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Act.107 ファシリを学校で学べる社会づくりを!(きっかけラジオ)

チェックイン 学校教育との関わりについて話しました

こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。この番組は、ひとやまちが元気になる「ファシリテーターのスキルとマインド」を全国に広げるちょんせいこが、日々の会議や学びの場づくりに役立つ情報をお届けしています。

2024年6月20日です。木曜日の朝、いかがお過ごしでしょうか。

一昨日の夕方にVoicyパーソナリティ木村彰宏さんの「木村彰宏のきっかけラジオ」にゲスト出演させていただきました。木村彰宏さん、私たちはあっきーと呼んでいますが、ファーストキャリアが東北の時の地震の復興支援NPOという方で、現在はコーチやファシリテーターとして活動をされています。この3月までは軽井沢風越学園で先生をされていて、現在は株式会社MMIGURIというコンサルティングファームにお勤め。という感じで、粛々とご自身のキャリアを積み上げながら、最近、Voicyのパーソナリティも始められて、様々な学校教育に関するゲストの方を招いてお話を聞く・・・という活動を展開されています。

というわけで、今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、あっきーのきっかけラジオでどんなお話をしたのか?ということを、チラッとダイジェストでお届けできたらと思います。45分くらいかな。現在の学校教育とのかかわりについてお話をさせていただいたので、リンクを貼っておきますので、ぜひ、そちらもお聞きください。それではちょんせいこのファシリテーターラジオ、スタートです。

例えば、授業ではこんなことをしています。

というわけで。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオは、ファシリテーションを学校教育で学べる社会づくりを!ということで。私の仕事は様々にあるのですが、学校との関係はとても強く、現在も例えば、校内研究や学力向上や授業力向上の取り組みであったりとか。生徒指導、生徒支援、特別支援、学級経営、学校マネジメントなど。ファシリテーション を切り口に様々な伴走を展開しています。学校で働く方にとっては、今、私が述べたどのワードもピン!とくるんではないかなと思います。そうでない方にとっても、学校で学んだ経験があれば、なんとなくイメージできるかもしれません。とにかく、学校の先生方は日々の授業や学級での活動がより良いものになるように、常に様々に努力されていて、私はファシリテーションと言う技術をお伝えすることにより、先生が子どもたちがファシリテーターになることで、スムーズにいくようにする。そのお手伝いをすることが、仕事です。

具体的にどんなことをしているか?というと、いろいろあるのですが、一番、多いのは実際にゲストティーチャーとして授業をしてファシリテーターとしてのモデルを見せたり、また、先生方や子どもたちがファシリテーターとしての技術を身につけるための授業や研修をしています。例えば、先日は、小学校6年生のみなさんのファシリテーターのレッスンでした。6年生のみなさんは、理科でひとのからだについての学び、単元がちょうど終わる頃だったので、じゃあ、教科書を開いて、心臓はどこかな?肝臓は?腎臓は?小腸は? 大腸は?なんて問いをなげながら、子どもたちが自分で自分の体の各臓器があるところを手でおさえて確認するという活動をしました。教科書には便と尿が書いてあるんだけど、それは毎日、見ているからやらなくていいです!とケタケタわらいながらやっているという感じです。その後に教科書49ページを開いてイラストで確認をして、それぞれの臓器についてホワイトボード・ミーティング®︎質問の技カードで詳しく説明したり、「私たちはなぜ、この時期に人の体について学ぶのだろう」という問いを立てて、この学習を学ぶ意義とか意味とか価値について、ホワイトボード・ミーティング®︎で話し合ったりしました。

