【蝶結びの目指すギフトのかたち】一筆箋にこめられた想いを受けて
こんにちは、フルーツで贈る出産祝い「蝶結び」店主の杉下です。
出産祝いのフルーツギフトに特化したECサイトを2020年9月にオープン、おかげさまでもうすぐ4ヶ月目になろうとしています。ありがとうございます。
これまで、8割方のお客様にオリジナル一筆箋へのメッセージを活用していただきました。お預かりしたメッセージを、改めてじっくりと読ませていただいたんですね。なんでしょう、腹の底からわきあがってくるこの想い・・・。
すぐに赤ちゃんに会いたいけど今は我慢。状況が良くなったら・・
まさかコロナで会えなくなるとは思わなかった…
世相を反映するこのようなメッセージを前に、改めて「蝶結び」が理想とするギフトのかたちがクリアになりました。ご一読いただけると幸いです。
先人たちから受け継がれる文化
先人たちは、大切な人、具体的には昔からお世話になっている人や、勤め先の上司、目上の人、大切な友人他へ、品物とともに様々な気持ちを伝えてきました。これは別に日本だけの文化ではなく、世界中の人たちが古来から行ってきたことです。
この「贈答文化」は、時代に合わせて形を変えていきました。お中元やお歳暮、御祝、または病気のお見舞いの時に気持ちを伝える手段として現代まで引き継がれています。
それをより濃く実感したのは、前職の進物用フルーツを扱ってきた百貨店時代。多くの贈り贈られるシーンに間接的にふれさせていただきました。形はいろいろあれど、こういった文化や風習はとても人間らしくていいなと思うようになったんですね。
フルーツと共に気持ちを伝えられるECサイトをつくりたい
しかし現状を見ると、“贈答文化”が少しずつ風化してきています。特に若い世代(僕もそうですが)に。
ですので、独立してECサイトをつくると決めた時まず真っ先に考えたことは、
フルーツと共に気持ちを伝えられるサイトをつくる
ことでした。
僕たち「蝶結び」が扱う商品は、いわゆる“高級フルーツ”といわれるもの。たとえば松阪牛など高価なブランド精肉と同じで、若い世代は、特に自分のためにはあまり買うことはありません。
だからこそ、”もらわないと食べられない”フルーツと共に、気持ちも一緒に伝えたいと考えました。そこから自然の流れで、若い世代が贈る習慣のある“出産祝い”に特化することに決めました。
簡単にやりとりできる時代だからこそ、一筆箋へのメッセージにこだわった
次に、気持ちを伝えるツールを考えました。
サイト上で贈る相手のお顔を思い浮かべながらメッセージを入力していただき、一筆箋にそのまま印刷。それをお手紙のようにフルーツギフトに添えるサービスです。どうしても実装したかった機能です。
そこで、ロゴデザインをお願いしたデザイナーの角和輝(すみかずき)さんに、オリジナルの一筆箋をデザインしてもらいました。あわせてECサイトの開発チームの協力もあり、一筆箋サービスはオープン時からずっと続けています。
今は、電話はもちろん動画で話すことも簡単にできる時代です。でもあえてアナログな“一筆箋”にこだわりました。
「蝶結び」が目指す”ギフト”とは
現代は、リモートワークや組織に属さない働き方の多様化により、形式的な贈り物はどんどんなくなってきています。そんな時代に「蝶結び」が目指すギフトの理想は、
家族や気のおけない友達・仲間に、相手を思う気持ちを表すためのフルーツを贈るということ。
育児に追われて寝不足が続いているだろうから、手軽に口にいれられる新鮮なフルーツで少しでも元気を出してほしいな
確かいちごが好きだったなぁ
授乳中で甘いものは控えているだろうから、フルーツはどうかな
フルーツだったら上のお兄ちゃんも一緒に食べられるな
こういったお相手へのあたたかい気持ちを、フルーツといっしょに贈るお手伝いができればと考えています。
一筆箋にこめられた想いに、実際にふれさせていただき
「蝶結び」が昨年9月にオープンして早いものでまもなく4ヶ月になろうとしています。基本的にフルーツを贈るということに関しては出産祝いに限らずさせていただいていますが、
出産をがんばったママへ、おめでとうとおつかれさまを伝えたい。
というコンセプトでECサイトを運営していることもあり、この約4ヶ月間は出産祝いに数多く使っていただきました。
プライベートな内容が含まれるため実際のメッセージをは公開できませんが、
「疲れた体をフルーツでリフレッシュして欲しくて・・・」
「出産おめでとう!家族みんなでフルーツ食べてね♪・・・」
などといったものや、とても仲の良い親友同士なんだろうなぁとこちらまでニヤッとしてしまうようなユーモアに溢れたものまで様々です。
中にはご注文後しばらくして、公式LINEにやっぱりこれに差し替えて欲しいとご連絡いただく方もおられます。もちろん、手紙を書き直すように一筆箋の内容も可能なかぎり何度でも修正させていただきます。
世相を反映するメッセージ
そんな中、最近特に多いのが世相を反映するメッセージ。
「すぐに赤ちゃんに会いたいけど今は我慢。状況が良くなったら・・」
「まさかコロナで会えなくなるとは思わなかった…」
今まで当たり前にできていたこと。それができないはがゆさ。メッセージにどうしようもない気持ちがにじみでていて、心が大きく揺さぶられる毎日です。同時に、丁寧にお包みしてお贈りしなければと、一つひとつに気が引き締まります。
そこで思い出すのは、僕自身の話になりますが、長女出産時(2020年6月)のこと。新型コロナウイルスの影響で出産をする妻以外は病院に立ち入ることができませんでした。
こんなに近くにいるはずなのに、会えない。
陣痛が始まった妻を病院に送ってから退院してくるまでの約一週間、3歳の長男と首を長くして帰りを待っていたことを思い出します。
この状況がいつまで続くかは分かりません。でも出産をがんばったママや生まれてきた赤ちゃんに直接おめでとうが言えて、赤ちゃんをこの手で抱っこできる時が1分1秒でも早く訪れてほしい。そう心から願っています。
これからも皆様のメッセージを大切にお届けできるよう、様々なことに取り組んでまいります。
フルーツで贈る出産祝い「蝶結び-chomusubi-」
出産をがんばったママへ、おめでとうとおつかれさまを伝えたい。
からだにもこころにもやさしいフルーツで、祝福の気持ちと一緒に
癒しと元気をお届けいたします。
※公式サイト:https://retrospect.co.jp/
※公式Instagram:https://www.instagram.com/fruit_chomusubi/
※公式Twitter:https://twitter.com/Fruit_Chomusubi/