小さなパン屋さんの戦略
こんばんは。
最近、店の入り口に置いてある噴射式アルコールの出が悪くなっていると感じているチョンマゲノートです。
※ ちょっと疲れてきたのかな?
※ 霧状にならない。
さて、今日は先日ふらりと立ち寄った小さなパン屋さんについて書きたいと思います。
本当に小さなパン屋さん
ある日の昼下がり、小腹が空いたのでとある小さな町の小さなパン屋さんに立ち寄りました。
そのパン屋さんは三人家族で経営しており、80代ぐらいの夫婦とその娘さん(50代ぐらい)だけでパンの製作から販売までをしています。
店の大きさは、販売スペースがたたみ一畳半程度しかありません。
しかし、そのお店には次から次へと人が入れ替わり立ち替わり入っていきます。
私も中に入ってみると、棚の上にはいろいろな種類のパンが並べられていました。
そしてどのパンを買おうか迷っていると、ある違和感を覚えました。
『パンの名前も値札もない』
棚の上にはただパンが並べられているだけ。
味も種類も値段もわからない。
※ 似ているけど微妙に違うパンもあったよ。
「常連さんは知っているからいいかもしれませんが、初めて来た人は値段やどんな種類のパンかわかった方が買いやすいし便利なのにな」と思いながらもパン屋のお母さん(80代ぐらい)に気になるパンについて聞いてみました。
『このパン美味しそうだけど、どんなパンですか?」
すると、そのパンの説明をわかりやすくささっとしてくれ、最後に
『美味しいから人気だよ』
と教えてくれました。
それから、他にも何種類かオススメのパンを教えてもらい気づくと5個も買ってしまいました。
※ パン屋のお母さんはお話上手。
そして、レジをしてもらっている時に、最初疑問に思った「なぜ値札もパンの名前も書いていないのか」を尋ねてみました。
すると、「まぁねぇ〜」と少しうやむやにされました。
※ はっきりとした答えはもらえませんでした。
なんだかスッキリしないまま車で帰っていると、ふと西野大先生のある台詞を思い出しました。
『お客さんが参加できる余白をちゃんと残しておくことが大事』
この台詞を思い出した時に鳥肌がゾクゾクゾクっと立ちました。
今思い出してみると、
何味かわからないから気になるパンを質問する。
↓
その質問にお母さんは素晴らしい回答をする。
↓
そのパンを買ってしまう。
↓
他のパンも質問してしまう。
↓
さらにパンを買ってしまう。
という、そこには完璧すぎるほどの流れが完成していました。
※ 気になったパンの質問に対して食べてみたくなる回答をされたら買っちゃうよね。
『西野大先生が言っていた不便益とはこのことか』
と感心させられました。
あえて何も書かないことで、お客さんとコミュニケーションをとる余白をしっかりと残しているんだなと思いました。
※ 店のサイズが小さいからこそ活きた戦略だね。
※ もちろんパンはめちゃくちゃ美味しかったよ。
そんなこんなで、「小さなパン屋さんの人気の秘訣がわかったよ」というお話でした。
※ 私の勝手な考察なので、違っていたらごめんなさい。
それでは、おやすみなさい。
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