やりたくないことがやりたいことに変わっちゃう"選択理論のマジック"?
今日の授業では、相手の話を聞くときに表面的に望んでいるものではなく、もっと深掘りをして本当に望んでいることを聞き出す話し方について、また同じことを望んでいるように見えても人によって本当に望んでいるものが違うということを、"残業をしたくない、定時で帰りたい若手社員"のロールプレイでやってみました。
面白かったのは、「定時で帰ったらどんないいことがある?」と言う問いには、複数のクライアント(学生)が「定時で帰ったら自分の時間が持てる。」と答えたものの、その時間を何に使うかという質問への回答から分岐していくのがありありとわかったことです。
ある学生はスケボーをしたいと答えましたが、そこからさらに深掘りをしてこんなやりとりがありました。
パークに行くの?→カルチャーの問題
どういうこと?→ストリートをクルーズしたい
それは実際に何をすること?ぶらり旅みたいなもの?→そうではなくて、怒られるかもしれないけれど、パークのように整備されていない縁石などを攻略したい。
未踏襲のものを攻略するのが楽しいの?→そうですね。なかなかわかってもらえませんが。
それだったら少しわかる気がする。ジャンルは違うけれどジムカーナって知ってる?⇨それはなんですか?
自動車競技の一つなんだけど、どれだけ正確に車庫入れできるか、といったものを競う技術でね、その選手でケン・ブロックという人の動画が私も好きなんですよ。→どんな動画ですか?
早朝のサンフランシスコの街を借り切って撮影したもので、交差点をスピンターンで曲がったりするものでね。→ヤバイですね。
ちなみにケン・ブロックはストリートのみんなが好きなDCシューズの創業者だよ。→本当ですか?すごいな。
そんなふうに、警察がきたら逃げろ、みたいに権威と反発するんじゃなくて、きちんと筋を通してストリート攻略するってかっこいいと思うけどどう?→そうなんです。本当はそうしたいんです。
だとしたら、いまの仕事でそんなカルチャーを実現してみることには関心ある?→あります。どうしたらいいのか教えてください。
例えばだけど、難しいこと攻略することに関心があるんだよね?→あります。
あいつ定時に帰るなんてと言われた時に、自分の仕事は終わらせていますが何か?みたいに言えたらどう?→かっこいいです。言ってみたいです。
でもそのためには今のペースや他の人とおなじペースで達成できそう?→無理ですね。
ということは今よりもずっと仕事の負荷がかかることが予想できるけれど。→でもやってみたいです。
じゃあ他の人がしているレベルとは違う負荷がかかるけれどクリアしたら嬉しい、というレベルに取り組むっていうこと?→はい、やってみたいです。いろいろ教えてください。宜しくお願いします。
という会話になって、ロープレ後の振り返りで「最初は仕事なんかしたくなかったんじゃないの?」と聞いたら、いや、今めちゃくちゃやりたいです。と答えてみんなの笑いを誘っていました。
こうしてみると、選択理論を学習してトレーニングすることは、マネジメントにとても役に立つと言えると思います。
今週末の日曜には、そのことをオープンセミナー(無料)でご紹介しようと思います。皆さんも良かったら応援に来てくださると嬉しいです。
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