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聡太ロボ
上の記事の最後にはこういう一文がある。
もうすぐアンインストールが終わりそうだ
高見は感想戦が終わった後、「直感では浮かばない手、人間には指しにくい手が正解である将棋になることが多いですよね」と嘆息した。定跡が進み、AIを使ってレベルアップしたことで、将棋はとても難しくなった。だが、そこから逃げるわけにはいかない。
藤井の指し回しは完璧だったが、まねはしにくい。あの飛車浮きは、これが最善手だとAIに言われても敬遠する棋士が多いだろう。2回の3手1組は、思いつくのも読み切るのも大変だ。
藤井は守り駒がいなくとも、玉頭に歩のクサビを打たれても平然としていた。怖いとか筋が悪いとかといった、「人間的な感覚」を徹底的に排除しようとしている。もうすぐアンインストールが終わりそうだ。
もし、そうなったときには、彼は……。
羽生が何度も何度も「こっちの人なんですか」とつぶやいたことが耳から離れない。藤井に勝つために、「こっちの人」になるために、羽生は、戦い続ける。
この記事に限らず聡太先生は『AIの申し子』であるとか、機械的なものに例えられることが多い。AIによる将棋研究が発達しはじめたころから新星として現れた出自もあるし、実際に人間的には不自然な手を良く指すし、指し手のAIとの一致率も高い。
このことを見て、十数年前に僕が『三国志大戦』を遊んでいたころ、精密すぎる操作精度を持った、人間らしさのかけらもない上位プレイヤーと対戦している時に「『大戦ロボット』と戦うのはきついよ」とよく漏らしていたことを思い出した。その時は強すぎる対戦相手にうんざりしてロボットという単語を使い、自分は人間なのだから仕方ないというなんともダサい言い訳をしていたわけだけれど、今は実際にロボット=AIが最強の世界観があって、人類最強の棋士藤井聡太が人間味をアンインストールしていると言われている。
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