計画で未来を埋めるな
とある本を読んでいて
計画で未来を埋めるな!
という言葉がとても印象に残った。
僕は人生には余白が必要だと思っている。余白は時間のことでもあり、精神的なゆとりや相手への配慮のこと。
人は未来のスケジュールがある程度埋まってないと不安になる生き物だけど、実は余白の多い未来ほどワクワクすることはない。ワクワクに不安や焦りが含まれているからこそ挑戦・成長できるのだし。
自己実現のためにはゴールから逆算したスケジュールが必要と言われてる。僕もこの考え方には賛同するわけだけど、これは「キッチリ、ぎちぎちにスケジュールを詰め込め」という意味ではない。今日やるべきことをやるための未来マップだ。
不測の事態やハッピーなアクシデントをある程度見込んで、未来マップにも余白を残しておくことが大事だよ、と言われてる気がして、「計画で未来を埋めるな!」がピンと来た。
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余白の尊さは、暇を持て余してるときには気づけない。時間が欲しい!ゆとりが欲しい!と願うほど忙しくなって初めて気づく。僕はそれが子育てのタイミングだった。
子どものために、家族のために身を粉にして働かなければ!とスケジュールを埋めることしか考えられなかった。それが正しい姿だと思い込んで。
ギチギチのスケジュールは自分を追い詰める。スケジュール通りに進まないと気を病むし、自分の立てた計画も全うできない自分にさらに腹が立つ。だからこそ、余白が必要なんだ。余白は人生の後退でも思考の放棄でもなんでもなく、必要な休息であり思考を立て直す準備期間だと思う。
たとえ余白を多くとってあったとしても、それを上回る突然のイベントなんてしょっちゅう起こるしね。
計画はあくまでも指標。自分を苦しめるためのものではなく、現在地を知るためのものだ。その現在地に余裕を持たせるために、計画で未来を埋めるな!ということなんだろうな。