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Wolt配達連携をリリースしたCTOの八木さんとsomeさんにいろいろ聞いてみた!

※この記事はPodcastで公開したSpotifyの内容をまとめて編集しています。音声で聴きたい方などはこちらも併せてご利用ください。

はじめに

みなさまこんにちは、エンジニア兼、技術広報を担当している佐藤です。

この記事は9月にリリースしたWolt配達連携に関する記事です。Wolt配達連携機能の開発を行ったCTOの八木さんとsomeに対話形式で質問をいくつかしてみました。

Chompyには自社のクルー配達網があります。今回の機能で自社のクルー配達機能に加えてWoltクルー経由での配達も可能になりました。開発の裏側をいくつか質問してみました。

本編

Q1. Wolt配達連携の概要説明をお願いします。

八木)Woltというフードデリバリーをやっている会社さんがあるのですが、そのデリバリー網を利用した法人向けの配達サービス「Wolt Drive」が最近出てきました。そのサービスとAPI連携して一部の注文をWoltさんに配達を依頼する、という機能を「Wolt配達連携」と呼んでいます。

Q2. Chompyは自社クルーの配達網があるので外部配達と連携する必要がないように思えるのですが、なぜこの機能を実装したのでしょうか?実装した理由や背景をおしえてください。

八木)Chompyは渋谷エリアを中心に始めたサービスです。渋谷から離れたエリアほど注文密度が下がりやすく、結果としてクルーも仕事が少ないのでChompyだけでは働きづらく集まりづらく、結果として配達時間が長くなったりコストが嵩みやすいという課題がありました。
クルーが近くにいない一部の注文を外部に委託することで、品質を安定させて注文を増やし、仕事が増え、最終的にクルーにとっても働きやすくしていきたい、と考えたため、外部連携をすることにしました。

Q3. 技術調査なども含めて開発期間はどのくらいでしたか?

八木)1ヶ月くらいです。私一人で開発しました。がっつり新機能作るのは、Chompyアプリの友達招待以来だったので、2年ぶりくらいでしたね笑

佐藤)久々の大きめ機能の実装どうでしたか笑

八木)1人だとコミュニケーションコストもないので、基本的には快適で楽しかったですね笑

佐藤)CTOという立場上、実装だけに専念することが難しい中でどのように時間をやりくりしたのでしょうか?

八木)1on1を1ヶ月おやすみしました。それくらい優先的にやろう、という判断をしました。

Q4. 開発する上で特に気をつけたことなどはありますか? 

八木)割と大きな機能で、Pull Requestも大きくなりそうだったのでリリース前から小さくPRだしてマージするのは意識してました。特にBackendは開発担保しやすく小さくマージしやすかったので。

Q5. 開発途中の大変だったことやトラブルなどありましたか? 

八木)大変、というほどのことではないですが、配達連携は、API叩いて終わりではなく、配達ステータスが想定通り変わるかどうか、も検証する必要があります。例えば、配達員がみつからず拒否されるケースを検証するためには先方に依頼して設定切り替えが必要だったりするので、その辺は手間があったはあったかなと思います。

佐藤) 実装進める上で、1番難しかったポイントはどこでしたか?

八木)外部連携は1社だけでなく他社もありうること、Chompyアプリだけでなくオリジナルアプリでも同じ機能を導入したいニーズがあるので、それらを考慮しつつ、既存の命名を変えずに新しいドライバーという概念をどう命名して入れるか、というところは結構時間かけて考えました。
具体的には、コード上でクルーのことを「Driver」と呼んでいるのですが、外部も含めたDriverてなんて呼ぶのがいいかな?と悩みました。結果、「Carrier」としました。業者っぽいニュアンスも表現できている気がしたためです。正解かどうかは数年経ってみないとわからないですが。

Q6. QAはどのように行ったのでしょうか?

