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レピュテーション因果応報
みなさんこんにちは、長南です。
2025年になりましたが、SNS特にXでは毎日のように炎上ねたが展開されています。そのような状況を目にすると、
「私は炎上しそうな発言をしていないか」
「誰かを傷つけることを言っていないのか」
ということが気になると思います。以前は自分が他者からどう思われているのかを探るために、時間をかけて自分のアカウント名や名前で検索する「エゴサーチ」を行ってきた方も読者の方にはおらっしゃると思います。こういった評判のことをビジネス用語では「レピュテーション」と呼んでします。企業のブランドに直結する概念で変な評価がつかないように気をつかっている会社は多いのではないでしょうか。
このレピュテーション、2025年になっていろいろ状況が変わってきました。そうAIの出現です。この記事の後半で今後どんな社会がやってくるのかを考えてみましたが、そこの部分は有料コンテンツとさせてください。
『共感覚の魔女』刊行記念イベント開催決定
と、本題に入る前に告知させてください。私が「あとがきにかえて」パートを書かさせていただきました『共感覚の魔女』、東京での刊行記念イベントの開催が決定いたしました。こちらのイベントは私も出演いたしますので、どうぞよろしくお願いします。
また、私は不参加となってしまいますが、蜜猫コノミさんの地元山形県鶴岡市の阿部久書店さんでのイベントも開催されます。こちらは参加費無料ということで、お近くの方はぜひ検討してみてください。
【イベント情報!】1月19日(日)13:30~、山形県鶴岡市 阿部久書店様https://t.co/yLwXbaX4r3にて『#共感覚の魔女』の著者・蜜猫コノミさんをゲストにお迎えし《らくがき茶話会~発達障害や生きづらさに悩むヒトへ~》が開催されます📚✨
— 現代書館 (@gendaishokan) January 9, 2025
参加費は無料!お座敷でゆったりトークをお楽しみ下さい🍵 pic.twitter.com/ttOFMgzjIA
SNSとAIとレピュテーション
SNSにAIを結びつけるのは、X(Twitter)が先行しているように見えます。私のメニューではこのようにメニューの中に「Grok」のメニューが出現しています(私は有料ユーザーなのですが、もしかしたら課金していない方は使えないかもしれません)。
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この「Grok」、いわいるチャットAIに質問を投げかけられる機能で、リリース後は大喜利のネタ的な使い方や画像生成などで、よくも悪くも「X(Twitter)ユーザーのおもちゃ」状態だったのですが、アカウントのプロフィール画面に、Grokの「xAI」アイコンとともに「プロフィールの要約」機能が追加されたようです。
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このアイコン、アイコンの機能はそれほど高度なものではなく、アカウント名(例に出した石破さんの例だと「@shigeruishiba」)がGrokに送られるものですが、その結果Grokが対象のアカウントの「プロフィールを要約」してくれます。
さらっと説明すると「便利な機能だね〜」で終わってしまうのですが、それまで行われてきた「エゴサーチ」とは異なって客観的かつSNSでの表現活動をそれなりの量を解析してしまっています。X(Twitter)で炎上しちゃった方についてはライトな語り口で核心をつく「要約」を書いてくれます。カジュアルな語り口が逆にダメージを増やしているようにも見えます。
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親しみやすい文体だけど一切忖度しないのがGrok流なのか
AI視点でX(Twitter)の投稿から辛辣なコメントを生成するサービスはこれまでもあったのですが、プロフィールページからこのような形で「要約」が利用できるのは大きな意味をもつと考えています。
読者のみなさんも炎上しちゃった方の「プロフィールを要約」を試しに見てみるとよいと思います。
AIによるカルマ可視化
このことが何を意味するのかというと、X(Twitter)でどのような情報を発信してきたのか、炎上するようなことや問題になるようなことを発言したのか、書き方の姿勢はどうなのかということが、正確性はイマイチかもしれないけれども、かなりの客観性で見える化(可視化)される時代が到来したということです。
誠実でない発言を繰り返せば炎上したりAIの評価が低くなったりし、逆にみんなに支持される発言を重ねていけばAIの評価が高くなるということで、因果応報、善因善果、悪因悪果の世界が見えるようになったということもできるでしょう。
