本の紹介をさせていただきました!

お花を生活に取り入れる、という素敵な提案をなさっている「hanaike」さんにて。お花については詳しくないので、「風姿花伝」についてお話しました。もしよろしければ、のぞいてみてください。

この「風姿花伝」、今でこそビジネス書として読まれるくらい出回っていますが、本来は秘伝の書でした。

本来は秘伝書

自身も能楽に真摯に取り組んでいた白洲正子さんが、師匠の二代目梅若実さんにこの本について聞き、芸の言葉を引き出そうとしたときの返答からもわかります。

芸が出来上がるまで、父から決して見ないように固く止められておりましたので。(中略)しかし、もういいかと思います。が私なぞが拝見して分かりますでしょうか。

白洲正子さんは、師のこの言葉に、安易に風姿花伝に言及した自分の軽挙を恥じ入ります。

読まずとも、稽古を通して彼の芸に世阿弥の教えが引き継がれている。白洲正子さんが、自分の失敗談をさらしても伝えたかった、伝統芸能の凄みを感じさせるエピソードです。

次に書籍を紹介してくれるのは…

ちなみに次に書籍を紹介してくれるのは、自分の敬愛する友人、いっしーこと石崎嵩人さん。自分が大好きなお店、ゲストハウスtoco.やNui. HOSTEL & BAR LOUNGE、Len京都河原町、CITANなど、東京と京都でゲストハウスやホステルの企画・運営をしている、Backpackers' Japanの創業メンバーです。

彼のつむぐ言葉が好きで、そのいくつかは自分の人生にとって、ひとつの指針となっています。

例えば、こんな言葉。

「おいしいお店」と「好きなお店」はちょっとちがう。「好きなお店」はもっと個人的で、だからこそ語るのが楽しい。

彼が先日仲間と出版した「世界で一番好きな店」に収録されている対談での発言です。「人の個人的な話を聞くのが好きだ。」という彼らが、他人の話を延々に聞いていたいと誰もが夢中になれるテーマで、文筆や編集が本業でない人々のエピソードを集めた本。(自分も寄稿しています)

あとは、彼のnoteにある、この言葉。

自分にとって彼の言葉は、共感だけでなく、しっかりと違和感も感じさせてくれる貴重なもの。そんな彼がどんな書籍を紹介してくれるか、楽しみにしています。

「hanaike」さんの記事、お時間のあるときにぜひご覧ください。


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佐藤 昇一
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