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Act.116 多様性と画一性とファシリテーション


チェックイン 最北の地・稚内で9月6日にセミナーを開催します!

こんにちは。ちょんせいこのファシリテーターラジオです。この番組は、ひとやまちが元気になる「ファシリテーターのスキルとマインド」を全国に広げるちょんせいこが、日々の会議や学びの場づくりに役立つ情報をお届けしています。

2024年8月29日木曜日、第116回目の放送です。Voicyの「ちょんせいこのファシリテーターラジオ」今日も聞いていただき、ありがとうございます。台風が心配ですね。みなさま、どうぞご安全にしてお過ごしください。

宣伝です。9月6日(金)18時ー20時に、ホワイトボード・ミーティング®︎講座が開催されます。北海道の稚内で開催されます。会場は風ーる。ホワイトボードにみんなの意見を書いて、可視化しながら、進める効率的、効果的で、元気になる会議の進め方を一緒に練習しませんか。参加費は1,000円です。どなたでもご参加いただけます。お近くの方、ぜひ、お越しください。リンクを貼っておきますね。

北海道の稚内は、ホワイトボード・ミーティング®︎認定講師の伊藤千里さんがいる場所です。私にとっては、初めて訪れる場所で、おそらく最北記録更新となります。これまでの最北記録は美深でした。伊藤さんやの伊藤さんの仲間のみなさんやご縁のある方々のご協力で、ファシリテーション講座をお届けすることができて、本当に幸せです。お近くの方が、このラジオを聞いてくださっているといいなあ。この情報が届くといいなあ。もし、みなさんのまわりで北海道稚内やその界隈にお友達がいる方がおられましたら、ぜひ、この情報をお届けください。よろしくお願いします!

本日のちょんせいこのファシリテーターラジオは「多様性と画一性とファシリテーション」というお話です。今、多様性がとても大事だと言われる時代を私たちは生きています。ダイバーシティ・エクイティ・インクリュージョン。DE&I。多様性・公平性・包括性、ですね。それでは、ちょんせいこのファシリテーターラジオ。スタートです。

多様性の反対は画一性

本日のちょんせいこのファシリテーターラジオは「多様性と画一性とファシリテーション」というお話です。あなたの周りに多様性はどのくらい浸透していますか。まずは、ちょっと頭の中に思い浮かべてみてください。例えば、職場、地域、サークル、ご家族、プライベートの友人。 あなたやあなたのまわりは、どれくらい多様でしょうか。多様性に満ち溢れていますか。

んんん?でも、「そもそも多様性って何なんだろう」という問いにぶちあたりますよね。はい。ぶちあたります。ぶちあたりませんか。ネット検索してみると、こんなふうに書かれていました。多様性とは、その集団の中にそれぞれ異なる性質や特徴、考え方を持つ人が存在していること。だそうです。それでは、それでは、ちょっと思い浮かべてみてください。あなたが所属する組織や集団、家族。なんでもいいです。コミュニティなどの人の集まり。大きくても、小さくでもいいです。わたしが所属する集団は多様性があるでしょうか。異なる性質や特徴、考え方をもつ人がいるでしょうか。うーん。どうですか。あなたの所属する集団は多様性に満ち溢れているでしょうか。

そして、そして、多様性の反対って、何かなと考えてみると、私はその昔、とある大学の先生から「画一性だよ」と教えていただきました。まだ世の中に多様性という言葉が出始めた頃でしたね。画一性とは何か?同じようにネット検索してみると「変化や特色がなく、すべてが同じような感じであるさまのこと。 何もかも一様で、個性や特徴のないさま」と説明されています。どうでしょうか。あなたが所属する組織や集団、家族。プライベートの集まりでもなんでもいいです。わたしが所属する集団は画一的な集団でしょうか。同じような考えの人が集まっているんですよね。異なる性質や特徴、考え方をもつ人はいないんですというような感じでしょうか。あなたが所属する集団や家族、プライベートな集まりで「みーんなおんなじ!」って感じでしょうか?多様性と画一性。いかがですか。

