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オリジナル曲紹介 (詳細に)-Celt Series

こちらは私のオリジナル曲のうちCelt Seriesの詳細紹介ページです。
オリジナル曲の一覧は下記ページをご覧ください。


ここから聞けます!

ディスコグラフィー

  1. Ai no Sekai
    ケルト音楽の雰囲気を中心に置きつつ、上品さと優美さを私なりに追求した楽曲。
    シンフォニックでありながらも重たすぎず、私が好きな音楽の特徴を上手く表現できました。作曲者として最もお気に入りの楽曲です。
    Inspired by: The Corrs, Cecile Corbel

  2. Tri Martolod
    ケルトの民謡"Tri Martolod"にアレンジを加え、私らしいメロディックさを付加しました。歌詞は消滅危険性が高いと言われるブルトン語のまま歌っています。一緒に覚えて言語の消滅を防ぎましょう。
    Inspired by: Nolwenn Leroy, Eluveitie

AI no Sekai

①歌詞

風が木々を撫でて
鳥たちと歌を交わす
美しき花園へ
春の香りがそよぐ

鮮やかなチューリップ
風車を背に ふたりで
ゆっくりと歩こう
陽が沈むまで

日陰道を過ぎて
白鳥の水辺へ
手を繋いだ ぎこちなさは
飛び去ったかな

髪なびく その時
ふとあなたを抱きしめた

愛溢れる世界を 一緒に歩こう

(Solo)

愛溢れる世界を 一緒に歩こう

この広い世界で
あなたと出逢えた
そんな定めを さあ
一緒に抱こう  

②歌詞制作背景

初めは他の楽曲と同様英語にする予定でしたが、「ケルト音楽 × 日本語の歌詞」が創る世界観に惚れ込み、日本語に変更しました。
もし"Ai no Sekai"を聞いて、どこかジブリに近い雰囲気があると感じる方がいればそれは正解です。 

情景描写では(英語だと上手く言い表せないような)日本語特有の美しさにこだわりました。創作的なコロケーションを散りばめています。

ストーリー面としてはまず漠然と思い浮かんでいたのが、「自然豊かな場所で若い男女が緊張の初デートをする」というもの。
その「自然豊かな場所」として脳裏にあったのが花園と風車、調べてみるとオランダのキューケンホフ公園がイメージそのものでした。
園内マップをなぞりながらカップルの散歩コースを決め、歌詞を具体化していきました。

美しい情景から人間の愛へとグラデーションを描くように視点が移ってゆく歌詞に憧れを感じていたので、母国語で万全を期して臨んだ形です。

"Ai no Sekai"というタイトルは最後の最後につけました。 日本語が好きな欧米人に聞いて欲しいという想いも合わせ、ローマ字で「愛の世界」としました。

③アレンジ

バンドサウンド × ケルト音楽という掛け合わせは日本でもゲーム音楽などでよく見られ、多くの日本人に刺さるのではないかと思っています。
ケルト音楽の本場アイルランドのバンドを1曲紹介してみます。

複数のジャンルを融合させるには、楽器であれ歌であれ「橋渡し」の役目を果たす何かが必要です。
その橋渡しとして私なりに出した答えが「バイオリンやフルートに音色を似せたエレキギター」でした。

歪んだギターにコーラスと空間系を強めに掛けて倍音感を変え、高フレットを単音で弾くことで、比較的柔らかいサウンドでありながらロックのギターソロという原型も保つことができます。
バンド感を保ったままクラシックサイドに歩み寄れる訳です。

この発想で作ったエレキギターの音とアレンジ手法はお気に入りで、
"Ai no Sekai"と同じくCelt Seriesとして配信している"Tri Martolod"ではエレキギターが常にメロディーラインをなぞっています。

楽器数が多いこともあり、和音を弾かせている楽器はかなり少なくなりました。登場する多くの楽器は単音やアルペジオです。
対位法や音楽理論は勉強していないので結構チャレンジングでしたが、自分自身で気に入ることが出来る程度には仕上げることが出来ました。

私の曲の中で一番聞きやすいと考えている代表作です。ぜひ沢山聞いてください!

Tri Martolod

①歌詞

民謡のカバーのため歌詞の掲載は省略します。
和訳を作り日本語で歌うことも考えましたが、オリジナルのブルトン語に挑戦してみました。

②アレンジ

民謡なので著作権フリーで楽曲制作ができ、様々なアーティストが"Tri Martolod"をカバーしています。

メロディーはどんなカバーでも大体同じなのでアレンジについて書いていきます。

まず1番から3番の伴奏について。
Rの楽器はアコギで固定したまま、Lは1番でハープ、2番でチェンバロ、3番でピアノと動きをつけました。それぞれの楽器の特徴が活きるようにアレンジを加えつつ、共通した伴奏も弾かせています。

そして"Ai no Sekai"でも書いたエレキギターの使い方はやはり特筆したいですね。
ディストーションを強く掛けたギターはロックやメタルなと強く結びつきますが、そこにコーラスと空間系を足して高フレットを単音で弾くと、まるでオーケストラにおけるバイオリンやフルートに近い音色まで180度姿を変えます。
音楽機材の中でもギターのエフェクターは一番拘って選んでいる所です。

上で紹介した2曲では3番終了後のソロのみ異なっていたので、そのパートのメロディーだけ私もオリジナルのものにしました。
バイオリン、フルート、エレキギターの三重奏とし、このあたりからロックやメタルのような激しさを徐々に付加していきました。

ケルトの民族音楽を現代風にアレンジした、日本人にも馴染みやすい仕上がりになっていると思います。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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