あなたの音楽をお金に変える方法【無名ミュージシャンの実践記】
7年書いている音楽ブログや提供しているメンタリングサービスには、これまで様々なミュージシャン、クリエーターからお申し込みやご相談をいただきました。
アーティストそれぞれの悩みに、”僕なりに寄り添えることがある”という感触を得ています。
お寄せいただく悩みの中でも特に多い分野が「お金」に関して。
活動資金のやりくりについて
お金を頂いて音楽をやりたい
自分の売り方
といった ”音楽という自己表現をマネタイズする方法” についての相談・サポート依頼がトップです。
僕は職業ミュージシャンではありませんし、「明日会社をやめても音楽でやっていける!」というほどの稼ぎもありません。
しかしながら、
長年ギャラを頂いてライブを実施している
営業せずにライブオファーをいただき続けている
音楽経験を収益化できている
という部分で評価いただいているのかな、と思います。
前置きが長くなりましたが、地道にコツコツがんばる様々なミュージシャン共通の悩み「音楽で稼ぐ」に僕なりのアンサーを出していきますね。
僕の経験ベースになりますが、ミュージシャンが自分の音楽をお金に変えていくコツ・マインド・方法をこのnoteにまとめました。方法はひとつではありません、考え方のヒントとしてお読みください。
小難しい話が6,000文字超あるので、休憩しながら読んで下さいね~✋
無名のミュージシャンが自分の音楽をお金に変える方法
いきなりですが、
というのが、僕が実体験から得た結論です。
ただ、悲観しないでください。その結論を得た上で「こんな方法がありますよ」と提案するのがこのnoteの目的です。
音楽作品そのものを売ること以外に価値を感じない方には、以下でお伝えする方法は不向きかと思いますので、ここでお別れですm(_ _)m
それでは、3つのステップに分けて説明していきますね^^
STEP①:”音楽活動”のイメージを刷新する
音楽活動というと、
曲書いて
レコーディング/ライブして
CD売って
みたいな「よくあるミュージシャンのルーティン」を想像されるかと思いますが、これで食べていけるのは売れている一部のミュージシャンのみです。
僕らのような名の知られていないアーティスト・ミュージシャンは、音楽で稼ぐイメージそのものを変えていく必要があります。
具体的には、
ことを提案します。音楽で積み上げてきた経験・ノウハウで、人の役に立てることはないかな?と考えてみてほしいのです。
例えば、あなたの「ライブの企画・運営をしてきた」という経験、まったく持っていない人にしてみれば、ぜひともサポートをお願いしたい!と考えることもあるでしょう。
音楽活動歴が長い方ならば、
ライブを企画するには、「どれくらい前から / どこに連絡し / どんな準備を進めて / 起こりうるトラブルは○や○」 といった要点、眠ってても話せますよね^^
これが、”自分がすでに持っている価値に気づく”ということです。「自身の音楽を売る」を超えて、積み上げてきた音楽経験そのものを売る、という1つ高い視座での「稼ぐ」ですよね。
ただ、、自身の経験・ノウハウを売ることにマインドブロックを感じる方、多いです。
「そんな経験、売れるの?」「私に売れるものなんてあるの?」「そもそも自分が”知ってる”というだけで売っていいの??」と不安しか無いですよね(笑)僕もそんな感じでした。
しかし、自分の音楽作品を売ることにためらいは無いのに、経験・ノウハウは売れないと思ってしまうのはなぜでしょう?
経験やノウハウはあなただけのオリジナル作品ではないのでしょうか??
作品はコピーができてしまいますが、積み上がった経験は唯一無二であなたしか持っていない完全なオリジナルです。これって「作品」ですよね!!
僕はこの考え方の転換を経て、自分の中にある経験もノウハウもスキルも情報も全て出していこう!と決めることができました。
※「考え方を変える秘訣」も後述しています。
あなたの経験の価値を決めるのはあくまでも相手です。広げてみて反応(需要)がなければ、引っ込めればいいんです。
もともとあなたは、音楽というコミュニケーションを通して、お客さんから「ありがとう」を頂きたかったはず。
”売上は、ありがとうの総和”
ですよね^^「経験・ノウハウ」というあなたのオリジナル作品でありがとうが得られるとしても、まだ不安ですか??
