見出し画像

ハロウィン・ナイト


待ちに待ったハロウィンの季節が到来!今や秋を代表する一大イベントであるハロウィンですが、その成り立ちや本来の意味を知っている人は少ないはず。そこで本記事では、ハロウィンをもっと楽しむための豆知識やトリビアを紹介します。さらに、2024年のハロウィンイベントやハロウィンスイーツなどの最新情報もお届け♪

【1】そもそもハロウィンって?その起源とは?

毎年10月31日の夜に行われるハロウィン。キリスト教では、11月1日は諸聖人を記念する祝日「諸聖人の日(万聖節)」にあたります。ハロウィンは英語で「Halloween」と書きますが、これは諸聖人の日(All Hallows' Day)の前夜(All Hallows' Evening)を短縮した言葉。つまりハロウィンは、キリスト教のすべての聖人を記念する風習の一部とされているんです。

しかしその起源は、2000年以上前の古代ケルト人まで遡ります。古代ケルト人とは、アイルランドやスコットランドを中心にヨーロッパの広い地域で居住していた民族のこと。彼らは自然を崇める独特の文化を持ち、11月1日を新年と位置付けていました。その前日にあたる10月31日には先祖の霊が戻ってくるとされていて、先祖の霊を迎えるために、焚き火などの魔よけの儀式を行っていました。

やがて、キリスト教信仰の拡大とともに、それらの儀式にキリスト教文化を合わせる形で「諸聖人の日」が誕生。19世紀に入って移民とともにその風習がアメリカに伝わったことで、現在のようなハロウィンへと発展していったとされています。

【2】ハロウィンが日本で親しまれるようになったきっかけは?

“ハロウィン”という概念が日本に持ち込まれたのは1970年代頃。有名雑貨店や菓子メーカーが、ハロウィンを定着させるための販促活動を行ったのがきっかけとされています。

1990年代になると、東京ディズニーランドを皮切りに複数のテーマパークがハロウィンイベントを開催。その後、大手製菓メーカーを中心に多くの企業がこぞってハロウィン関連商品などを販売するようになり、日本でも本格的にハロウィン文化が浸透していきました。

【3】ジャック・オー・ランタンは元々カボチャじゃなかった!?

ハロウィンのシンボルといえば、人の顔のようにくりぬいたカボチャの中にキャンドルを灯した「ジャック・オー・ランタン」ですよね。これはアイルランドやスコットランドに伝わる鬼火のような存在で、堕落した人生を送ったまま死んだ男性(=ジャック)の魂が、天国にも地獄にも行けずに現世をさまよっている姿と伝えられています。

そんないわく付きのジャック・オー・ランタンですが、ハロウィン文化が発展するにつれ、旅人を迷わせずに道案内をしてくれたり、家の玄関口や窓辺に飾ると魔よけの役割を果たしてくれたり・・・といったポジティブな存在として親しまれるようになったといわれています。

ちなみにこのジャック・オー・ランタン、人間の頭蓋骨を模していることから本来は白いカブで作るものとされていました。しかし、アメリカに渡ったアイルランドの移民が現地で生産されていたカボチャで代用したことから、ジャック・オー・ランタン=カボチャのイメージが徐々に定着していったそうです。スコットランドでは、現在も「ルタバガ」というカブに似たアブラナ科の野菜でジャック・オー・ランタンを作っているそうですよ。

【4】なぜ仮装してパレードするの?

前述の通り、10月31日は先祖の霊が戻ってくる日とされています。しかし、その日は先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女をはじめとした魑魅魍魎も死後の世界からやってくる日でもあるんだとか。そんな悪霊から身を守るために、それらと同じ格好に扮して仲間に見せかけようとしたのが、仮装の始まりだといいます。

その後、映画やコミックを通してさまざまな怪物などが創作されるにつれ、仮装の種類も多彩になりました。現在では、魔女、ゴースト、ゾンビ、ドラキュラ、狼男、フランケンシュタインといったお馴染みの怪物から、映画やアニメで人気のキャラクターに至るまで、広く仮装を楽しむスタイルが主流となっていることは皆さんもご存じのことでしょう。

日本でも仮装パレードや仮装コンテストなどが各地で開催され、多くの人々が個性豊かな仮装を楽しんでいます。

【5】「トリック・オア・トリート」に込められた意味とは?

ハロウィンでお馴染みの「トリック・オア・トリート(trick or treat)」という合言葉。アメリカでは、仮装した子どもたちが街を練り歩き、「トリック・オア・トリート!(お菓子をくれなきゃ、イタズラするぞ!)」と各家庭の玄関先で声をかけてお菓子をおねだりするのがお決まりとなっています。大人たちは「ハッピーハロウィン!」と答えて、ハロウィンのために用意したお菓子を渡すのですが、この風習には死者の魂を沈める意味合いが込められているのだとか。

日本では子どもたちがお菓子を求めて練り歩く風習は定着していませんが、家族や友人などの仲間うちでお菓子を交換し合うのも楽しそうですね。ハロウィンシーズンになると、各菓子メーカーやスイーツ店から期間限定のハロウィンスイーツが登場するので、最新の情報をチェックしてみて。

【6】おでかけ先でも自宅でも!「ハロウィンの楽しみ方」

ハロウィンが近づく10月下旬になると、日本各地でハロウインにちなんだイベントを楽しめるようになります。子ども向けはもちろん、大人でも楽しめるイベントも多く開催されているので、好みに合ったイベントを探してみるのも良いでしょう。

また、この時期はハロウィン限定の特別メニューを実施する飲食店も増えてきます。ビュッフェやアフタヌーンティーなどで特別メニューを楽しめるのはうれしいですよね。

ちなみに、外出先でたくさんの人々とお祭りムードを分かち合うのはアメリカスタイルのハロウィンです。本場アイルランドでは、ハロウィンは家族単位で楽しむもの。特別な料理を用意して食卓を囲んだり、家族で仮装を楽しんだり、限定スイーツを味わったりしながら絆を深めるのも良さそうです。ぜひ、それぞれの方法でハロウィンを楽しんでみてください。

※ハロウィンの起源については諸説あります。



いいなと思ったら応援しよう!