるようになりました。
その結果として、仕事でも家庭でもより良いコミュニケーションができるようになりました。
適度な距離感だから本音を出せる
また、コミュニティに集まる人は会社や家庭と比べると利害関係が少ない傾向があります。そのため、「こんなことを言ったら、後々面倒でないか?」という、余計な心配なく”素”の自分を出すことができます。
人は人の影響でしか成長できない
最後に多様なバッググラウンドの人が集まるからこそ、新たな視点を学び、自己成長や創造性を高めるきっかけとなります。
これをわかりやすく伝えるために、私はよく蚤(のみ)の話しを引用します。
人は自分が変わりたいと思った時に、YouTubeをみたり本を読んだり色々な方法があると思いますが、私は最も効率が良いのは「人から影響を受ける」ことだと思っています。
そして、人と出会うのに最適な場所がコミュニティだと思っています。次の会では、これからは自分の所属するコミュニティは自分で選択するという内容でnoteを書いてみたいと思います。