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一期一絵。思い出した。
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夏になるとカルピスが家に登場していた。
誰かからいただいていたんだろう。
それは誰でも触っていいものじゃなかった。
特に子供は。
昼過ぎ、ご飯も終わり友達の家に遊びに行くのを止められ
宿題をしなさい,と共に母が作ってくれてた。毎日ではないが。
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いつも少し薄いなあって思いながら飲んでた。
なんでもっと入れてくれないんだろうかって思ってた。
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実を言うと最近までカルピスの存在を忘れてた。
大人になってカルピス以外に自由に手にできる
いろんなものが増えたから。
でも、久しぶりに買ったカルピス。
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美味しくないわけじゃないその濃さは
なんだか違うって感じで
やっぱり次から薄くしてみようと思ったけれど。
それはそれで薄すぎる。
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きっと全部がセットになってちょうど良かったのかもしれない
もう少しもう少し、と思う気持ちも含めての味で。
もう一回手渡されてみたいな、あの畳の上で
扇風機の風浴びながら。
カルピスって多分みんな濃い味に憧れてたんじゃないのかな、
子供の頃。
そう思ったりするわけです。
ではでは。
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