渡辺淳一といえば、学生の頃、「新釈・からだ事典」で解剖学を笑いながら学んだ記憶しかない。その他の出版本なんて読む時間がなかった。あれから10年経って「失楽園」がブームになっていた。時間もあったし、読んで見た。「なに〜これ〜。」ビックリした。
: 今の今まで気づいていなかった。彼って、、、。
医者だけど文才があって、面白い専門書を書く人って印象だったから、、、。ガッカリもしたけど、これだけブームになるのって、これに共感する人が沢山いるってこと?!
こんな事を思い出しながら、この本に、今、辿り着いた。「阿寒に果つ」加清純子の紹介文を読んで、納得した。彼も春樹だったんだ、、。だから、、、。
春樹の主人公は、精神を病んでる女性を愛した。勝手に逝ってしまった彼女を解き放つ事が出ない。泥沼にハマっている。。。
ナルシストと精神的な一体感を感じるのは無理。だから、関わった人たちは、性愛や情愛に問題を抱えてしまうのでは、、、と、エラソーにチョット思った。私は経験ないからワカンナイけど。
ジャンコクトーの本の主人公ポールのような苦しみは、受けて欲しくない。