見出し画像

コロナ日記⑭:ここで一度後ろを振りかえってみようと思う

5/21。木曜日。夜勤明けの昼寝明け。
前回の投稿から2週間も経ってしまい、最早日記なんて題名が不適切に思えてくる。

世間的にも、個人的にも、ウイルス騒ぎが落ち着き始めたと実感するようになった。

東京都の感染者数は、GW後軒並み低下し、5/20には5人まで減った。検査数の母数が減ったのでは?という見方も否定できないが公表されている数字は確かに5人であった。

緊急事態宣言も多くの都道府県で解除され経済活動も少しずつ戻りつつある。関東近郊は相変わらずだが。

事態の収束を感じ取った多くの人々が外出するようになったのか、人の数が少し多くなった気がする。休日出勤時に電車に乗ると「こんなに人いたっけ?」となる。

もしかしたらメディア取り上げられていた、「気の緩みか。外出する人多数。」という内容のニュースを見たせいかもしれないが。

気の緩みと言えば、とある大臣が「気が緩んできている」という内容の発言をしてこれまた軽く炎上していた。

SNSで、「気が緩んでるとか言うならさっさと補償金の準備しろ。生活に困ってる人は自粛の中でも営業しないと生きていけないんだよ」という意見を見つけた。少し暴力的ではあるが、確かにそうだなと思ってしまった。

自粛要請と補償はセットで運用されないと、論理的に考えて破綻する国民がいて当然だ。「お前らお店開けんじゃねぇぞ。でもお金は何とかしろよ。助けねぇけどな。」と言われて納得するはずがない。

お金持ちの大臣様には庶民の気持ちなんて分からないもんな。と言われても現状仕方ない。

ドイツだとフリーランスの方向けに、オンライン申請して数日で何十万と補償金が入る。なんてことを聞くと尚更政府へ憤りを抱く人も多いだろう。

少しずつ落ち着いてきた中で、第二波を懸念する声も少なくない。むしろワクチンの開発にまだまだ月日がかかると言われているならば、次も警戒することは自然なことであろう。

だからこのタイミングで、どんな事が起きたのか、ネガティヴな面がどうしても多くなってしまうけど、振り返ってみようと思う。次の波が来た時に覚えておくために。あくまで主観だが。

・情報による混乱はやはり起きる
それらしい情報はすぐ消化されすぐ拡散する。そして大きな動きを生み出す。それはよくも悪くも。現在はもう言われなくなったが、騒ぎの序盤の”買い占め”にはだいぶ苦しめられた。

マスクがなくなる、トイレットペーパーがなくなる、食品がなくなる。
これらの情報は人々をお店に向かわせ、特定の商品が一気になくなっていった。平日の日中帯買い物に行けない一人暮らしの社会人や学生はかなり苦労したと思う。

少し考えて想像すれば抑えられたかもしれない。
本当に生活必需品に困っている人が買えない状況を少しでも緩和できたかもしれない。けど、そこまで理性的になれる人は多くないということは、今回のことから見て考えられることであろう。

理性的であったとしても、買い占めによって自分が買えなくなってしまうという危機感から、お店に急いだ人も多いと思う。

情報の真偽は大して重要じゃない。
その情報が多くの人々を衝動的に動かすかどうかが問題であり、不安な状況であればあるほど、その力は強くなる。少しの人が感情的に動けば引きずられるように他の人も動く。結果、大規模な買い占めになってしまったのだろう。

たとえ、過去に大きな混乱を体験していたとしても、さほど関係ないのだと今回の件で感じた。
・怒りの感情は伝染しやすい
SNSではいつも以上に怒りのこもった投稿が多いように感じた。
政府の対応に対しての怒り、自粛しない人達への怒り、そして一番目立ったのが怒りに誘発される怒り。建設的な議論ではなく、意見に対して過度に刺々しく批判を投げる、怒りの感情が表に出過ぎてる批判の飛ばし合い。
正論なのだろうけど言い方はあると思う。SNSの匿名性はこういう時により負の面を助長する。

給付金の件では、世帯主に給付するのはおかしいという意見と、それら意見に対しての批判が目立った。あくまで自分がTwitterで見つけた一つの意見だが、世帯主給付は家族問題を抱えている家庭に不利であるという意見に対して、「そんなのそっちの問題だろ。家族問題くらい自分でなんとかしろ。」という批判(というか最早文句)を目にして心が痛んだ。

不安な時ほど視野は狭くなり、自分の問題に目が行きがちになる。だから、相手の状況を想像するなんてことできなくなってしまうのかもしれない。
・ネガティヴな情報は発信されがち
回復者より死亡者。退院者より感染者。テレビで報道される情報は基本的にネガティブな情報が多い。インターネットではどうか。よく調べれば色んな情報が出てくるが、こちらもネガティヴな情報が比較的多かった印象である。

回復者、退院者の情報を初めて確認したのは確かLINEのニュースだった。その後、東洋経済オンラインの特設サイトで毎日感染者や退院者の情報をデータ化していることを知り、さらに調べたら東京都から展開されている似たような公式ページを見つけた。

テレビで報道されていたのかは知らないが、少なくとも自分にとっては、調べようと思って調べないと見つけられない情報であった。

公表されている"数字"は具体的な指標で分かりやいからこそ、その影響力はとても大きい。だからその情報を受け取る時は、その数字を丸々信じないように気をつけるべきである。

その数字は一体どのように算出されているのか。
その数字は何を根拠としているのか。
その数字は何を示していないのか。
今一度、情報を鵜呑みにしないことを意識すべきだと思った。

また、これは自分では上手く説明できないのだが、メディアがネガティヴな情報を流しているのは、そのような情報の方が数字を取れるから、だと考えている。

なぜ人間はネガティヴな情報により反応するのか。

それは生物としての危機管理能力とも予想できるし、幸福より不幸の方が共感を呼ぶのかもしれないし、はっきりとは分からないが、とりあえずメディアは比較的ネガティヴな情報を流している傾向にあると覚えておこうと思う。

そういえば補償金の話で、「日本の対応は遅い、比べて他国は。。。」という意見や記事をインターネット上で多く見た。SNSも例外ではない。自分が見た時はTwitterのトレンドに入っていなかったが、そのような記事を引用して、嘆きや文句を呟く人はそこそこいた印象がある。

その点を考えると、インターネットもテレビも流れやすい情報(目につきやすい情報)は似たような性質があるのかもしれない。
(というか自分が書いていることもネガティヴな事ばっかりじゃんとここで気づく。。。。。)


今回はこんなところまで。
他の書きたいことは長くなるから別の回に書くことにする。

書いていて思うが、「〜しれない」が多い。
それだけ自分の中で確信を得られていないこと、自信のないことの表れだと考えているが、まだ答えがはっきり出せなくてもとりあえず言葉にしておくだけでもいいかなと。

そういえば、緊急事態宣言前は総理とか都知事をテレビメディアで見る回数が増えた気がするが、今はそんなに見ることもなくなった。緊急事態でもないとそんな頻繁に顔は出さないか。少し前は星野源ともコラボしてたのに。

今世間では例の検事長の問題で騒ぎになっている。
一難さってまた一難。内閣はどう思っているのか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?