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地元で起業日記⑤ 夏休み自由研究の恥ずかしい思い出

~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。


第一章 商売と僕(7回)
①母のお手伝いから
②遊び場だった製材工場
③配達と地域の繋がり
④恩師との出会い
⑤木の自由研究
⑥おじちゃんおばちゃんが輝いて見えた
⑦田舎で磨かれた美意識
(第二章 営業と俺 7回予定)
(第三章 副業と私 7回予定)
(第四章 起業 7回予定)
 月2回土曜日更新(28回/1年間)

【⑤木の自由研究】
本気だったけれど恥ずかしい小学校5年生の思い出。
夏休みに自由研究の課題があって、母親と相談して折角工場に木が沢山あるんだから木のについて調べてみよう!っという話になった。母は凝り性で、今思うと僕より母親の方がやる気マンマンだったと思う。夏休みの宿題に母親が全力投球しちゃいかんだろって思うけれど、かなり本気になってくれていたなぁ(笑)。
早速準備が始まった。父親の会社にある色々種類の木で、色や重さ、硬さ、燃えやすさなんかを調べてを比べようという事で、まず工場にある木の端材を集めた。スギ、ヒノキ、松、スプルース、桜、ケヤキ(埼玉のシンボルツリー)など。良く見ると木の種類によって色がこんなに違うんだっと集めるだけで結構面白かったのを覚えている。その端材を同じサイズにカットしてもらい重さを計る。柔らかそうに見えるものから固そうに見える木を予想して並べたら、その上に2.5m程の長さの塩ビ管(丸い筒)を垂直に立て、3㌔のダンベルを上から落とす。シューーーと筒の中をダンベルが滑り落ちてゴツン!!!乾いた音と共に木が凹む。その凹み具合を調べて、硬さに順位を付ける。柔らかそうに見えたスギは予想通り大きく凹む。ヒノキも凹むけれど杉よりも堅そうだ。ほぼ凹まない木もあった。おそらく桜かケヤキだと思う。今考えると、原始的だけれど分かり易く、理に適っている実験だったと思う。僕は結果よりも、作業が楽しくで夢中になっていたなぁ。
燃えやすさの実験は、家にあったキャンプ要のガスバーナーで焦げるまでひたすら炙る!なんかバーベキューをやっているみたいで、楽しかった。軽くて柔らかい木は焦げるのが早くて、重くて固い木は時間がかかるとい事が分かった。といっても僕は木の性質よりも、作業自体が楽しくて半分遊びながらやっていたなぁ。全ては母親の計画通り。これがあんなに恥ずかしい結果になるとは(笑)

そうして調べた事を、模造紙4枚張り合わせた大きな紙に写真とグラフでまとめた。動機・・・僕が住む都幾川村は木に囲まれ、から始まり、実験内容と予想、結果、まとめ。文章や構成は母親が下書きをしてくれ、僕がなぞって出来上がり。
2学期が始まり、宿題の発表の時間があった。「では山口君、発表して下さい!」っと先生に言われて、僕は黒板に大きく張られた模造紙の前に得意げに立って皆の前では発表を始めた。
僕が住む都幾川村は木に囲まれ・・・?・・・?・・・?
作業に夢中で、下書きをナゾッて清書したただけの僕には、書いてある漢字が読めなかった(笑)。
たびたび止まる僕に担任の先生が優しく、小さな声で漢字の読みを教えてくれた。やはり他力本願では、ダメだなぁと実感した小学5年生の恥ずかしい思い出。
現在、木を学び、建築を学び、技術を身に付ける為に日々木と向き合っている。昔から甘ったれの僕は、自分の力で出来る所までやってみようと思う♪

■現在の試行錯誤
2023年9月3日~9月16日の2週間
この2週間もほぼ毎日木と向き合った。
今回はフェイスブックからドッグラン用のウッドチップの注文が入った。ありがたい。ペレット用に製材端材を粉砕するので、そのチップを商品化できるぞっと考えた。早速、端材を1次粉砕機にかけてウッドチップを作り始めた。しかし、計算が甘かった・・・。いまある粉砕機では回転速度をいくら調整しても粒が揃わない!小さなチップと、細長いものが混ざって出来てしまうのだ。さてどうするか。考えた末に、1次粉砕したものを、さらに手作業で篩(ふるい)にかける事にした。これが予想以上にきつい。注文頂いたのは600㍑。ウッドチップの比重はおよそ「200g/1000㍑」と考えられるので、合計120kg。発送も考えて5㌔づつ袋に入れると、24袋だ。とりあえず半分の300リットルまで手作業で篩にかけた。何とか今月の納期に間に合わせる。
この経験から学んだ事は、やはり目的に応じた専用機械でないと苦労する事が分かった。安易に仕事を受けてはいけないかもしれないが、やってみ分かる事の方が遥かに多い。やってみなければ失敗も出来ないのだ。
また、前回お声掛けを頂いていた、DIYフェンス用木材も正式に作らせて頂く事になった。さらに桧の風呂蓋のご注文も入った。これは地域の繋がりと、SNSを見ての連絡だ。フェイスブックを毎日更新していて良かった。(地域の繋がりに関しては第3章でしっかり書きたいと思う。)この2週間も変わらず木と向き合って、走り回って、トライ&エラーを繰り返して進んでいる。この経験を活かし、労力と時間を考えて自分の商品を決めていけ行こうと思う。

次回は「⑥おじちゃんおばちゃんが輝いて見えた」を、9月30日(土)に更新します。
引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

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