身近な場所での多様性はどんな感じですか

今、社会ではDE&Iの潮流の中で、例えば、外国人や障がいのある方と共に働く職場づくりや女性が管理職となる女性活躍や男性の育休取得などが法律に基づいて取り組まれています。そういうレイヤーでイメージした方もいるだろうし、例えば、会議の場面でいえば、一人ひとりの意見が大切にされているとか。様々な世代や分野の人の意見を共有して取り入れながら進めているとか。そして、何よりもファシリテーターとしては、同じ意見ばかりではなく、クリティカルな、批判的な意見を歓迎して、受け止めて、多様な議論で進めている・・・みたいなことをイメージした方もいるかもしれません。

それぞれにイメージするレイヤーが違うと多様性と画一性という言葉から思い浮かべる情景も違いますよね。こんなふうに私たちの暮らしや思考は、いろんなレイヤーが重なり合って構成されていますから、先ほどの私が投げた超ざっくりした「ちょっと思い浮かべてみてください。あなたが所属する組織や集団、家族。なんでもいいです。わたしが所属する集団は多様性があるでしょうか」というような抽象度の高い問いだと、それぞれに思い浮かべる場面が違ってあたりまえです。なので、それぞれに思い浮かべる場面が多様でもOKです。ああ、ここでも多様、多様性という言葉が出てきましたね。そもそも私たちが頭に思い浮かべるレイヤーも多様だったのではと思います。

常に今、わたしのいる場所は「多様性?」「画一性?」というような2軸を持ちながら場を見るって、ファシリテーターにとって、とても大事なアセスメントスケールだなと思っています。今、この話は多様に向かっている?傾いている?画一的な感じになっている? そもそもキャストやフォーメーションは多様かな。ひとりひとり立場も異なる性質や特徴、考え方が尊重されているかな?みたいな視点をいつも持ちながら、その場に立っているという感じでしょうか。それは、国籍や性別、年代というような大きなレイヤーでも、あるいは、この意見に賛成、反対、そのどちらでもないというような身近な小さなレイヤーでも同じだなと思いながら、ファシリテーターはいつも場を見ている。という感じです。正解を求めるというよりは、常に自分に「この場は多様性かな?画一性かな?」と問い続けているって感じかな。伝わりますかね。

チェックアウト ひとりひとりがマイノリティ

多様性(ダイバーシティ )の概念は、アメリカの1960年代の公民権運動から生まれ、日本では1985年の男女雇用機会均等法の頃から認識され始めたとされています。1989年頃かな。今から35年前に、私たちは「職業選択の自由アハハン」というテレビCMを良く見て、口ずさんだ人もその頃、多かったのではないかなと思います。多様性は人権尊重の潮流の中で生まれ、みんなで育まれてきた私たち一人ひとりが育んできた大切な概念なのですね。

私は1990年代に地域で取り組んでいた国際交流のグループで「アプロ」という名前のNPOの活動で、夫が「一人ひとりがマイノリティ」と言った言葉の影響を強く受けていて。国籍や民族が同じでも、一人ひとり考え方も感じ方も生き方も多様であり、国籍や性別や年代など様々な多様性を大切にすることはもちろんのことだけど、でも、同じ国籍や同じ民族や同じ性別だったとしても、一人ひとり考え方も感じ方も生き方も多様だから、一人ひとりが実はマイノリティなんだ、という考え方です。そして、その違いをマイナスではなくプラスパワーに出力できる社会づくりが大切という考え方でずっと歩んできたんだなと思います。ファシリテーターとしての私にも、すごく大きな影響を与えていて、いろんなレイヤーで自分に多様性を問い続けたい。そして、その一方で画一性も大事だと思うレイヤーもやっぱりあるわけです。それは、次回の放送でお話できればと思います。

それではコメント返しです!

というわけで、今日のちょんせいこのファシリテーターラジオはこれにて終了です。今日も素敵な1日をお過ごしください!ありがとうございました。

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