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本棚本ラジオ

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【本棚にある本を片っ端から紹介するラジオ】はじまります! 略して「本棚本ラジオ」 noteで連載中の「本棚にある本を片っ端から紹介する」のラジオ版です。 あなたのほんのちょっと…
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#ミステリー

【本棚本ラジオ第59回】作者の罠

【本棚本ラジオ第59回】作者の罠

*今回の本*
辻村深月、他著『神様の罠)』(文藝春秋、2021年)
(本棚本Season2 No.21)

*短編小説もいいぞ*
普段短編というか、アンソロジーを読まない人間なんですが、これは面白かったです。
基本はミステリなのかな?
殺人系ではなくて、日常の謎系なので、気楽に読めるのがよかったです。
タイトルの「神様」。
これはいわゆる「天」なのか、それとも「作者」なのか。
そんなことを考えてし

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【本棚本ラジオ第47回】今ならわかるかもしれない「見たことありそうで、ないもの」のこと

【本棚本ラジオ第47回】今ならわかるかもしれない「見たことありそうで、ないもの」のこと

*今回の本*
篠田真由美著『灰色の砦』(講談社、1996年)
(本棚本Season2 No.19)

*登場人物の年を超える*
って、地味にショックを受けますよね。
でも年を超えたいまになれば、わかることもあるのではないか、と思ったりします。
「建築探偵桜井京介の事件簿」シリーズ4作目のこちらは、京介と深春の出会いを書いた作品。
20代前半の男2人と10代後半の男の子1人の3人コンビは、昔は大人に

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【本棚本ラジオ第29回】ミステリ短編集は疲れに効く

【本棚本ラジオ第29回】ミステリ短編集は疲れに効く

*今回の本*
有栖川有栖著『絶叫城殺人事件』(新潮社、2016)
(本棚本Season1 No.36)

*パズラーとしてのミステリのよさ*
ほんと、疲れに効くんですよ。
謎があって解答がある。
これほどシンプルですっきりすることって、現実世界ではそうそう味わえません。
有栖川有栖氏は作品数も多いので、ありがたい限りです。
そしてこういう「ザ・推理小説」っていうタイトルも、またいいですよね。

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【本棚本ラジオ第22回】アイリーン・アドラーという謎

【本棚本ラジオ第22回】アイリーン・アドラーという謎

*今回の本*
コナン・ドイル著 延原謙訳『シャーロック・ホームズの冒険』(新潮社、2008)
(本棚本 Season1 No.11)

*わたしの引きのよさについて*
ラジオでも言いましたけどね、なんで2週連続ホームズなんですか???
年始からとてもふわっとしたことを語っていますが、今回のほうがちょっとマシです。
なぜならアイリーン・アドラーがいるから。
A secret makes a woma

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【本棚本ラジオ第21回】ホームズについては語ることがあまりない

【本棚本ラジオ第21回】ホームズについては語ることがあまりない

*今回の本*
コナン・ドイル著 延原謙訳『シャーロック・ホームズの帰還』(新潮社、2014)
(本棚本 Season1 No.68)

*有名すぎるが故の弊害というか*
なんというか。
わたしが推理小説の内容を覚えていないタイプの読者なもので、ものすっごくふんわりとしたことしか喋っていません。
年末の締めがこれでよかったのか。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から紹介するラジオ」です。

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*今回の本*
東野圭吾著 『名探偵の掟』(講談社、2009)
(本棚本 Season1 No.30)

*メタな楽しみとはなんなのか*
小難しいことを考えずに読んだほうが幸せなのは間違いないとして。
メタな作品を楽しむとき、わたしたち読者はどの視点で物事を見ているのでしょうか。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から紹介するラジオ」です。
noteで連載中の企画のなかから、くじで当たった

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【本棚本ラジオ第20回】メタミステリを読むとき、読者はどこにいるのか

【本棚本ラジオ第20回】メタミステリを読むとき、読者はどこにいるのか

*今回の本*
東野圭吾著 『名探偵の掟』(講談社、2009)
(本棚本 Season1 No.30)

*メタな楽しみとはなんなのか*
小難しいことを考えずに読んだほうが幸せなのは間違いないとして。
メタな作品を楽しむとき、わたしたち読者はどの視点で物事を見ているのでしょうか。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から紹介するラジオ」です。
noteで連載中の企画のなかから、くじで当たった

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*今回の本*
篠田真由美著『未明の家』(講談社、1994年)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #4

*気がついたら「好き」の要素がいっぱい*
不思議なもので、この本を読みまくっていた中学のころは、まさかあれやこれやがこんなに好きになるとは思ってもみませんでした。
昔から素養があったのか、読みまくったことで影響を受けたのか。
さて、どちらでしょう。

*このラジオは*
「本棚本にあ

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【第10回】大人になって気づいた、「好き」がつまった本

【第10回】大人になって気づいた、「好き」がつまった本

*今回の本*
篠田真由美著『未明の家』(講談社、1994年)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #4

*気がついたら「好き」の要素がいっぱい*
不思議なもので、この本を読みまくっていた中学のころは、まさかあれやこれやがこんなに好きになるとは思ってもみませんでした。
昔から素養があったのか、読みまくったことで影響を受けたのか。
さて、どちらでしょう。

*このラジオは*
「本棚本にあ

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遅くなりました。
水曜日の配信をアップします。

*今回の本*
東野圭吾著『名探偵の掟』(講談社、2009)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #30
 
*型を知れば型破り、型を知らねば型なし
何ごとにも決まり事、というものがありますが、それは本でも同じこと。
型破りな小説をご紹介します。

【本棚本ラジオ第5回】約束を破ることの楽しさ

【本棚本ラジオ第5回】約束を破ることの楽しさ

*今回の本*
東野圭吾著『名探偵の掟』(講談社、2009)
(noteの本棚本ナンバー: Season1 #30

*型を知れば型破り、型を知らねば型なし
何ごとにも決まり事、というものがありますが、それは本でも同じこと。
型破りな小説をご紹介します。

*このラジオは*
「本棚本にある本を片っ端から紹介するラジオ」です。
noteで連載中の企画のなかから、くじで当たった本をラジオで紹介していき

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*今回の本*
アーサー・コナン・ドイル著、延原謙訳『シャーロック・ホームズの冒険』(新潮社、2019)
(noteの本棚本ナンバー:Season1 #12

*誰でも知っている名探偵
有名すぎて、常に最速で答えに行き着く推理マシーンのような印象ですが、負けることもあるんだな、と。
ホームズを負かせるのはほんの限られた人間だけなので、どう負けるかの演出が楽しみのひとつですね。

*このラジオは*

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