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そうやって始まったんだよおーいぇーいぇーあはん

9/29は「BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous」へ

個人的に今回のアルバムはぬるっと始まって、ぬるっと終わった感じの、本当にシングルコレクションのような感覚がしていて(前回のaurora arcはシングルコレクションの割にはすごくまとまりがあって一つの作品感が強いなと感じた)、これおもろいんかなという不安を持ちつつ会場へ

途中、BUMPのおそろいのTシャツを着ながらイヤホンわけっこしてるカップルがいて、「おいおいそれ藤原が見たら、LとR違う音流れてるからやめろってキレられるぞ」と思いながらも入場。

まず始まる前のBGM、岩盤浴で流れてそうな音楽、開始時間が近づくにつれどんどん近くなっていく(音が大きくなり、音数が増える)、始まる前から演出が始まってる感じがもうすでにすごくいい。

なんか発狂が聞こえたと思ったら、ニッケ!だ。照明が落ちる前に円陣の声が聞こえるのは新鮮だ。

オープニング
フォーリミのSEみたいな無線を通した英語が結構長い間ながれる(TOEIC415点には何もわからない、何も感じない、ぐっなぁぁぁぁい)。

いつもは出てくるまでに、藤くんがギターを掲げるまでに長い癖に、今回はやけに早い。

そう生演奏なのだ!
開演前pathfinderの時みたいに生演奏のインストで初めてほしいって言ってた僕はもうすでに失神。
PATHFINDERツアーを見に行ってないからこそ、待ちに待った生演奏インスト。

そこからバーンとロゴ
これだよドームのBUMP OF CHICKENと初めてBUMPを見に行ったaurora arkを思い出しながら、

1曲目Sleep Walking Orchestra
あのイントロでぬるっと始まる僕の予想は外れた。ロゴからのこれ完璧すぎる。
知ってはいたが間奏のライブ映えがえぐい。

こんばんはBUMP OF CHICKENです!」←この世で1番好きな言葉

曲間の音がないタイミングにこんばんはBUMP OF CHICKENですがくるのは初めてでびっくりした。

2曲目のイントロが聞こえてくる
しゅーしゅーいうあのイントロの音で、明らかに他の人より早く嗚咽が漏れる。
aurora arc大好きおじさんにとって、aurora arkで回収できなかった(というか演らなかった)アンサーは悲願だ。

もらった名も知らない花のように、今日目の前にいるからの歌詞変え、この瞬間勝ちを確信した。

3曲目なないろ
2年間で4回聴いてるので略

MCでCHAMAが「楽しいことに初めて出会った時のことを覚えてますか?」と「そうここで5年前初めてお前らと会ったんよ」とか思いながら聴いてると実家の居酒屋で初めて音を鳴らした時のことを覚えてるって話をしていて、ちょうど2週間前聖地巡礼してた僕は胸熱になったわけですよ!

そんなことは置いといて4曲目
耳が壊れるほど聴いた、おそらくイヤホン3つくらい潰した、ストリングスが聞こえてくるわけですよ。もう発狂ですよね。前のお姉さんがこっち振り向いてしまうぐらい(ごめんなさい)。

カップリングでしかもそのシングルタイトルがHAPPYという強強楽曲なためにどうしても影が薄くなりがちな曲なので、もちろん周りの反応はぼちぼち(恐らく世間的には1日目の車輪の唄の方がいい、そうに決まってる)なんですけど、

僕にとってはBUMPで1番好きな曲
恐らくライブ音源の中で1番聴いた曲
本当にびっくりしました。
あと5年、あと10年は回収にかかると思ってました。

「未来のわたしが笑ってなくてもあなたとの今を覚えててほしい」

BUMPにハンドマイクという手段を授けた伝説の曲。映像で死ぬほど見た光景。

まじで信じられない
その言葉だけが頭に

しかもドームだから響き方がアリーナよりいい気がする。何よりも生はたまらん。

曲展開が良すぎる。徐々に大きく広がっていく感じの。まじでいい。背景の建物になんの意味が込められてるかまではわからんかったけど。

生で見るとわかる。COSMONAUT期のBUMPのフレーズのかっこよさ。
この曲の間奏はBUMPの間奏の中でもトップレベルだと思う。
藤くんとヒロのギターが重なるところが良すぎる(だからこそセントエルモの火をいつか見たい)