「自分が音楽を通して積み上げてきた経験・ノウハウを活かすことも音楽活動の1つだよな」と思えたらなら、次のステップに進みましょう👍
STEP②:自分が売れるものを整える
ここからは自分と向き合う「棚卸し」の時間になります。
前項で「ライブを企画・運営した経験」を”売れる可能性がある経験・ノウハウ”の例としてあげましたが、ここであなたに棚卸ししていただきたいのは「売りたいもの」ではなく「売れるもの=喜んでもらえるもの」になります。
売りたいものがそうそう売れないことは、もう音楽で経験済みですよね^^;「一生懸命作った」という理由では僕らのCDが売れないのと一緒です。
自分の中に眠っている「音楽で培った経験・ノウハウで喜んでもらえるもの」が簡単にリスト化できたら悩む必要は無いんですが、、、相談を受けるたいていのミュージシャンがこの問いに苦しみます。自分を客観視するって本当に難しいんですよね(-_-;)
だからこそ、僕のような第三者に相談が来るのでしょう。
お話しするうちに、どんなアーティストでも売れる可能性のある強みってみつかるんですよね。答えはあなたがすでにもっていて、僕がサポートしているのは、それを見つけるヒントです。
音楽で積み上げてきた経験・ノウハウは非常に強力です!見せ方、出し方を変えていくだけで、音楽と接点のない方にも喜んでもらうことができます。
ここでは、僕自身が積み上げてきた音楽の経験・ノウハウのうち、実際に喜んでもらえた(お金になった)3つの例を上げたいと思います。
例1:ブログでの情報発信
音楽活動を日記のようにブログに綴っても、それが収益化につながることはほぼ無いでしょう。
しかし、「音楽での困りごとを自分で解決した経験」などは、作り込んだ記事としてブログにアップすれば、人の助けになることがあります。
まさに「経験が喜んでもらえてお金になる」わけです。
2016年に書き始めて、コツコツ250記事ほど書きました。どんなことを誰に向けて書いているかは実際に僕のブログ「Chord For Me」を見ていただくとして、このブログから起こったことは次のとおりです。
毎月2万ほど定期収益がある
記事に共感した方からギャラありのライブオファーが来る
音楽を気に入ってくれた方が楽曲を買ってくれる
文章を書くのが好きな方はぜひ、ブログを学んでみてください。今からでも全然遅くありません。
例2:Web制作
「Web制作」ってホームページを作ることなんですが、僕は自分の音楽情報発信のブログつくりたさにWordPressやWebプログラミングを楽しく学びました。
自分のために勉強した分野でしたが、その技術(HP制作)を欲しがっている中小・零細企業がたくさんあることに気づきました。
今は、企業と個人の副業者・フリーランサーをつなぐプラットフォームがたくさんありますから、登録したところ、たくさんの企業様とつながることができました。
ぜんぜん音楽関係ないやん(-_-;)
と思われたかもしれませんが、これがちゃんと音楽に返っていくから不思議です。
HP制作の事例として、自分で作ってきたブログ(WordPress)や公式サイト(Nuxt.js)を紹介すると、「音楽やってるんですか?!見に行きたいです~♪」とライブに足を運んでいただいたことも1度や2度じゃないんです。本当にありがたいです。
自分が積み上げてきたものを、「音楽」という枠からはずしてあげる。これが大事なんですね。
例3:メンタリング
ブログにいただく読者からの相談やコメントを見ていて思いついたのが、アーティスト向けのメンタリングです。
メンタリングとは助言者の役割をするということです。
僕は、曲がりなりにも冒頭の実績とギター歴30年のノウハウがあるので、その部分でお役に立てる事があるかもしれない!とスタートしました。
「人の話をじっくり聞けて」、かつ「自分の考えを強制せず、相手と一緒に伴走する」ことができる方であれば、メンターは向いているでしょう。
自分の経験・ノウハウをメンタリングやコンサルティングという形で活かすのはありだと思っています。始めるのにお金がかからないのが1番のメリットです。自分のメンタリングサービスに誰も申し込んでくれなくても失うものが無いのです^^
メンタリング・コンサルティングをおすすめすると、「自分に教えることができるんだろうか?」「そもそも自分の音楽人生に人に役立てる部分があるんだろうか?」と不安になられる方が居ます。
しかし、人は圧倒的に成功した有名人より、自分より少し先を行っている人をロールモデルにした方が成功しやすいんですよね。だからこそ、僕のような無名のミュージシャンでも「相談してみるか」と申し込んでくれる方がいるんですね。
STEP③:情報発信する
さて、「あなたが売れるもの」が整った体で次に進んでしまいますが、実際にはSTEP②が一番苦しい工程です。
STEP③では、苦しい工程を乗り越えた先にどんな手段を持ってあなたの音楽(経験・ノウハウ)をお金に変えるのか解説します。
あなたの中の「売れるもの(喜んでもらえるもの)」が見つかったとして、スキルシェアサービス(ココナラ、タイムケット、ストアカなど)を使って売り出せば、明日にはジャンジャン売れるでしょうか?
