体調管理よりも大事な、パラレルキャリアを継続するコツ
前回掲載させていただきましたパラレルキャリア実践者によるアンケート記事はいかがでしたでしょうか。
パラレルキャリアを続けていく上での経験者の声は、参考になるお話もあったのではないでしょうか。
さて、今月のchoice!はこの寄稿記事のご縁をつなげていくテーマにしたいと思います。
内容はズバリ、「パラレルキャリアを続けていく上で必要なこと」。
第1回の今回は、アンケート結果にあった「体調管理」でもなく「家族との時間を作る」でもなく、もっと根本的なことについて、パラレルキャリア実践者の編集部Yの実体験を例にお伝えしたいと思います。
編集部Yは、「10年後の私のために、今日の1日を積み重ねよう。周りに流されずに、自分の人生は自分で作ろう」というコンセプトを元に、時間管理やコーチングなど、自分の人生を自分で作るために必要なスキルを学ぶ講座を開催しています。
「時間管理」は、時間をうまく使うこと。
それは私も講座受講生の皆さんも同じ認識です。
でも、「うまく」の定義が違うことが、よくあります。
私の「時間をうまく使えている」はやりたいことに時間を使えている状態。
でも、受講生の「時間をうまく使えている」は隙間時間の活用とか短い時間で大きな成果を出すなんてことを想像されているようです。
もちろん「時間」を切り口に講座を長く続けているので、そういったノウハウはありますし、それを実践していただければ、多くの方は1日2時間以上の時間を生み出すことができます。
そこで、私はこんな質問をします。
「それを実践して、実際に1日2時間生まれたら、その2時間で何をしますか?」
その場で本質的な内容を即答できる方はなかなかいません。
ノウハウとは言っても、実際は現状にプラスアルファするという位置づけでは済まないことも多く、今までのやり方や自分の考え方を変えなければならないものです。
年齢を重ねれば重ねるほど、今まで自分になかったものを取り込むのは実は難しいもの。
どんなに有効な方法であっても、本人がそう認めていても、本人が心から「よし、やろう!」と思えない限りは、実行は難しいのです。
たとえそれが結果の出ないやり方だとわかっていても、ついついいつもの癖が抜けないものなのです。
逆に、本当にやりたいことについては、困難が伴っても、くじけないし、そこにノウハウはいりません。
受講生から、本当にやりたいことをどうやってやり続ければいいのかと聞かれたことは、ありません。
私は、200人以上の方に時間管理をお伝えしてきました。
時間管理の技術をお伝えできた方と、実は時間管理なんて求めていないことに気づいた方と、両方いらっしゃいます。
世の中の価値基準的には、「時間をうまく使う」ことはとても大事なスキルだということになっています。
でも、だからと言って、全員が全員、それを求めているわけではないのです。
必要ない人や、興味ない人、好きになれない人、いろいろな人がいていいと私は思います。
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ここまで、編集部Yの「時間管理」を例に話をしてきました。
これと同じことが、パラレルキャリアにも言えるのではないかと思っています。
これからどうなっていくかわからない世の中と自分のキャリアやライフスタイル。
個人資産の価値を上げていくべきだという考えが主流です。
ですが、今までシングルキャリアでやってきた人にとっては、パラレルキャリアはやり方も考え方も変えていく必要があります。
金銭的・時間的・労力的にも負担がかかります。
それでもやっていきたいという思いや続けていく理由があるのだったら、これらの負担はきっとなんとかして乗り越えられるでしょうし、
そこまで強い思いや続ける大きな理由がないのだったら、これらの負担は結構キツイものになるかもしれません。
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