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choice!インタビュー vol.9 結婚しても出産しても、自分らしく働きたい。HARUNAさん【後編】

平日は会社員として働き、主婦業や母親業もこなす傍ら、“コンセプトストーリープランナー”としての活動をしているHARUNAさん(インタビュー前編はこちら)。

後編となる今回の記事では、彼女の内面にぐっと迫っていきます!

*独身~結婚~出産と環境が変化する中で、ご自身の仕事観に変化はありましたか?

今の会社に入社したときは「一生この会社で働きたい!」という意気込みがありましたが(笑)もちろん結婚・出産というライフイベントを経て、仕事観は大きく変わりました。何らかの形で一生仕事をし続けたいという想いはありますが、会社にはこだわらず、今は会社の中でも外でも色んなことに挑戦して自分の中での選択肢を増やしています。転勤族の夫と結婚し、子供も産まれたので、これからは場所や環境にとらわれず、より柔軟な働き方を意識していきたいと思っています。

*ライフイベントを経て仕事観が変化したのですね!環境が変わる選択をする際には大きな決断をすることも必要になってくると思うのですが、今までの人生の中で選択や決断をした瞬間について教えてください。

10歳の時に、父親の仕事の都合でアメリカに渡りました。中学・高校とアメリカで過ごし、大学進学のタイミングで、私は一人で帰国して日本の大学を受験するという選択をしました。周りの友達がみんな国内の大学に進学が決まって春休みを謳歌している中、私は一人夏の帰国に向けて勉強を続けて、二学期入学という帰国子女制度を使って国立大学に合格しました。この時、初めて自分で自分の人生を選択した経験が、その後の就職やライフイベント、働き方においても常に「意志を持って自分の人生を選び取る」という意識に繋がっています。

*HARUNAさんはパラレルキャリアの7つの形(※)で言うとどの形という認識ですか?

(※パラレルキャリアの7つの形についてはこちらこちらの記事参照。)

7つの形の中では「キャリア保険型」だと自覚しています。もともとは「起業移行型」で独立を目指していました。今でもいつかはフリーで働きたいという野心は持っていますが、会社員としても仕事も自分の得意なことや好きなことを活かせる職種なので、今は本業とパラレルキャリアがお互いに良い影響を与え合っているような感じです。今年の目標でもあるのですが、双方の「繋がり」を意識して、会社でできないことをパラレルキャリアで、パラレルキャリアでできないことを会社でやりながらの「企画・コンセプトメイキング」という軸ではお互いに相乗効果が生まれるような働き方をしていきたいと考えています。相乗効果という面では「ワークライフブレンド型」や「キャリア展開型」も当てはまるのですが、ライフイベントや家族の状況に応じて柔軟に対応できるように「キャリアのプランB」としてパラレルキャリアを育てていきたいという目的からすると「キャリア保険型」だと思っています。

*HARUNAさんの考え方や生き方に影響を受けた人や本・映画・webサイトがあれば教えてください。

はあちゅうさんと村上萌さん。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、私は二人が主宰しているオンラインサロン「ちゅうもえサロン」に入って人生が変わったと思っています。今一番仲良くしていて、会社の外で色んなプロジェクトを一緒にやっているのはちゅうもえサロンで出会った友人たちです。いつも小さな野心を持ち続け、やりたいと思ったことを諦めずに挑戦する姿勢はちゅうもえの二人から学んだことです。

choice!インタビューvol.1でご紹介したShiho Miyamotoさんも、HARUNAさんにコンセプトストーリーを依頼したうちの一人)

*HARUNAさんは複数のやりたいことを諦めず挑戦していますよね。いろんな顔を持って活動している中で、気を付けていることや心がけていることはありますか?

私の場合、本業と育児とコンセプトストーリープランナーの3つの仕事があります。それらを両立させるために意識しているのは「切り替え」です。基本的に平日は本業に集中しているので、コンセプトストーリーの仕事はしません。頭の中では常にアンテナを張ってヒントを探し続けてはいますが、作業自体は週末に集中してやっています。育児も同じで、娘と一緒にいる時間は絶対に仕事はしません。しっかり切り替えることを意識しながら、限られた時間の中で集中して作業をすることを心がけています。

* 複数のキャリアを持つことについてはどう思っていますか?

