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地元で起業日記 No,20こりゃダメだ、木材業界の希薄な関係性

第三章 副業と私 
~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。 2023年7月8日スタート。
目次
■第一章 商売家系と僕
1,母の手伝いから
2,遊び場だった製材工場
3,配達と地域の繋がり
4,恩師との出会い
5,木の自由研究
6,おじちゃんおばちゃんが誇らしげに見えた
7,身近にいる素敵な人に磨かれた美意識
■第二章 営業と俺
8,大学を卒業して営業会社に
9,「ダイレクトセールス」ってこういう事なんだ(会えなきゃ始まらない)
10,反響案件はいりません!
11,24時間いつでも電話して良い上司
12,尊敬する社長との出会い
13,営業成績が上がる一方で
14,愚か者のメンタルダウン
■第三章 副業と私 
15,社会との繋がりをもう一度
16,「自分通知表」を書いて再就職
17,住宅業界で感じた違和感
18,国産材は嫌われもの。(何で国産材なの?っと言われる)
19,比企起業大学に入学
20,こりゃダメだ!!木材業界の希薄な関係性
21, 副業の大きなメリットと少しのデメリット

(第四章 起業 )

【No,20 こりゃダメだ!木材業界の希薄な関係性
比企起業塾に入学して起業について学びながら、自分の出来る範囲で地元の木材業界の調査を始めた。木材で起業する為にはその業界の状況を知る必要があると思ったからだ。調査といっても私にできる事は、直接会いに行って聞く事しか出来ないが、これが大事だと思っていた。原木市場を始め、県の林業事務所の担当者、地元の製材所、地元で特殊伐採をやっている伐採士、工務店・・・。
そこでまず感じたのは地元の木材従事者の少なさだった。そして木材業者が激減してきた歴史を感じさせるような孤立感を感じた。従事者自体の少なさを具体的に言うと、地元の山に入って木を伐っている人がほぼいない状況。正確には林業を生業をしている人はゼロ。製材業も地元でフル稼働している製材所は一軒だけ。地元の大工や工務店に話を聞くと、材木は製品市場から仕入れている状況。そこには従事者同士の繋がりはなかった。私は木材を通じて地元の業者の繋がりが無い事にショックを受けた。業界内で繋がりが無いというのはこんなにも寂しい気持ちになるのか、これが斜陽産業である木材業界の現実なのだと感じずにはいられなかった。
そこで地元の木を含む国産材流通経路を調べてみる事にした。現在を過去に分けて整理すると分かり易い。
■現在
伐採→丸太は原木市場へ→製材業者→木材製品市場→プレカット工場→問屋→工務店→建築現場
国産材はこの流れで使われていく。といっても全国で建築材に国産材が使われる割合は約3割弱。7割は外国産材が使われている。
■過去
伐採→地元の製材所→地元の工務店→建築現場。
地域の木は地元で消費するのがメインで、消費しきれない丸太や製材品を市場に持って行っていた。

上記を踏まえて、もう一度地元をみてみた。すると地元の山に入って林業で生業としている人がほぼいないという事に気が付いてしまった。正確には一人。一人で不定期に伐採をしている古くからの職人一人だけとなっていた。山の木を伐る事で収入を得ていた伐採士は高齢化で現役引退し、地元の山の木は放置状態なのだ。
木を伐る人がいなけれが、地元の山の木は使えない。製材所が原木市場から仕入れ、山に目を向けなければ地元の木は使われない。工務店が外材ばかり使えば山の木は使われない。こうして木材従事者間の関係は薄れていったのだ。
知れば知るほど問題ばかりの地元の木材業界。正直「こりゃダメだ!」と思った。これはおそらく日本全国共通の問題なのだと思う。
このままでは地元の山は誰も入らず放置林として荒廃していくだけだ。この逆境の中で自分に出来る事一つも無いのか。副業という形でチャレンジ出来ることがあるのではないか、真剣に考え始めていた。

■この2週間の取組
・起業仲間のキャンプ場トイレ棟の整地が始まった
・トイレ棟建築の大工との打ち合わせ
・地元の木の製材
・柱材の背割り作業
・伝統構法建築修行
・地元木材で作る彫刻看板の打合せ
3月20日に木工学校を卒業し、4月から地元での木材活動を本格的に始めている。
3年程前に地元の木材業界状況に「こりゃダメだ!」とショックを受けた後、副業から少しづつ活動を始めた。当時を振り返りながら、現在の活動を書いて行きます。
次回は2月27日(土)21, 副業の大きなメリットと少しのデメリット
を更新します。

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