因果応報的な話は「カルマ(業)」という言葉を使って主に仏教やインド哲学方面でよく語られてきていたことですが、AIによってSNSアカウントのカルマが可視化されるというのはなんとも皮肉なことです。
そして、ある程度活発にSNSで活動していることが前提になりますが、その人の性格の傾向も「要約」されてしまうということで、「霊視」や「占い」よりも良く特徴をとらえるということを意味します。
感覚としては「占い」や「霊視」を受けて「すごい!当たってる!」とはしゃぐレベルではなく、AIに「要約」されて「…ですよねー」とボヤく感じになっているわけです。私も占いやりますが、既知の情報と占いの結果から予想される未来を考えるという意味でクライアントに「…ですよねー」と思われる鑑定を目指しています。AIの「要約」ではそのレベルをものすごい低コストで提供しているということに驚かされました。
本質的な価値で勝負する時代に
もはや「占い」や「霊視」に匹敵するアウトプットをAIが出すようになったということは一見ショッキングなことに見えますが、逆に本質的な価値で勝負してきた人には追い風となる時代がやってきそうです。
noteでいうと「有料記事の売上を伸ばす○個のノウハウ」などといった、クソどうでもいい(失礼!)な記事の評価が落ち、真摯にコンテンツを紡ぎ出すクリエイターが正当に評価される状況になるのではないでしょうか。
参考までにX(Twitter)のGrokに私のnoteアカウントの記事をもとに、私がどんな人間なのかを推測してもらったところ、こんな結果が出てきました。
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note上のchonanさん( https://note.com/chonan ) はどんな人でしょう? 書いている記事から推測してください
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note上のchonanさん(長南 浩)は多面的な人物であることがその記事から推測できます。
職業と専門分野: chonanさんはITエンジニアで、特にUbuntu関連の記事を書いています。また、占い師としても活動しており、英国占星術協会の会員でもあります。このことから、彼が技術的な知識だけでなく、神秘主義や占星術にも興味を持っていることがわかります。
執筆活動: 彼は「日経Linux」でRaspberry Piの連載記事を書いていることから、IT分野での教育や情報提供にも貢献していることがわかります。また、noteで様々な話題について記事を書いているため、多岐にわたる興味や知識を共有する傾向があります。
趣味と活動: 彼の記事からは、自身の出身地である山形県庄内地方に根ざした文化やイベントへの関心も見て取れます。例えば、黒猫魔術店のイベントについて書いた記事があり、地域の文化やコミュニティに深く関わっていることが示唆されています。
社会的な視点: 新型コロナウイルスに関する記事や、ITエンジニアの転職事情についての洞察から、彼が社会的な問題や現象に対しても独自の視点を持ち、それを読者と共有する意欲があることがうかがえます。
性格: 記事のトーンや内容から、好奇心旺盛で、幅広い分野に興味を持つ、かつそれを文章を通じて伝えることを楽しんでいるようです。また、自身の経験や知識を人々の役に立てることに熱心であることが伺えます。
これらの情報から、chonanさんは技術的なスキルと人文科学的な興味を持つ、知識豊富で多才な人であることが推測されます。
…どうでしょうか? 「技術的なスキルと人文科学的な興味を持つ、知識豊富で多才な人」と実力以上の評価をしていただいている気がしないでもないのですが、少なくとも真面目に記事を書いてきたところを評価していただいている気がします。
SNSしかりnoteしかり、定期的にAIに「要約」してもらってレピュテーション(評判)のチェックをしていくことが大事だと悟りました。
noteで記事を書いている皆さん、 SNSで積極的に発信をしている皆さんは定期的に自分のレピュテーションをAIに判定してもらってみてはいかがでしょうか?
有料パートで書いたこと
これより先は有料パートということにしたいのですが、こんなことを書いています。項目は目次にも出ていますが、購入を検討する材料にしていただければと思います。
これまで行われてきた「SEO対策」について、Googleの検索アルゴリズムがAI化されたらという話
AI時代にどんな態度でコンテンツを発信していったらよいかという話
AIによるレピュテーション(評判)がさまざまな場面で使われるのではないかという話
AI時代をうまく活用する価値観についての話
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