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勤怠の「怠」の部分
勤怠報告、してますか?
勤怠管理システムやらなんやらに、自分がどれだけ働いたかを入力する。
そう、勤怠は管理されるのだ。
管理される人生なんてまっぴらだぜ!と思っても、勤怠を報告しないことにはお給料がもらえない。
金のためには管理社会の犬になろう。
犬はかわいいしな。つまりおれもかわいい。
雇う側からすれば勤怠は管理するものだが、雇われる身からすると、勤怠は報告するものだ。
今までの人生、何の疑問もなく勤怠を報告してきた。
「勤怠ちゃんと入れといてね」と言われるがままにポチポチと登録してきた。
「本日もこれだけ立派に働きましたよ!」と報告するのが勤怠だと思っていた。
「勤」しんで働くことを報告するのが「勤」怠だと。
でもおれは気づいた。
勤怠の「怠」の字の存在に。
え、働かない時間を「怠」って表現してんの?
怠けてないよ。
働いてないときは、ただ生きているんだよ。
労働してない状態がデフォルトで、働いてるときは「勤しんで」るんだよ。
それでいうと人生に怠けている時間なんてない。
ただ生きるだけで大変だからね。
生者に「怠」の文字は無縁だ。
勤怠、改名した方が良いと思う。
どうしよう?勤生にする?
勤しんで労働したことと、普通に生きたことを報告する勤生報告。
***
「今日はお昼にごぼ天うどんを食べようと決めており、それゆけと馳せ参じたらお店の前に待ち人の列が。
舌がごぼ天うどんになっていたので、小雨が降るなか並ぶことにしました。
前に並ぶ人たちを見ると、皆手に千円札を握っています。前払い制の店なんだな、と思い自分の財布を見てみると、千円札がない。大きいお札しかありません。
現金オンリーのお店でお釣りを用意させるのは申し訳ないと思い店内を観察すると、どうやら券売機で精算するシステムらしい。
機械相手であれば申し訳なさも半減、いざ自分の番になりルンルンで五千円札を券売機に捩じ込もうとするも、入らない。
頭を?でいっぱいにしながらお札の投入口をよく見たら1000円と2000円の文字が。
なんと!大きいお札、対応してない!
逆に二千円札は対応してる!なんで!!
一瞬で心が折れ、お店を出ました。
今日はごぼ天うどんの日じゃなかったんだ。
未練がましくごぼ天うどんを求める自分の舌に(次があるさ)と語りかけながら、とぼとぼと雨の街を徘徊。
こんな私を癒してくれるランチなんてあるのだろうか。
あった。すぐあった。
インドカレーを食べました。おいしかったです」
***
これが本日の昼休憩、勤生報告の「生」の部分。
さてはこれ、日記だな…?
勤日記報告。
語呂が悪い。