野球と加藤-意志薄弱毎日日記#6
今年のプロ野球は阪神タイガースが優勝した。
私が傾倒している若林さんは幼少期からお父様の影響で阪神ファンらしく、ラジオやnoteで阪神の話をするのを多く耳にしたり、目にしたりした。
奇しくも、私は小学4年生から6年生までの3年間、地域の少年野球チームに所属していた。
野球を習っていて目上の人に対する礼儀などが培われて、始めてよかったものの1つだなと思っている。
基本的に指導してくれるのはチームメイトのお父様方であった。
仕事が忙しくワーカホリック気味である私の父親が練習に参加することは一度もなかった。
そのことに対して、周りに対する後ろめたさや父親への不満などは一切なかったが、卒業間近のお楽しみ会のようなもので、チームのみんなが交代で投手になり父親と勝負する催しがあったときに、私の打者役をほかのお父様が担ってくれた時には言語化できない寂しい感情になったことだけは今も鮮明に覚えている。
けれど、同じくらい鮮明に覚えているものがある。
週末に行う家の庭で行われるBBQがひと段落したころに極々稀にするキャッチボールだ。
あの時だけは父親を独占できている気がしたし、近所の年下の子が私の父親とキャッチボールをしているところを見ると大人げない嫉妬心に駆られていた。
私が父親から受けた影響は多大なもので、アルバイトに明け暮れた生活を送っているのは絶対に彼の影響だ。