間奏明け、一度落ち着いて、「さよならの向こうへ」最後ドカンと本当にこの曲完璧すぎる。

7年前とは違って
「変われなくていつも戸惑うけど、誰か1人が笑ってくれたら僕はこれが良い」の裏に被さる「あなたのためとは言えないけど」が同期で入っててびっくりした。

1番最後の
「未来のあなたが笑ってないなら、歌いかける今に気づいて、未来のあたしを思い出せたらあなたとの今を忘れなくていい」のところほんまにカッコ良すぎる。

サクラソングを作れとお題を出されてpinkieを書く藤原基央は狂ってる。

5曲目記念撮影
CHAMAが座り出したから、まさかとは思ったけど、本当に狂ってる
これは本当にアルバムツアーか?

固まって待ったシャッター〜のところで、手で四角を作る藤原基央にやられる俺
ご馳走様です。

やっぱり間奏明けのギターとピアノとボーカルだけになるところが本当に好きなんですよ。

この曲を聴くと恋がしたくなります。

6曲目邂逅
Sleep Walking Orchestraもこの邂逅も音源では正直うーんって感じだった。
でもライブでは違う。良すぎる。

そばにいて〜からの雷の演出がすごく良かった
黒と白に光るメンバーと狂気に満ちた藤原基央の声、そして最後の荒い呼吸。そして低い声。良さが詰まってる。

「必ずもう一度会える」まですごい空間だった。

大阪城ホールではOfficial 髭男dismとめちゃくちゃカッコイイバンドが〜

「ふじはらやんけ」とか思ってると

今東京には藤原って書く、ふじわらとふじはら2人が減ってる
今大阪には藤原が増えてる

ってMCでクソワロタ状態

7曲目Strawberry
まじでエンジニアちゃんとしてほしい
CD聴いた時藤原基央がサークルモッシュしながら歌ってるんかと思ったわ

ライブについてはメンバーの映像に、歌詞が付箋のように張り付く演出。
すごく良かった。ハンドマイクで縦横無尽。

「めちゃくちゃカッコイイバンド、BUMP OF CHICKENです!」とメンバーを指差す

アコギを背負った意味は、

8曲目
同期BBQに誘われなかった夜、真っ暗な部屋で1人で聞いた暗いイントロがそこにはあった。

後ろの太陽の映像とは違い、暗くて少し狂気じみた歌声が響く。

増えていく音

ぁぁぁうぉぉぉぉいぇーいぇーいぇーおぉぉおぉ

あの狂気的な叫びを表現したいのに、ちょけてるみたいになってしまった。

もう一度朝と出会えるのなら〜
(かくれんぼしてた〜)

からが本当に好きだし、こんな歌聴いてるからハブられるだよなとか薄々思いながら

「出れたら最後、もう戻れはしない」

太陽は僕の手持ちにある病み曲の中でもトップレベルの名曲だ

9曲目
太陽が映ってた映像が、地球に変わり
「メーデー」とオープニングで流れたような無線が流れる

星の鳥〜メーデー
これについてはホームシック衛星の時に、スレッズで死ぬほど語った気がするので、簡潔にではあるが

背景の映像のオーロラとか星空とかにメンバーが映ってるのがすごく良かった。

あとCHAMAのベースが本当にカッコよくなってる。イントロのやつとか、間奏のスラップとか(詳しくはこの動画の4:40〜あたりと7:50〜あたり)

10曲目レム
これが恐らくアルバム外からの初披露の曲
人によっては20年越しの悲願ということで、アコギ中心のこの曲を今更演るんだと思った

が様子がおかしい。最初アコギを抱えていたヒロが急にエレキに持ち替えた。

その途端轟音
「こんな曲あったっけ?」ってつい口からこぼれてしまった。

そうまだレムは続いてた。
シューゲイズのようなレムのアレンジに衝撃を受けた。

普段のシューゲイズと言われるようなBUMPは基本藤くんの即興ソロフレーズやし、アコースティックな曲からシューゲイズのアレンジ、Smileしか知らねーぞと思いながらも、音に包み込まれた感覚に。