他には、あっきーのきっかけラジオで、算数の授業では「単元内自由進度学習」についてお話しました。私は最近は、わりと明確に「算数は単元内自由進度学習が楽しく力のつく学びだ」と言い切っているところがあります。詳しくは2013年、今から10年ほど前に発行した「よくわかる学級ファシリテーション ③授業編」を読んでいただきたいのですが、一緒にこの本を書いた軽井沢風越学園の校長先生、岩瀬直樹さんが埼玉の小学校で進めていた算数の授業の進め方を紹介しています。子どもたちが例えば、図形とか、小数とか分数とかを学ぶ時にですよね、10時間であれば、その10時間の単元の流れを共有して、自分のペースでひとりで、そして友達と協働的に進めていく授業の進め方なのですが、子どもたちが自分で学習計画を立てて、チャレンジしていく方法で、例えば、私は算数や数学の授業を参観させていただくことがあるのですが。それはもちろんファシリテーションという文脈で、先生が話し続けるのではない。子どもたちが自立的に学んでいくという方法について参観させていただくのですが。ペアやグループで学習することがファシリテーションや協働的な活動と思われている節があって。確かにペアやグループでファシリテーションであることは間違いない。それはそうなのですが、45分くらいかけて1問を、ペアやグループで話し合いながら問いていく・・・みたいな授業を見ることもわりとあるのです。いえいえ。そうではない。教室には、もうとっくにその問題を解ける子どもや45分間、協働的に話し合ってもわからない子もいる。それに算数や数学は問題をたくさん問いたほうが力がつくし、自分の癖もわかりやすい。そういう1問をみんなで時間をかけて問いたほうがいいという学習もありますが、でも、算数は、そうしたほうが圧倒的に楽しいし、力もつくので、そのための工夫などを提案するなどしています。とにかくペアやグループで話し合えば、それがファシリテーションではない。ファシリテーションなのかもしれないけれど、そうじゃない・・・みたいなお話をしました。伝わりますでしょうか。伝わるといいなあ。

80代もファシリテーターで!

私は学校の授業でファシリテーションを学べる社会づくりをめざしています。端的にいえば、教科書や学習指導要領にファシリテーションという言葉が書かれてるといい。今も教科書には付箋に意見を書いて、友達と意見共有をしましょう。みたいなことが書かれているわけです。紙の付箋やデジタルの付箋などを使って授業が進められていたりもするのですが。実際に授業は、そんなふうに進められています。

そんな時にですよね。子どもたちがファシリテーションという概念や技法を、具体的にファシリテーションとして学べる社会づくりを進めていきたい。大人になると、こんなにじーっくり学びに集中できる時間はもうないですし、学びにどっぷりつかれるのは、やっぱり子ども時代ですよね。また、ファシリテーション技術を身につけることができたら、子どもたちのコミュニケーションやソーシャルスキルも高まって、幸せな子ども時代を過ごしやすい。なので、学校でファシリテーションを体系的に学べる社会づくりを進めたいと考えています。

なおかつ、私たち大人も年齢を重ねても、なお、ファシリテーターとして楽しく生きていたいと思っています。最近の私は、80代になってもホワイトボードマーカーをもって、みんなの意見を聞きながら楽しく生きていけたらいいなあと考えています。なーんてことをゲストとして話してきました。というのも、先日、小学校5年だったか、6年だったかのみなさんに「人生100年時代と言われています」とインストラクションすると子どもたちの反応が「えええええ」という感じだったです。「えええええ」となんだか、やだなあという感じの「えええええ」でした。まあねえ。年を重ねることに、いいイメージを持てないのですよね。わかるんだけど。だからというわけではないですが。80代も元気でファシリテーターで過ごしたいなあと思うわけです。「今日のお茶会何する?」とか真剣な話とかね。きっと認知機能にもいいと思うんですよね。ホワイトボード・ミーティング®︎。みなさん、一緒に元気に過ごしていきましょうね!

チェックアウト ファシリテーションは人権尊重スキル

ということで、こういう感じのお話をさせていただいたわけです。全編45分。ほぼ、私が話しっぱなしですが。あっきーから最後に「その先に何があるか?」という感じの問いをいただいたのですが、そこはきっぱり「戦争のない平和な社会」とお答えしました。ちょっと唐突で、あっきーもびっくりしていた感じでしたが、いやあ、戦争はいやですよね。本当に。もう少し、身近なことでいえば、暴力はいや。暴力がない社会がいいですよね。   

みんなが自由に対話したり、お互いの意見を尊重し、対立する意見も次の工夫やイノベーションへと続けていけることができたなら、対立は私たちが前に進むための大きなきっかけになる。みんなが自由で平和に暮らせるといいと思っていて。今日の友達との楽しい対話がゆくゆくは平和な社会への第一歩になる。私にとってファシリテーションは一貫して、人権尊重スキルなんです。というようなお話をしてきました。まあ、たくさん、たくさん、お話をした感じです。45分間。あっきーありがとうございました。ぜひ、みなさんも、あっきーのきっかけラジオを聞いてみてください!

それでは、コメント返しです。

というわけで、いかがだったでしょうか。今日のちょんせいこのファシリテーターラジオ。
今日も素敵な1日をお過ごしください!ありがとうございました。


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