見出し画像

「おまえたちのために死ぬつもりだった」【ダイの大冒険を語りたい 第21回】第26話+第27話

※Facebook用に書いたものの転載です。当初は友人や趣味の仲間向けに『ダイの大冒険』を知ってほしい、というつもりで書いた記事となりますことをご了承ください。

年度始め進行で忙しく、またも2話分まとめて語ることになりました。次回からは多分1話ペースに戻れると思います。

4/10(土)第26話は「陸戦騎ラーハルト」でした。まだ3人の竜騎衆がいるのに、残り2人は雑魚とでも言わんばかりのタイトル…。しかし、そのラーハルトが凄腕で、ヒュンケルが一撃たりとも当てられない様は衝撃です。そういえば、子供の頃に読んだ時は、ヒュンケルが助っ人に来たはずなのに、結局ポップを最後までガルダンディーと戦わせることには驚かされましたね。非情すぎるやろ、と。『鬼滅の刃』で例えたら、那田蜘蛛山に来た冨岡義勇が、炭治郎を助けもせずに累と最後まで戦わせるようなものです。そら驚くでしょう?

4/17(土)第27話は「ダイの秘密」です。実はこの新アニメ、第1話冒頭でこの回のクライマックスシーンの一部がすでに放映されていました。伏線?みたいなもんでしょうか。子ども達に「半年前に出たシーンやったね。懐かしかったやろう。」「は?初めて観たよ?」「いや出てきたよ。憶えてないの?」とのやり取りをして、改めて第1話の冒頭を見せる。これを半年間楽しみにしていました。そして案の定「絶対に観た憶えはない!」言い張りましたよ。

さて、そのシーンとはバランが人間に処刑されるところをソアラが庇って死ぬシーン。

「ソアラ、ディーノ、幸せに暮らせよ…」

画像1


画像2

「私はおまえたちのために死ぬつもりだったんだぞ!!!」

竜の騎士バランが人々を救うために戦い、傷つき倒れたときに、たまたま助けたのがダイの母ソアラ。一国の姫だったソアラとバランは恋に落ちるものの、奸臣の妬みにより国を追われ、隣国の山中に落ち延びます。そこでダイが生まれ、慎ましくも幸せな日々を送っていました。しかし、それも1年ばかりで国王率いる追手に見つかってしまいます。蹴散らすことは容易いことでしたが、バランは敢えて降伏します。ちなみに個人的には、戦わずに逃げることも可能だったとも思うのですが…。これは僕の勝手な解釈ですが、追手におびえる日々ではなく、ソアラには姫として、ダイには(異国の地であはるが)王子として安全な暮らしをさせてあげたい、と考えたのではないでしょうか。それが「ソアラ、ディーノ、幸せに暮らせよ…」というモノローグに表れていると思います。

親が子のために死を選ぶ、というシーンは子供の頃どれくらい理解できていたんでしょうか。ひょっとしたら漫画の中だけの感動の場面くらいに思っていたかもしれませんね。親になってみると分かりますが、妻子のためなら(大抵の父なら誰でも)できますね。そして最後に想うのは「幸せに暮らせよ」しかないでしょう。仮に妻子がその犠牲をを望んでいないとしても。「子供がどう願っても親とは常にそうしてしまうもの」なのです…。


さて、もう一つの名シーンはレオナ。記憶を失ったダイに思い出のナイフを渡します。

「キミは勇者なのよ…ちっちゃいけど勇気があって…明るくてまっすぐで…それが本当のキミだわ。」

画像3

ここでも「パプニカを魔王軍の侵攻から救った勇者」とは言わないのがいいですね。レオナにとっては戦果は些末なことなのです。「ちっちゃいけど勇気があって…明るくてまっすぐで」これが大事なんですね。この人間性に周りは勇気づけられて、ここまで来たんです。鉄格子越しのキス(みたいな?)でも全く記憶の戻らないダイ。みんな火が消えたようですね。外にはバランが到着し、まさに絶体絶命。

画像4

さあ、名場面中の名場面、100%中の100%も迫っています。有名シーンの出番は5/1(土)で確定です。この日のために子どもたちと半年間観続けてきました。この記事をご覧のみなさんも、とりあえず次回、4/24(土)と5/1(土)だけはぜひ観てみてください。それでイマイチならお仕舞いで構いませんから。『ダイの大冒険』はテレ東系で土曜の9:30ですよ~。アマゾンプライムやNetflixでも観れるらしいですよ~。

いいなと思ったら応援しよう!