ただでさえ広くて響くドームに轟音が響く

今の日本のバンドでドームでシューゲイズをやるバンドは恐らくBUMPだけだろう。

ボーカルとアコースティックだけでもバンド全体でそれが良いと思ったらBUMP OF CHICKENとしてリリースするみたいなことを言っていたBUMPがアレンジをした。

この20年間のうちにレムに何があったんだ

バンド30周年に再録アルバムでリリースしてくれるんですね!しらんけど

なんでこの曲の後に、京セラドームがユニクロンに見えるとかゆる〜いMCできるねん。
個人的にはオミクロンとか言い出したら藤くんが良かった。

11曲目SOUVENIR
藤くんの竿が黒いストラトからクリーム色のテレキャスになってました。

歌詞がテトリスのように積み上がる演出良かったです。

12曲目アカシア
やっぱりセンターステージ引き上げながらのあのイントロの予想は当たった

「君と僕の歌だ!」
その叫びと共に、ギターが入る
チーター藤原基央登場。

アカシアのMVが公開されて、ちょうど4年
衝撃的すぎる、ある意味走馬灯を見ているようなMVとごめんBUMPの新曲出たからとぶちぎった女の子との電話

そんなどうでも良い話は置いといて
間奏でも全ツアーの望遠のマーチ並みに熱く語る藤原の姿に魂が震える震える

「君がいることを君に伝えたい!」

親にBUMPのグッズ買いに行く!と嘘をついて初めてライブを見に行ったあの場所で
僕のライブ中毒の始まりの地で

「そうやって始まったんだよ」

なかなか胸にくるものがあった。

おーいえー(いえー)いえー(いえー)あはぁん!

13曲目Gravity
aurora ark後音沙汰がなかったBUMPが初めて喋った曲

藤くん結婚発表とともにBUMPが恋愛の映画(ふりふら)の主題歌をやると
衝撃だった記憶しかない

恋愛とかそんな柄じゃない僕もふりふらを見に行った。

「今日が明日昨日になって、誰かが忘れたって、今君がそこにいることを、僕は忘れないから」

アカシアとGravity、同じシングルにパッケージングされただけあって同じことを言っている

ポケモンとふりふらとかいう全く違うタイアップでも伝えたいことが変わらないBUMPはすごいと思う。

14曲目木漏れ日と一緒に
ホームシック衛星と今回はaurora arkの時と違って物理的な演出も取り込まれてたけど、この曲ではまじでいかされてた。

すごい綺麗なレーザーと共に、体が洗い流されてる感覚。

#コールドシャワー

15曲目ray
チャマのベースと共に銀テープがバーンと
その後にスタッフが銀テープをこっちに持ってきたことに驚いた。

本当にやってるかはわからんけど一回試し打ちして、きっちり確認してるんじゃないかなぁと。この観客目線をロック○ンジャパンも見習ってほしい。

「お前の声で聞かせてくれ!」

「生きるのは最高だ!」

このやりとりが最高なんです。

生きるのは最高だレーザー絶対特注品よなとか思いながら。

「最後の曲です!」
ハローと始まる16曲目窓の中から

個人的に18祭って一見エモく感じて、クソ企画だと思うんですよ。1000人の学生以外の同世代を見捨てた企画で好きなアーティストの新曲が出るっていう点以外で本当に嫌いな要素しかないのですが。

青春もクソもない。18祭出てるやつも、アーティストが好きな人以外にそれに出ることが目的になってる人もいて18祭○期生みたいなの見ると吐き気がするし、死ねと思いながらミュートしてブロックして報告してるんですが(まあ僕がチキって申し込めなかっただけなんですが)そんな企画にBUMPが出て、1番怖かったのがRADWIMPSの正解みたいに18祭バージョンでアルバムに収録されること。

ですが流石BUMPさん。そんな1000人の学生以外置き去りにするようなことはしませんでした。本当にありがとう!

なんかの雑誌のインタビューでこの曲を核に藤くんがあげてた理由がわかりました。

化けの皮の下の本当を
さあこの声に応答を

最強のアンセムソングになってる

最後ラララとロッテの応援みたいに歌ってる時にはもうなんか大団円だなぁと思い

最後バーン!ツアーロゴが

ぬるっと始まりぬるっと終わる懸念は必要なかった!

