地元で起業日記⑥
~起業準備から稼げるようになるまで~
僕は現在38歳で奥様と4歳の息子の3人家族。これから不確実な時代の中でも自分の力で稼げるようになりたいと地元で起業を目指している。起業準備中の今、なぜ僕がサラリーマンを辞めて地元で起業を目指したのかを過去を振り返りながら書いておこうと思う。そして起業前のリアルな試行錯誤を2週間毎に更新して、稼げるようになるまでの出来事や様子を書き留めておこうと思う。いつか僕と同じ様に自分の力で人生を歩もうとしている人に、少しでものお役立てば嬉しいと思う。早く稼げるようにならなければという焦りは勿論あるけれど、方向性を間違わない為に自分のrootsと向き合う事も大切。まず1年間を目標に更新していきます。
■第一章 商売と僕(7回)
①母のお手伝いから
②遊び場だった製材工場
③配達と地域の繋がり
④恩師との出会い
⑤木の自由研究
⑥おじちゃんおばちゃんが誇らしげに見えた
⑦田舎で磨かれた美意識
(第二章 営業と俺 7回予定)
(第三章 副業と私 7回予定)
(第四章 起業 7回予定)
土曜日更新(28回/1年間)
⑥おじいちゃんおばあちゃんが誇らしげに見えた
自分はどんな子供だったのだろうと思い出しながら少しづつ書いているのですが、そう言えばっと思う事があります。それはおじいちゃんおばあちゃんに良くしてもらっていたなぁという事です。両親が仕事でしたから近所の家に行ったり親戚の家で過ごすこともあって、お夕飯を頂いて帰る事も良くありました。おばあちゃん達って不思議といつも割烹着姿で、せっせと家の事をやっているんですよね。いつも同じ白の割烹着がなんか安心感があると言うか、凄く似合っているんです。そうして、床に座ってぬか床を返したり、畑から取ってきた野菜を洗ったり、天ぷらを揚げたり、うどんを打ったりしている。おばあちゃんからすると普段の生活なのだと思いますが、村中どこに行ってもその割烹着姿のおばあちゃん優しくて逞しくて、なんとなく好きでした。今思うと、日々をしっかり地に足着けて暮らしている、そんな気丈さを感じていたのかなと思います。一方おじいちゃん達はというと、やっぱり作業着に地下足袋が多かったように思います。畑仕事をする姿、庭の草刈りをする姿、屋根に上って自分で家を修理する姿。そして、この野菜持っていけ!っと自分で作った野菜自慢をするんです。かと思うと、この家はなっと昔の思い出話をしながら得意げに話す。僕はそんなおじいちゃんおばあちゃん達の姿をみながら、言葉では上手くいえないけれど大切な事を教わって来たきがするのです。田舎のおじいちゃん、おばあちゃん達の暮らしの姿は不思議と誇らしさを感じたなぁ。
■この2週間の取組
敢えて不安を正直に残す。そんな回もあって良い。
この2週間はもう色々考えた。いま学んでいる木工は将来に繋がるのか、地元で少しづつ始めている製材で稼げるのか、奥様と子供を養って行けるのか不安な日々が続いた。不安は感じ始めるととことん襲ってくる。夜寝付きが悪くなって、やっと寝れたかと思うと目が覚めて、時計を見るとまだ夜中の3時。隣で眠っている息子と奥さんの顔を見ると、負けるもんかと思えてそのまま起きてパソコンに向かった。そんな日は現実にあるのだ。でも出来る事は全力でやっている、平日は木工を真剣に学びながらお昼休みはブログを書く。お昼は片手で食べられるパンにして、スマホで午前中の実技で学んだ事、教科書を見返して木工技術のポイントを発信する。この学びの期間を今後3倍、4倍に活かしたいと思うのだ。週末は地元に戻って製材をして、薪とチップを作り、伐採をして少しづつサービスと製品をつくっている。ではこの不安はどこから来るのか、苦しいけれど紐解いて考えてみる。そうしたら下記の2つの不安要素に絞る事ができた。
①製品の品質確保
②顧客の創造
冷静に考えてみると①は、その為に今学んでいるのだからこのまま技術と向き合う。問題は②だ。詰まる所どんなに技術に自信があり時間をかけて製品やサービスを作っても、それを欲しがる顧客がいなければ意味がない。もっともっとターゲット顧客層を具体的に絞る必要がある。経営の師匠に教わった、起業する上で最も大切なのは「顧客の創造」。「顧客の創造」が一丁目一番地だ。
僕は特出した才能も能力も持ち合わせていない。だから、商品やサービス作ってから顧客を探すのでは無く、顧客を徹底的に絞って営業イメージを作ってからから自分の商品の品質を徐々に上げていく。勿論、商品品質や良いサービスは大切。でもウェイト付けすると僕の経営は「営業関係2:商品2」。あくまでこのウェイト付けが大事。これは経営の師匠に学んだ事だから絶対だ!!
木は不思議で、向き合っているとまだやれる!っとそう思える。単純に木が好きなんだな(笑)
2023年9月この不安と行動と学びで頭がグラグラしている夜中に書いた記事を、いつか思い出してそんな日々もあったねと良いお酒を飲みたい。
次回は「⑦田舎で磨かれた美意識」を、10月14日(土)に更新します。
(滝、魚取り、チェーンソー音、共働作業、蚊取線香、お正月、お盆、お祭り・・・。)
引き続き、どうぞよろしくお願い致します。