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リモート引越し死闘の記録

大家好、あんです。

前回上海留学が終わりましたというnoteを書きましたが、今回は上海留学スピンオフ記事です。それも壮大な。笑

前回noteを書いた段階では、留学は終わったと思っていました。まさかこんな記事にするほどのことがあるとも知らず…


序章

あれは思い返せば3ヶ月ほど前、大学からの通知から始まりました。


「今期で卒業する留学生は7月23日までに退寮手続きをすること。」


この連絡が来た時点ですでに6月中旬。いや待て待て。しかし読み進めるとさらに無理難題が。

「寮に立ち入れるのは大学の先生、寮在住の生徒のみ。学生は次のいずれかの方法で退寮手続きをすること。
①知り合いの大学の先生、生徒に委託
②大学指定の業者に委託
③自分で業者を探して大学に許可をとり交渉」


留学生寮に住んでいる学生は、春節なんらかの事情で戻らなかったほんの一部の学生のみ(日本人は近いからほぼ全員戻ってる)。
なんなら寮自体熾烈な競争を潜り抜け入寮した先鋭ばかりだから、そもそも知り合いなんか数えるほどしかいない。


その時点で取れる選択肢は②のみ(③は残り1ヶ月で万が一自分が探した業者が認められなかった時のリスクが大きいとその時は判断した)。

しかしこの判断がこの先2ヶ月の死闘に発展するとは夢にも思わなかった…。


第1章 進まぬ引越し準備

6月末、大学指定の業者「○○社区」(一応名前は伏せます、もし同じ案件で困ってる方いたらTwitterからDMください)のWeChatに連絡。
朋友圈に引越しの実績も載せてるし、まあ大丈夫でしょう…(後からわかるけどこれが甘かった)

引越しを委託したいですという話をすると、すぐに返事が来て「段ボールはいくついる?何階に住んでる?」とか結構積極的に聞いてくる。おお、やるやん。

しかし!メールアドレスを教えて契約書ちょうだいね、と言ったら「好的,我们尽快把合同发给您邮箱」との返事。

ここでポイント、
「尽快」(日本語でなるはやの意)は信じてはいけない。
字面はとてもいいけど、向こうの人は息をするように使う。日本人でいうところの「行けたら行く」くらいの感覚でとらえた方がいいと思った。笑

尽快から1週間、待てど暮らせど契約書はこない。

再度連絡すると「こっちの微信じゃなくてもう一個のアカウントに連絡して」という訳わからん言い訳が登場。

はぁ〜〜?と思いつつも、もうひとつのアカウントに連絡。
1個目のアカウントでのやりとりをチャット履歴で全部送信し、プレッシャーをかけるとその日のうちに返事がきた。やればできる。

しかし、安心したのも束の間、引っ越しの予定を決めた途端連絡が途切れる。

数日後連絡したけど音沙汰なし。この時点で引越し予定日まであと3日。日本人的感覚でいうとなかなか詰んでいる。


引越し2日前。

突然1個目のアカウントから連絡


日本語訳:もう契約書にサインしてくれた??


は???


送ってきてないものにどうやってサインしろと??


さすがにこの内容で送った。


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(日本語訳→送ってきてもないのにどうやってサインしろって??)


こっちが怒ってる感を察したのか、猛スピードで契約書を送ってきたので、引越し2日前になんとか契約成立。

ちなみにこの後PayPalで払えるよ〜って言われたのに向こうのアカウントがロックされててフォロワーさんに助けてもらう(本当にありがとうございました感謝!)など色々あって大変だったんだけど、この後が凄すぎてもうこんなのトラブルにも入らない。


〜ここで休憩〜

リモート引越し自体は今までのごたごたが嘘のようにスムーズに進んだ。

1秒で部屋のものをいるかいらないか判断していくのはめちゃくちゃスッキリするし断捨離になるし、しょうみ普通の引っ越しより楽しかったし楽だった。笑



第2章「発送されない荷物」

引越しが終わって2日後、送料いくらか教えてと連絡すると「今重さ計ってるから待ってて」との返事。いや二箱だけだよ?秤取り寄せてるのかな??

まあとりあえず7/23までの退寮には間に合ったし急いでもないので待ってたら、1週間後に連絡が来た。EMSで前に荷物を送ってた友達と同じくらいの金額だったのでまあよし、と支払い完了。

ちなみにここでまた余談を挟むと、
引越しを委託した=退寮手続き込みだと思ってたらまさかの退寮手続きは別で、後日寮から退寮手続きの催促が来ました(笑)
だったら一括でやってくれるところに委託してくれ!!!!って大学に言いたい。今も言いたくてしょうがない。笑

退寮は、今期で引越ししないといけない留学生のWeChatグループがあって、そこに入ってた寮に住んでるジャマイカ人(まったく知らない)にメッセージ送りつけて謝礼払って当日中に済ませた。いつからこんなこと朝飯前みたいにできるようになってしまったんだ…

さて、本題に戻ろう。

お金を払って数日連絡が来ないので「いつ送ってくれるの?」と催促すると「もうEMSの会社に送ったよ」と订单をくれた。今までの遅さが嘘みたい。(フラグ)


ということでフラグはすぐ回収された。
订单を受け取って数日後、そういえば荷物どうなってるんだ?と思ってEMSの追跡をしたらなんと!!订单号码がない。いやどういうこと…?