基本的には通常どおりkusayanさんにQAしてもらいつつ、設定を変える必要がある時は先方とも連携しつつ、という形でした。一度先方とのMTGで先方のドライバーアプリを使いつつ動作検証もしました。

Q7. 開発する上で個人的に良かった点とよくなかった点などあれば教えてください。

八木)1人でやったことで効率的にできたので、やはり少人数で作れると開発コストは下がるな、という実感を改めて得られたのはよかったです。
よくなかったのは、あえていえば、中長期的には自分以外のエンジニアメンバーにオーナーシップを持ってもらえるようにアサインした方が良いというのはありました。ただ、配達サービスとAPI連携すること自体、日本ではまだやられてない新しい領域ですし、さらに自社の配達網と併用するのは新規性も高く、自分がまずはオーナーシップ持ってやっていくのは結果的によかったのかも、とも思っています。

Q7. 機能の開発以外の点(CSなど)で大変だったところなどありますか? 

some)オペレーション企画などは自分のほうで分担して進めていったのですが、フードデリバリーって関係するステークホルダーも多かったり、リアルでモノが動いていたり、時間軸的にもかなりタイトなので、~~すごくオペレーションエクセレンスが求められると思っていて~~、その中で両社とも似たような事業している中で連携してトラブル対応していくところのCS体制構築とかは大変でした。
具体的には、配達を委託している形になるので、どうしても自社の配達員さんに比べて対応できるできないの制約もあるし、その制約の中で高い品質を維持していくためにどのようなオペレーション組めばよいかが難しかったポイントですね。
あとはやはりどうしても外部の配達員さんを活用していくってなると、自社のクルーさん的には仕事が減るっていう側面もあるので、スピーディーにお客様に届けることと、自社のクルーさんの稼ぎとのバランスは意識したところですし、これからもしっかり調整しながら両者良いところを発揮できるようにしていきたいです。

Q8. プロジェクトを無事リリースし終えあとのトラブルや課題などありましたか?

八木)先方側のシステムとの噛み合わせが悪く、いくつかyak shaving的な調整対応を追加でやりました。そのあとは、特定の住所でエラーが出てしまう、といった細かい課題はありますが、うまく回っています。

some)実際にトラブルが起きたときにうまく先方と連携が取れないケースとかがあったりして、そのあたりは今後改善していきたいところだなと思ってます。ただ実際にはきっちりかっちりオペレーション組んでというよりは、システム開発と同じようにトライしながら継続的にアップデートしていく方針にしているので、その中で自然と完成していくのではと思ってます。
あとはどうしても両社似ているサービスを展開しているということもあって、配達員さん・店舗さん・お客さま的には困惑している声も聞いたりするので(Chompyの配達をWoltです、って配達しているので)、そこは新しい座組によるIssueって感じなので、丁寧にコミュニケーションしていきたいと思っている。

Q9. サービスの品質を向上していくために今後のWillなどありますか?

八木)chompyで運ぶのとwoltで運ぶのとで、フラットにみてどう品質が違うのか、可視化する必要があると思っています。コストがどう違うのか、早さがどう違うのか、など。大きくは注文が入った時間の、店舗周辺のエリアでの密度によって変わるということが大きいので、Chompy側の密度を表現できるようにした上で、実績みながら調整できるようにしていこうと考えています。あとはまだできてないのですが、外部連携したときにもクルーレビューを投稿してもらおうと思っています。フラットにレビューがどれくらい違うのか、比べてみて、プラットフォームごとに接客品質など訂正的な配達品質が違うのかを定量的に比較できるようにしたいと思っています。

おわりに

今回の情報が少しでも参考になれば幸いです。一部Podcastでしか話ていない内容もありますので、ぜひPodcastの方も聞いてみてください。Chompyではエンジニアを募集しています。もしChompyに興味がある方などいらっしゃいましたらこちらの採用ページ、もしくはMeetyなどからご連絡いただけると嬉しいです!

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