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コスタイベ(いわゆるレプリコンワクチン)についての騒動について

みなさんこんにちは、長南です。
猛威をふるっていた新型コロナウィルスですが、2024年5月8日に「5類感染症」に移行、行動制限もほぼない状態にまで緩和されました。ワクチン接種も2024年10月からは「定期接種」となり、65歳以上(あるいは60~64歳の方で基礎疾患のある方)が接種対象となっています。


その「定期接種」ですが、Meiji Seika ファルマ株式会社の「コスタイベ」(いわゆるレプリコンワクチン)が使用ワクチンに含まれるということに対してSNS上でデマが流布されたり、一部の施設・店舗で「レプリコン接種者の利用お断り」といった措置がとられているなどの騒動に発展しています。

新型コロナ禍下で最大の「反ワク」騒動

これまでの一定数の「反ワクチン」を標榜する方がいたのは事実ですが、今回の騒動は過去最大の規模で、Meiji Seika ファルマ株式会社が公式のXアカウントを開設し、新聞各紙に一面広告を出す事態になっています。

次世代mRNAワクチンについては、現在使用されているmRNAワクチンが出たときに開発中とされていた方法で、それが実用化され国の承認フローを通ったものであると理解しています。私は今回の「定期接種」の対象ではないのですが、もし私がコロナワクチンを接種する機会がある時は、このコスタイべを接種してみたいと思っています。さすがに全額自費でというのは二の足を踏んでしまいますが…

「レプリコンワクチン接種者お断り」には経済的合理性はない

コロナワクチンについては、色々な考え方を持つ人がいて接種の判断は国民ひとりひとりに委ねれています。ワクチンそのものに対するリスクもゼロではありません。

しかし私が機会あればワクチンを接種すること、可能であれば「コスタイべを接種してみたいと思う」というのは自分自身の健康を強化する可能性が強いということ、より豊かな社会を継続するのに少しでも役に立てたらと考えているからです。

もちろん国の承認フローを通過しているということ、公費によるサポート(接種費用・ワクチン被害者救済制度)があるということが前提です。

そういった私の思いは置いておいたとして、ヘアサロンや整体院、エステ、果てには一部医院などが「レプリコンワクチン接種者お断り」を掲げるのは非常に悪手だと思っています。その理由を列挙するとこんな感じです。

  • 次世代mRNAワクチンに対する理解が浅く「人から聞いた」話を鵜呑みにしてしまう事業者であるとカミングアウトしているということ。医院の場合は医学的エビデンスによって診断治療をする姿勢を放棄していること

  • 現時点で「定期接種」の対象が基本65歳以上に限られ、コスタイベは選択肢のひとつに過ぎないのに全国民に対することであると過大な表現をしていること。

  • 過激な主張をして顧客を失うことを軽視していること

つまるところ「私達はデマを盲信して顧客を失うことに鈍感な頭の悪い事業所です」と言っているように見えるということです。私の感覚からすると、このような思想をもつ事業者が提供するサービスには何らかの欠陥があるのではないかと疑ってしまいます。

この現象、陰謀論や反ワクにかかわるものですが、オカルトや占いというところよりも、人体に対するサービスを行うところで現象が出ているというところは興味深いところです。

冷静になって方針の再確認を

私から提言できることは「冷静になって事実関係の再確認を行い、方針を再検討する」ことです。私が整体やサロンを利用するにあたり「レプリコンお断り」を掲げているところと、そうでないところがあったならば、間違いなく後者の事業所を選びます。また一度誤った方針を立てていたとしてもよく考え撤回された事業者は評価してあげたいと思っています。

科学的根拠のない「反ワク」のデマにつられて事業を潰す必要などどこにもないのです。Meiji Seika ファルマ株式会社の反論に際してSNSの投稿やWebサイトの役員名簿を消してしまう「日本看護倫理学会」の失態に付き合う必要なんて欠片もないのです。

事業者の皆様には冷静な判断をされることを強く望みます。

10月20日追記

この記事の内容に全く関係ない文面で「反ワク」の主張をされる方がコメントを残されておりました。言論の自由は尊重されるべきですが、この記事は私の記事なので、私の裁量でコメント削除・当該ユーザーのブロックを行いました。

デマに踊らされ、不利益を被る行動をとることがいかに愚かなことであるか主張するとともに読者の皆様の冷静な対応を呼びかけます。

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