今だからこそ、
私はこのニュースを何気ない日常の一コマとしてとらえていた。
アメリカ抗議デモのニュースだ。
これはアメリカ社会を揺るがす問題として大きく取り上げられている。
事の発端は先月25日、アメリカで起きた事件にあった。
その日アメリカのミネソタ州では、偽造紙幣でタバコを購入しようとした黒人男性が白人の警察官によって首を圧迫され亡くなってしまったのだ。
そこで、この事件を知ったアメリカに住む人々が旗を揚げ、デモを行っているのだ。
実際に亡くなられた男性が偽造していたかどうかは私にはわからない。
しかし、この疑いをかけられたのが白人だったとしたら同じようなことが起こっていただろうか。
たとえその疑いが正しかったとしても殺す必要はあったのだろうか。
私は法で裁くことによって解決するような問題ではないと感じた。
私自身、3月初頭にベトナムへ行った時や外出自粛要請が出された期間に外を歩いている時に、この事件に悲惨さとは比べ物にならないが、差別を感じるような経験を感じた。
アジア人だからみんなコロナを持っている。
学生だからコロナをまき散らしている。
そんな風に思われているということは、相手の目をみればすぐに分かった。
もちろん、自分が感染していないという保証はなかった。
だから、そう扱われてしまうことは仕方のないことだ。
しかし、この事件はどうだろうか。
黒人だから仕方がないと言えるだろうか。
黒人の命だから粗末に扱っていいのだろうか。
そんな世の中を今すぐにでも変えていかなければならないと思った。
私の周りには、この事件をもっと多くの人に知ってもらうために、Instagramのストーリーでシェアしている人がたくさんいた。
その行動だけで何かが変わるということないかもしれない。
しかし、
こんな今だからこそ、
より多くの人がこの出来事を他人事ではなく自分事として捉え
この問題と向き合うべきなのではないかと思った。