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シックハウスから逃れても、試練は続く

こんにちは。
台風が過ぎ、日中はまだまだ暑いですが
ふとした瞬間に秋を感じるこの頃です。

今日は、前回の続きのお話を。

シックハウスアパートからの引っ越し

ようやくいまのおうちを見つけた私たち。
最短で入居するため、
ひとまず布団と最低限の家具だけをもってお引越し。
いますぐ必要のないものはアパートに残したままです。

2週間ほどかけて荷物をすべて運び、
ようやく、前のアパートから逃れることができました。

ちなみに。
そのアパートがシックハウスではないかということで
管理会社に検査をお願いしましたが、
「有害物質は使っていない」の一点張りで、
真摯な対応はしていただけませんでした。
保健所にも連絡したのですが、
検査は対応しておらず、希望する場合は実費で、
しかも化学物質ごとに、1つ何万円もするキットで自身でやるようにいわれました。
さらには、もし検査をして異常値が出ても、
管理会社に是正の指示をすることはできない、とまで。
はっきりと、「泣き寝入りするしかない」と
保健所の方に言われたのです。
なんて理不尽な世の中。
なんのための保健所なんだ。

これは私たちの地域のことなので、
他の自治体ではきちんと対応してくださるところもあると思いますが。
今後、同じ思いで苦しむ人がいないことを祈るばかりです。

新たな試練・・・

そんなこんなで、身体も心もボロボロだったわたしたち。
なんとか引っ越しが完了し、ようやく新生活がスタートできる!と
思ったのも束の間、、
アパートから持ってきた荷物が、すべてくさい・・・。

アパートのその有害物質のにおいなのでしょう、
においがすべてのものについていて、気分が悪くなって、使えない。
かつ、クリーンなおうちが、その荷物のせいで汚染されていく。
ここにきてまた試練?
どこまで苦しめばいいんだ、と、また絶望。

大切な持ち物をとるか、命をとるか。
究極の選択。
というか、選択肢はもう一つしかない。
命より大切なものはない。

すべてを捨てたことで得たもの

服も、本も、家具も、ほとんどのものを捨てました。
においをとばそうと、外に干したりもしましたが、なかなかに強力で全然とれないし、
そのにおいで日に日に体調が悪化していくのがつらくて、捨てる以外の選択肢がなかった。

大切にしていたものを失って、
2回目の予想外の引っ越しで出費もかさんで、
新しい家も前のアパートのにおいで汚染されるし、
体調も悪いし、
シックハウスに対する世の中の対応もひどいし。

これ以上つらいことってあるのかな。
なんでこんなに試練ばかり続くんだろう。
だけど・・・

シックハウスに住んで、
息ができるということが、どれだけありがたいことなのかがわかった。
ものを手放して、
執着心も一緒に手放すことができた。
本当に大切なものに、目を向けることができた。

いままで当たり前に生きていたことの方が、
奇跡ともいえるほどありがたいことだったんだと、
気が付くための試練だったのかもしれない。

そう思って、
生かされているいまに感謝して、
これから頑張っていこう!と
夫とふたりで励まし合いながら、
改めて新生活をスタートさせたのです。

次回は、シックハウス症候群から化学物質過敏症になるまでの経緯をお話しようと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました💐
ちょり






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