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#2 平和ボケ
それは突然だった。
重度訪問介護で夜勤に入ってくれていた事業所が、
「しよっぺちゃん、ごめんよー。人員不足で…来月から夜勤入れない。ごめんなさーい」
と言ってきた。
それも今月の半ば過ぎ、17日のことだった。
タメ口からもわかる通り、この人とは友だちでもあった。
先月、そこの事業所の介助者の子どもが夜勤入り前に熱発し、自事業所で代わりを出せないからと、もうひとつの事業所になんとか入ってもらったことがあった。
あの辺りから人員不足だと話していたが、
「4月からはヘルパーさんも入ってくるからー。安心してぇ」
その言葉を真に受けてしまった。
入院中の正社員の退職、登録ヘルパー2名の同時退職、そして、私に言っていた「4月から入るヘルパー」も入らず。
うちの担当だったヘルパーの子どもがもしかすると入院するかも…と。
本当に気の毒な話だ。
しかし、それまでの経緯から考えると、先の見通しを考えず自転車操業のところも見え隠れしていて、いずれそうなるのでは…と頭のどこかではあった。
それにしても、軽くバッサリ切られたなぁ。
「しよっぺちゃんのこれからをずっと見させてほしい」
ヘルパーステーション開業前に言ってくれたことはなんだったんだろう…
重度障がい者の生活ってこんなに簡単に崩れるんだ…と。
平和ボケしていた私にいきなりきたボディーブロー。
こうして、毎日の生活が途切れることなく介助者が来てくれることに改めて感謝するきっかけとなった。
ちなみに、来月の予定はまだ決まってない。
夜勤がない夜をどうしたものか…
その後のことはまたいつか。