すぐ業者に連絡。

1回目「確認します」→数日音沙汰なし

2回目「確認します」→数日音沙汰なし

3回目「催促するからあなたは心配しないで」


…そのせりふ、どの口が言ってるの?


しかしその後我慢して1週間待ったけど音沙汰なし。この時点で引越ししてから1ヶ月が経過している。そしてこのあと急展開を迎えることになる。

インスタを見ていたら私より遅く引越しをしたのに荷物が届いてる友達を発見。

これは…なんかやばい予感…



第3章「消えた荷物の行方」

「わたしより遅く引越しした友達の荷物が届いてるんだけど、わたしの荷物はどうなってるの?」

EMS自体ごたついてるとはいえ、さすがに不安になってきたのでメッセージを送る。

すると
「電化製品が入っていて、もしかしたら戻ってきちゃったかもしれない。受け取ってまた連絡する」とのこと。

ん…?

私は日本から空気清浄機を持ってったので、これが帰ってくるかめちゃくちゃ気にしていたのだけど、引っ越しの時は「全然いけるよ」って言ってたのに。


「受け取るっていつ?」「なるはや」
「連絡はいつくれるの?」「受け取ったらすぐ」

まーた尽快だよ、というどうしようもない押し問答が続いたので
「EMSは電化製品送れないの?」
と質問を変えてみた。

すると「送れるけど陸路を走らないといけない」という返事。

「じゃあ日本までどうやって送り届けるわけ?」と聞いたら返事がない。


おやおや…?

この時点で今後の可能性は2つ。

①このままうやむやにされて届かない
②本当にEMSの問題で発送待ち


今まで何もなければ特に疑いもせず待ってたんだけど、契約からここまで順調に進んだことの方が少ない。

(これは①の可能性もゼロではない…?)


こういう時は、相手にとっていかにこっちが面倒くさい相手になるかが早期の問題解決につながる、ということを私は留学のあれこれで知った。

だからこそ毎週のように微信を送り続けていたわけだけど、シカトされたらそれまでである。
また、今は上海にいないので、EMSが混んでるとかそういうご当地言い訳を出されると強くは言えない。

なら、上海にいる知り合いに頼むしかない…!!


ということで、最強の刺客、語学学校の先生を投入。

元々今回EMSで送れなかった荷物(貴重品とかね)の保管を頼んでいたので話が早い。
業者に連絡してもらうと、ものの3日くらいで荷物を送ったEMSの支店がわかった。強い。

しかし、ここでも先生が連絡してるのに返信はわたしのところに届くという不可解な事態。まあ上海にもいない外国人だから、どう考えてもナメられてるんだと思う。
「もうここから先は先生に委託したからそっちに連絡しろ」と伝えて待つ。

ちなみに先生はこういう処理にめちゃくちゃ長けてる人で、プレッシャーをかけるのがめちゃくちゃうまい。そしてラッキーなことにEMSに知り合いがいた。コネがものをいう社会での最強のカードである。

そのおかげで最初に先生が連絡してからちょうど1週間で、先生が倉庫に行くのを待たずしてEMSは発送された。


いや、結果的にはよかったんだけどさ…よかったけどさ…

そもそも戻ってきたとかじゃなくて送ってないからね?


もしかしたら本当にEMSの問題で発送に時間がかかっていただけかもしれないけど、「電化製品が入ってるから戻ってきた」は明らかに虚偽の申告なのでだいぶ心証が悪かった。

しかも、あとで知ったんだけど、この会社は最近新しくできた会社だったらしい。もしこのまま放置してたら荷物どころか会社までなくなってたかもしれないですね!笑
そしてそんな会社に委託する大学も大学だわ…とは思った。


というわけで、引越しを始めて丸2ヶ月で荷物はようやく発送された。ちなみに2個口でひとつは発送から5日ほどで届いたが、もうひとつは上海でグルグルたらい回しにされた挙句一回返送されてから日本にきた。

そして届いた荷物に結局空気清浄機はなく、しかも連絡なしで勝手に抜かれてた。半ギレで連絡したら「入れて送ろうと思ったけど無理だったから抜いた」
いやもうだったら始めから空気清浄機は送れないって言えや〜!!今これも語学学校に送ってもらってる。なので厳密にはまだ終わってない。笑


終章

以上、中国の現地業者を使ったリモート引越しの全記録でした。

今回の一件で、語学学校の先生には本当に本当にお世話になりました(ちなみにお金は一銭も払ってない、上海に行くとき先生の大好きな日本の美容雑誌大量に買ってこうと思う)。いなかったら今も解決できてないと思う。

なので、中国人が一概にどうこうってわけじゃないです。めちゃくちゃいい人もいれば、そうじゃない人もいます。どの国でも同じだと思うけど、外国人はやっぱりカモにされやすいんだろうなと思いました。

日本と違ってこういう会社もあるからもし現地の業者さん使ってリモート引越しされる方いたら気をつけてください。

最後に8ヶ月ぶりに再会した大学の教科書載せて終わりにします。笑

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