choice!インタビュー vol.11 パラレルキャリアのその後
みなさん、こんにちは。
パラレルキャリア情報発信メディアchoice!です。
今日は元TIMサロンメンバーへのインタビューです。
TIMサロンから一歩踏み出したというと、まずはイメージされるのは独立開業でしょうか。
しかし、パラレルキャリアの行き着く先は、それこそパラレルキャリアの多様性の分だけあります。
今回choice!では、その多様性の一例を皆さんに知っていただきたいと思い、TIMサロンを卒業し本業で着実にキャリアを積んでいくことを選んだAさんへのインタビューを行いました。
Aさんがパラレルキャリアを知ったきっかけは?
いわゆる駐在妻としてドイツにいるときに(TIMサロン主宰の)村上あゆみさんを知って、こんな働き方があるんだと思ったことです。
自分は働きたいけど、でも周りに働いている人がいないので、とても新鮮でした。
駐妻って専業主婦しばりがあるんですよね?
企業にもいろいろやり方があるとは思いますが…。
でも実際は外国人の身分のままで現地で働くのは結構難しいんです。正社員としてはもちろんのこと、フリーでもいろいろ手続きが必要で。
私は現地でいろいろなことを無報酬でやっていました。
その活動を通して、専業主婦がむいていないなーってほんとに実感しました。
と同時に、英語の先生がいちばん向いているかなって方向性も絞れてきました。
ドイツ駐在を終えて日本に帰国されて、それ以降もパラレルキャリアを実践されていましたよね。Aさんがパラレルキャリアをする目的は何ですか?
私はキャリアとお金の両方から、正社員として働きたいという思いはハッキリしていました。
帰国後に就活し、正社員として就職したのですが、いずれまた夫の帯同で海外に行くことも十分にありました。
(編集部注:ご主人は海外勤務をしたいと会社に希望を出されているそうです)
なので、ずっとこの会社にいられるわけではない、いずれ正社員という立場からも離れてしまうことを考えると、「キャリアの保険」が欲しいと思うようになりました。
それが、帰国して正社員になってもしばらくパラレルキャリアを続けていた理由です。
パラレルキャリアに求めているのは、「お金」ではなく「キャリアの保険」?
いやもちろんお金も大事です(笑)!
しっかり対価としてお給料をいただけるレベルのものを「キャリア」と考えているので、お金さえ入ればバイトでもいいかっていうとそれは違う。
だから、やっぱり自分にとっては「キャリア」としてずっと仕事を続けて、夫に養ってもらうのではなく自分でしっかり稼いでいくってことが大事なんだと思います。
「正社員として働けなくなった時に英語の先生だったらできるかな?だったら今からやっておこう」というイメージでパラレルキャリアをやっていました
英語の先生を正社員でやるという選択肢はなかったのですか?
現在研修プログラムなどの手配やコーディネートの仕事をしています。
自分で英語を教えているわけではないけれども、英語力は活きています。
英語教師も考えたのですが、勤務時間帯が夜が多くて休日も仕事なんです。
夫のの勤務体系(土日休み)にもあわせて平日フルタイムで働きたいなと思ったら、英語教師という選択肢はなくなりました。
無事正社員として働けて、特技の英語も活かせて…とやりたいことが満たされたから、パラレルキャリアとしてもうやらなくてもいい状況になりましたね。
そうなんです、今はこの正社員として働いている今の職場でのスキルアップに注力したいなと思うようになりました。
そして、いずれまた海外駐在になったときに、今度は正社員で働けるようにビジネススキルを持っていたほうがいいのではと思うようになりました。
今までは「仕事とはまた別にもうひとつ」と考えていたけれど、まわりまわって一番最初のシンプルな思いである「どこにいても働ける自分でいたいな」という思いに立ち返った感じです。
いつのタイミングで海外駐在になるかわからないけれど、いつそうなってもいいように、今は、時間をしっかり活かしてスキルを得るための勉強にあてたい。
だから、パラレルキャリアのTIMサロンを退会しました。
ご主人の海外駐在のご予定は…?
現時点ではまだまったく予定はありません。
でも、海外で家族で暮らすことに憧れがあるし、自分の経験からも子供時代を海外で暮らすということが素晴らしいと思っているので、いつでもそれを実現できる自分と環境を作っておきたいです。
パラレルキャリアを辞めてみて、率直にどう思いますか?
確かに「キャリアの保険」的なことを考えたら、複数軸があるのはいいことだと思うけど、私には本業・スキルアップの勉強・家事…と全部は無理!
自分の時間や体力を無理して使ってまでやりたいとは思わないですね。
私は今は会社のことだけで満足できるし、目の前の仕事で成長したいです。
では逆に、(海外にいるときに)パラレルキャリアをやってみて、それは今どう活きていますか?
キャリアを主体的に考え、キャリアは個人でデザインできるものだと考えられるようになったことがすごく大きいと思います。
今の職場に不満はないけれど、いつでも転職できる自分でいたいです。
あと、会社員以外の働き方ができるというのがわかったのも安心しました。
今まで話してきたように、正社員志向・会社志向が強い私ですが、例えば次に海外に行った時や正社員になれなかった時にも、この考え方があればやっていけるなという感覚は身につきました。
パラレルキャリアに興味がある方に、メッセージをお願いします。
パラレルキャリアを実践するには、まずは体力(笑)。
そして目的。(→自己実現を目的とする人が稼ぐ目的で活動するのはちがう)
あと、憧れだけではじめないことも大事だと思います。
ドイツで暮らしている頃、不便でも幸せであることを学びました。足るを知る、というか。
日曜もお店やってないし、欲しいものもすぐ手に入らない、でもみんな幸せそう。今あるものに満足しよう、今あるものに目を向けようという気持ちになりました。
貪欲なのはいいことだけど、自分を苦しめなくていいよと言いたいです。
元気で会社に行けて幸せ。それでいいじゃないですか。
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