複数のキャリアを持つということは、就職したばかりの私からしたら想像もしていなかったことでした。でも今は本業以外の仕事に挑戦すること、結婚や出産を経て「仕事」以外の役割を持つこと、歩んできた道のすべてが私だけの「キャリア」としてこれからの人生の選択肢を増やしてくれていると感じています。子供ができる前は、産休育休はキャリアの崩壊だと思っていましたが(笑)今となっては会社を休んでいた期間も、子供が小さくて思うように自分のことができなかった時期も、何も無駄ではなくすべてが今の「キャリア」に繋がっていると感じます。

*本業や育児だけでなく、パラレルキャリアまでするとなるとご家族の理解が必ず必要になってくると思います。旦那さまはHARUNAさんの活動についてどう思っていらっしゃいますか?

夫は私の活動を全面的に応援してくれています。パラレルキャリアを始めたきっかけの一つに夫の言葉もあるんです。就職して3年目で結婚したのですが、そのときちょうど自分のキャリアについて悩んでいて、会社の仕事もある程度慣れてきた中でもっと新しい挑戦がしたいと考えていました。思い切って転職しようと一旦は決めたのですが、夫からは「今の仕事も嫌なわけじゃないなら続けながら、別で自分の好きなことに挑戦してみたら?」と提案されました。現状を変えたい!と突っ走ろうとしていた私はその言葉にハッとしました。会社にもまだまだ挑戦できる環境はあるし、まだ3年目でまだまだ半人前なのにここで辞めるのはもったいないと思い直し、会社の中でのキャリアアップを目指しながらも会社でできないヒトやイベントのコンセプト作りを外でやり始めたのが私のパラレルキャリアの第一歩でした。

*HARUNAさんはとても活動的でご家族の理解もあって…順調にキャリアを積まれているように見えるのですが、ぶっちゃけ、大変じゃないですか?

いや、ぶっちゃけ、めちゃくちゃ大変ですよ!!!フルタイムで働きながら、1歳の子供育てるだけでもいっぱいいっぱいなのに、そこにパラレルキャリアもってどんだけ欲張りなんだよ自分!ってしょっちゅうセルフツッコミしてます。でも本当にただ単純に、自分のやりたいことを諦めたくないってだけで、スローペースでも、周りに思いっきり頼ってでも、自分の夢に向かって何か行動していたいんです。やっぱり子供が産まれてからは自分の時間が減って、正直イライラしちゃうこともありました。でも段々「仕事モード」の自分と「ママモード」の自分をゲームのような感覚で上手くコントロールできるようになってきた気がします。それぞれのモードで、超集中して仕事を終わらせたり、娘と全力で遊んだり、家族でひたすらゴロゴロしたり、上手く切り替えをすることで「やりたいことができない!」というストレスが減りました。まだまだ思い通りにいかないことは多々あるし、これからも試練はたくさん待っているんだろうけれど、その時々で家族と協力したり、周りに頼ったり、自分と向き合って、大変さすら楽しみに変えながら乗り越えていく工夫を考えていきたいです。

*今後の展望や目標、目指す姿について可能な範囲で教えてください。

今年は本業の仕事とパラレルキャリアの仕事の「繋がり」を意識して、相乗効果が生まれるような働き方をしたいと考えています。本業は可能な限り続けたいので、しっかりキャリアアップを目指しつつも、続けられなくなったときのためにパラレルキャリアも育てておきたいです。それから、フルタイムで会社員として働きながらも、やりたいことを諦めずにパラレルキャリアも実践するパワフルなワーママを体現し、世の中の働くママの背中を押せるような活動をしていきたいです。

*HARUNAさん、応援しています!この記事を読んでくださっている方の中には、パラレルキャリアに興味はあっても一歩を踏み出すことができない人もいると思います。そんな方に向けて一言お願いします。

「一歩」のハードルをもっと低くしてみてください。最初から「仕事」にしようと思わなくていいんです。自分の好きなこと、得意なことで誰かの役に立ってみる。まずは一番身近な友達に提供してみる。そんな小さな一歩でも、パラレルキャリアのファーストステップです。

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コンセプトストーリープランナー HARUNA
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