そんなことはありませんよね。たとえ喜んでもらえるものだとしても、それを「欲しい」と思っている人に的確に届ける必要があります。
そこで重要になってくるのが「情報発信」です。
幸いなことに個人が情報発信するためのプラットフォームは出そろっています。
ブログ
SNS
Youtube、TikTok
ほとんどが無償で始められます。自分が得意な分野のプラットフォームで情報発信することをオススメします。
僕のように文章を書くことが苦にならない人はブログやTwitter。話して伝えることが得意ならYoutubeなどの動画系。
このような情報発信。どんな媒体を選んでも最初は反応がなく、挫折する人がほとんどです。フォロワー・読者も増えず、自分のサービスが売れていくイメージが描けないと思います。
僕が2016年に始めたブログの読者も毎日記事を書いたにも関わらず1ヶ月で36PV(見られた回数)でした。この数字、やめたくなるのに10秒もいらないですよね。。。
それでも続けたのは、「書くのが好きだったから」です。好きで続けられる方法を選択するのが継続の秘訣ですね。7年たった今では月間3万PV、これまで訪れたユーザー数は100万人を超えました。
ブログをたくさんの人に読まれる方法も、SNSでたくさんのフォロワーを獲得する方法も世の中に溢れています。自分らしいプラットフォームを選択し、正しい方法で努力する。地道ですが、これが「やってみたけど成果が出なかった」にならない方法です。
この「正しい方法で努力」という部分をすっとばしてしまう方が多いのが情報発信です。自分のサービスを売りたいばかりに ”売り込み” をしまくって、売れないばかりか嫌われる、なんて状況にもなりかねません。
あなたもそうだと思いますが、人は「売り込まれる」のが大嫌いで、信頼関係の無い相手からの情報はきちんと受け取りません。
自分のサービスを ”売り込まずに” 売れる仕組みを作る活動のことをマーケティングといいますが、ミュージシャンや個人で戦うクリエーターこそ、マーケティングを学んで欲しいと思います。
考え方は行動から変える
前項では、ステップを踏んであなたの音楽をお金に変える方法を、「僕の実践記」としてお伝えしてきました。
ここまでお読みいただいて、
「なんだか難しいけど、まず考え方変えなきゃなー」
と思われた方、ちょっと危険です。
ブログで読んだ記事で考え方や価値観が変わったという経験ありますか?僕はありません。「知識を得た」というレベルでは、考え方までは変わらない場合のほうが圧倒的に多いんじゃないでしょうか?
まずは考え方から~、と思っていると、あっという間に何もせずに10年、20年経ちます。それを変えたくてこのnoteをここまでお読み頂いているんですよね^^
であれば、
始めてから考えてください
考え方は行動から変える、もしくは行動とセットで変えると変わりやすいと言われています。
このnoteになにかひらめくもの、またはモヤモヤするものを感じたら、まずは行動を始めちゃってください。
STEP①は「音楽活動のイメージを刷新する」でしたが、頭の中で刷新するのではなく、音楽活動で得た経験・ノウハウを活かして喜ばれることはなにか、自分の棚卸しを始めちゃいます。これが行動です。
さらにさらに、きっと見つかるであろうその「喜ばれる経験」をサービス化するためのプラットフォームを選定したり、または、そのサービスを欲しいと言ってくれる人と出会うためのSNSを始めてもいいでしょう。
そうやって自分で動いているうちに、自分のサービスで喜ばれているいろんな人を実際に見聞きする機会が増えてきます。自分にもできるかもしれない!!と思えるわけですね。
行動しなければ、世界は広がりません。
一歩踏み出すのが怖ければ、仲間を募ってもいいし、メンターを見つけて頼ってもいいんです^^
さいごに
僕は、そんな危機感から自分の音楽経験をマネタイズすることに真剣に取り組んできました。
音楽をお金に変えるには、ビジネス視点で自身の音楽活動を捉え直す必要が出てきます。
このnoteが「ちょうどそんなタイミングだったよ」というミュージシャンに届くとうれしいな^^
僕ができたんだからあなたもできる!!なんていい加減なことはいいませんし、僕の方法があなたにそのまま当てはまるとも思いません。
この実践記をヒントに、あなたらしい方法がみつかりますように。
僕にお手伝いできることがあれば、こちらからお気軽にご連絡下さい😉
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