今までで1番くらい爆速だった。

アンコール1
宝石になった日
アンコールでButterfliesの曲が出てくるとやっぱ不思議な気持ちになるなとか思いながら(リリースから結構経ってるはずなのに新しい気がしてるから)

やっぱりこの曲は間奏の即興藤原ギターがいいんですよ。

特に間奏終わりのぎゅいぃぃぃんがっ!って部分。

2曲目ガラスのブルース
やっぱBUMPといえばこれですよね。

間奏明けの「ガラスの目をした猫は星になったよ〜」を女性に主導権を握られるとめちゃくちゃ高くなるやつ、BUMPのライブきたなぁって感じがしてすごくいいんですよね。

「ガラスの目を持つ猫を思い出して空を見上げてガラスのブルースを」

やっぱりアウトロの藤くんのどうもありがとう!がいいんですよ。

あとはメンバーが全員で向き合いながら終わる感じ、カッコ良くもあり、終わるという切なさも。

そして最後のMC
あれはなんだったんだろう?

いつもは「風呂入って暖かくしてねばいばい」みたいなあったかくも緩い感じなのに

この日すごく残酷なことを目の前に置いて行かれた感覚になった。

「鏡の中に自分が見つからない、そういったことがあるよな?」

「変なこと言い出したなこいつ
でも君らが選んだバンドのボーカルだぜ」

とかふざけたふりをしながらも、重い言葉をどんどん話す。

「鏡を見ても自分の生きてる理由が見つからない

飯食って、寝て、起きて、むだ、むだ、むだ」

あんなに目頭を熱くしてる藤くんは初めて見た。
何かあったんじゃないかって思うくらい

でもわかる。自分は大学に入ってからそんな気持ちになることはすごく増えた。
この半年は特に

一生の友だちができたらなって入ったサークルは、今はもう仕事のために行ってるようなもの。多分もうライブは出ないし。カメラという媒体を通してしか会わない人たち。

飲み会とかに誘われる、遊びに誘われるわけでもなく、ただやるべきことが降ってきて、それをなんとなく自分がやらないと誰かが困るかもなと思うからそれをするために会いに行く人たち。仕事はめんどくさい割にやりがいも成果も達成感もない(僕が速さに拘るようになったのは他人のためなんかじゃなくて多分少しでも達成感を得たくなった自分のためなんじゃないかとすら思ってる)。

多分仕事がなくなったら、もう会わなくなると思う人たち。

なんとなく続けてる教職もやめようかなとすら思えてきて、でもなんか後悔しそうだからって続けたい自分もいて、明日締め切りの教育実習届にまだ手をつけてない。

サークルも教職も捨てて、アイデンティティをいっそのこと拡散させてやろうかと思いすらする。

学部の友達も大していないし、昔からの友達はみんな浪人したから生きてる時間軸が違う。卒業旅行についてきてくれる友だちはいるだろうか?

来年の誕生日は孤独じゃないか?

こんな悩みを持ってながらも打ち明けられるほど気を許した人もいない。

だからこそ自分を見失うみたいな気持ちにはよくなる。キャラがキャラだけに打ち明けられないけど、

だからこそ昨日の藤くんのMCは熱いとかそんな感情じゃなくて、すごく残酷に感じた。

でも
「君がいたから声が出せた、君がいたからチャマの手からヒロの手からヒデちゃんの腕と足から音が出せた」

って言われて救われた。
正直、3万3千人レベルになるとサービストークなんだろうけど、でもやっぱり必要とされると嬉しい。
なんか久々の感覚だった。

実はもう一枚このツアーのチケットを持っているので、また会える。

でも最後のMCはすごく切なくなった。

「また会えるかはわからない
大きな地震が起こるかもしれないし、ダンプが突っ込んでくるかもしれない」

こないだ推しアーティストが死んだので分かる。本当に会えないかもしれない。

まあ自ら死にに行くことはないので、BUMPが死ぬか、不法行為の損害ぐらい意図せぬ事故がなければ会える。

次のBUMPのライブまでに自分は見つかるのか?

目をうるうるさせて、語るやさぐれた45のおじさんの姿を僕は忘れることはないだろう

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