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この世は天国

ある宗教では、「この世は苦行である」と教えられている。「あの世で天国に行くために、できるだけ徳を積んでおかなければならないのだ」と。

僕はこの考え方に断固反対だ。「この世は苦行?天国に行くために苦しむ場所?」ー全身全霊を込めて「はぁ(*´Д`)?」と言いたい。

そもそも死後の世界なんて、誰にもわからない。天国があるかどうかも誰にもわからない。そんな不確定事項を目標にして、そのために苦しみに耐え続けるなんて、僕には考えられない。

だけど、これと似たようなことが今の学校現場でも行われていて、「社会に出たときに困らないように、学校で頑張ろうね。忍耐が大事だよ」なんてことが当たり前のように言われている。そしてそれを口実に、理不尽に厳しい指導なんかがまかり通っていく。

それがダメなんだよ。苦しみは苦しみを生む。この世で苦しみ続けた魂は、あの世でも苦しみ続ける。同様に、学校で苦しみ続けた子どもは、社会に出ても苦しみ続ける。場所が変わったところで簡単には思い込みは変わらない。「生きるって辛い。。。」と思ってしまった子どもは、社会に出ていくら富や名声を築いたとしても、いつまでも心の奥深くに‟空しさ”を抱えることになるだろう。どれだけ成功したとしても、満たされることはないだろう。

ではどうすればいいか?僕は反対のことをしなければならないと考えている。すなわち「この世は天国である」「人生は最高に楽しい」と信じ込ませるのだ。信じ込ませると言うとちょっと語弊があるかもしれないが、様々な愉快な経験を通じて子どもたちが自然とそう思えるような環境づくりをしていくことが何よりも重要だと思う。

「この世って最高だな」と心の底から感じている子どもたちの姿を想像してみてほしい。その子どもたちが、何か悪さやイジワルをすることって考えられます?どう考えても優しい子になると思いません?そして、そういう子どもたちは、社会に出てたとえ理不尽な壁にぶち当たったとしても、簡単に乗り越えていきそうな気がしません?僕は絶対にそうなると思う。だから、僕が子育てにおいて一番大切にしているのは、「人生って最高だぜ」ってことを逐一体現すること。決して言葉で伝えるってわけじゃなくて、僕自身が人生を最高に楽しんで、その姿を見せること。加えて、彼らの意思を最大限に尊重すること。彼らを自由にさせてやること。他者から何かと強要される人生が最高になるわけがないから。

ちなみに僕は、まじでこの世は天国だと思っている。だって、自然界の神秘を見てよ。あの完璧な循環はあり得ないじゃん。人間がどれだけ地球を傷め続けても、未だに耐え忍んですべての生物に恵みをもたらし続けてくれている。こんな優しさある?これ以上の天国ってある?あの世で天国に行こうとしている人たちは、ほんとにどうかしてるよ。‟ここ”が天国なんだよ。この地球こそが天国なんだよ。まじで人間が自分で自分の首を絞めるようなバカなことさえしなければ、この世以上の楽園はない。

僕たち人間は、この楽園で楽しみ切るために生まれてきている。子どもたちにはそのことだけを伝えればいい。自分自身も最高に楽しみながら。

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